19世紀の壮麗な建築物と美しい庭園が融合した、ユネスコ世界遺産に登録される文化的景観の庭園。
26ヘクタールに及ぶ広大な敷地には、王立展示館を中心に、バロック様式の噴水、手入れの行き届いた花壇、
そしてオーストラリア固有の植物を含む多様な樹木が配され、訪れる人々に時代を超えた美しさと静寂を提供している。
特徴は、1880年のメルボルン万国博覧会のために建てられた「王立展示館」の存在。
ビザンチン、ロマネスク、ルネサンス様式が融合したその壮麗な建築は、当時のメルボルンの繁栄と文化の高さを象徴している。
庭園自体も、王立展示館の壮麗さを引き立てるように設計されており、幾何学模様の花壇や並木道、
そしてバロック様式の噴水が、訪れる人々を19世紀のヨーロッパへと誘う。
庭園は、美しい庭園デザインだけでなく、オーストラリア固有の植物を含む多様な生態系を有している。
園内には、樹齢100年を超えるユーカリの木々が生い茂り、オーストラリア固有の鳥類や野生動物の生息地となっている。
特に、夜になると姿を現すポッサムは、カールトン庭園の象徴的な存在。

1870年に開業したオーストラリア最古のショッピングアーケード、ロイヤルアーケード。
ビクトリア朝時代の壮麗な建築様式を今に伝えるこの場所は、まるで時が止まったかのような優雅な空間で、訪れる人々を魅了する。

高いガラスの天井から自然光が降り注ぐ明るく開放的なアーケード内は、
床のモノクロのチェッカー柄タイル、金色の装飾が施されたアーチ型の天井、
ビクトリア朝時代から残るガラス張りのショーウィンドウなど、細部に至るまで当時の職人たちの技術と美意識が息づいている。

アーケードの入り口にそびえ立つ巨大な人形「ゴグとマゴグ」は、ロイヤルアーケードのシンボルとして知られ、
毎正時には鐘を打ち鳴らす様子を見ることができる。
また、アーケード内には、19世紀から時を刻み続ける「ガントパイントの時計」も設置されており、歴史を感じさせる。

ロイヤルアーケードには、高級チョコレート店、老舗のおもちゃ屋、個性的な雑貨店など、魅力的なショップが立ち並んでおり、
特に、チョコレート専門店「Koko Black」は、地元の人々にも愛される人気店で、お土産にもおすすめ。
また、ハリーポッターの魔法グッズを扱う店など、ユニークな店もあり、見ているだけでも楽しめる。

1856年に開館したオーストラリアで最も古い図書館の一つ。
壮麗な建築と膨大なコレクションを誇り、メルボルンの文化的なランドマークとして、市民や観光客に親しまれている。
リーディングルームとして知られる「ラ・トローブ閲覧室」は、巨大なドーム型の天井と八角形の空間が特徴で、荘厳な雰囲気に包まれている。
また、図書館全体は、ネオ・ルネッサンス様式の美しい外観と、歴史を感じさせる内装が調和した空間はまさに美しすぎる図書館。
200万点以上の書籍、地図、写真、芸術作品など、多様なコレクションを所蔵。
特に、オーストラリアの歴史や文化に関する資料は充実しており、研究者や学生にとって貴重な情報源となっている。
また、現代アートの展示や、インタラクティブな展示も行われており、幅広い層が楽しめる施設。

オーストラリアの先住民アートとデザインの多様性を称える、革新的でダイナミックな展示空間
Wurundjeri Woi Wurrung語で「多くの部族」を意味するこの空間は、
オーストラリア全土の新人からベテランまでの先住民アーティストの作品を紹介し、
来場者に深く豊かな文化体験を提供ししている。
先住民の芸術的実践から現代の作品まで、多様な作品が展示され、
オーストラリアのアート史における重要な瞬間を辿ることができる。
特に、バークペインティング（樹皮画）の広範なコレクションは、その美的、物語的、政治的な広がりを示している。