新潟県佐渡市の南部、小木港のすぐ近くにあるまつはまは、港町小木で揚がる新鮮な魚介を心ゆくまで楽しめる地元で評判のお食事処です。地元の人たちが毎日のようにゆったりと食事やお酒を楽しむ場所として、観光で訪れる方々からも必ず名前があがる名店として知られています。お店を訪れると、その落ち着いたたたずまいから港町独特の情緒を感じることができ、佐渡ならではの食のひとときをゆっくりと過ごすことができます。

このお店の最大の魅力は、佐渡の海で獲れたばかりの新鮮な魚介と、地元産の野菜に強くこだわっている点です。毎日水揚げされる旬の地魚をシンプルに、かつていねいに調理することで、素材が持つ本来の深い味わいを引き出しています。地域に根ざした食文化を守りながらも、訪れる人すべてに喜んでもらいたいという温かい想いが、料理の一品一品や家庭的なサービスに表れています。お昼の時間帯には手軽に楽しめるランチセットが用意され、夜の時間帯には佐渡の地酒と一緒に味わいたい定食や一品料理が豊富に並びます。

なかでも、まつはまの看板メニューとしてぜひ味わっていただきたいのが、小木開港400周年を記念して考案されたというおぎ入船御膳です。この御膳は、小木で揚がる旬の魚介をふんだんに盛り込んだ贅沢な二段重で、特別な日の食事や佐渡での思い出作りにもぴったりです。御膳の内容は、その日一番新鮮な魚のお造りである刺し身、丁寧に焼き上げられた焼き魚、サクサクの揚げ物など、海の幸を贅沢に味わい尽くせる構成になっています。ただし、こちらは数量限定で提供されることもあり、確実に楽しむためには事前の予約をおすすめします。

さらに、小木ならではの味覚として知られるサザエのつぼ焼きや、佐渡の代表的な郷土料理の一つである海藻を使ったイゴネリも、おぎ入船御膳に含まれており、佐渡の味を丸ごと堪能することができます。イゴネリは、海藻のエゴノリを煮溶かして固めたもので、磯の香りが豊かで独特の食感があり、お刺身などと一緒に醤油でシンプルに味わうのが地元流です。また、地元の方々から定評のあるお刺身の盛り合わせも、旬の地魚が彩り豊かに盛られ、佐渡の海の恵みをそのまま感じられる逸品です。新鮮な海の幸はもちろん、地元で愛されているお肉メニューもあるため、魚介類が苦手な方も一緒に楽しめるお店として親しまれています。