【埼玉】秩父「両神荘」

埼玉県秩父郡小鹿野町に佇む両神荘は、美しい森と清流に囲まれた緑豊かな里山にある、埼玉県でただ一つの国民宿舎です。豊かな自然に抱かれながら、都会の喧騒を離れてゆったりと過ごしたいお客様を「ふるさとへお帰りなさい」というあたたかい言葉で迎えてくれます。宿は秩父連山の山懐にひっそりと位置し、眼下には清らかな小森川が流れ、静寂と開放感に満ちたロケーションが最大の魅力です。

両神荘の大きな特徴は、なんといっても自慢の天然温泉かけ流しのお風呂を楽しめるところです。泉質はpH9.1から9.2の強アルカリ性単純温泉で、肌に触れるとぬるぬるとした感触が特徴的です。このまろやかな泉質は美肌効果があることから「美肌の湯」として知られており、特に女性のお客様から人気を集めています。湯に浸かると体の芯までじんわりと温まり、筋肉痛や神経痛、疲労回復など日々の疲れを優しく癒してくれると伝えられています。広々とした室内大浴場に加え、風情豊かな露天風呂があり、ここでは木のぬくもりを感じる檜風呂と、大自然の静けさを味わえる岩風呂の2種類を堪能できます。露天風呂からは、小森川のせせらぎを聞きながら奥秩父の雄大な山々を一望でき、新緑や紅葉など、四季折々の美しい景色を眺めながら心ゆくまでくつろぐことができます。宿泊される方は、朝と夜で男女が入れ替わるため、どちらの露天風呂も楽しむことができます。また、宿泊者以外でも気軽に利用できる日帰り入浴も好評で、温泉と自然の恵みを求めて多くの方が訪れます。

お食事では、この土地ならではの味わいを大切にした「ふるさと料理」を堪能できます。地元の旬な食材をふんだんに使い、奥秩父の山の幸や川の恵みを活かした郷土料理や創作料理が食卓を彩ります。夕食の一品として、秩父地方に伝わる伝統的な味噌秩父おなめをアレンジした自家製ソースを使うバーニャカウダが提供されるプランがあり、新鮮な地元野菜と一緒に楽しめると人気を集めています。

また、奥秩父で育まれた上質な和牛武州和牛を使用した特製すき焼きがメイン料理となるプランもあり、旅の醍醐味を味わうことができます。寒い季節、特に10月から5月頃に訪れるなら、秩父名物の一つであるいのしし鍋もおすすめです。クセが少なく食べやすい猪肉を、特製の味噌仕立ての温かいスープで味わうお鍋は、体をポカポカと温めてくれます。他にも、じゃがいもに味噌のタレをかけた秩父のソウルフード味噌ポテトや、幅広の麺を野菜と一緒に煮込んだ郷土の味おっきりこみなど、地元ならではのやさしい味わいの料理を、宿泊プランや食事の形式に合わせて楽しむことができます。

宿の周辺には観光スポットも充実しており、日本の百名山の一つ両神山の登山口が近いため、登山の拠点としても最適です。また、日本の滝百選にも選ばれている丸神の滝の雄大な姿を眺めたり、周辺に点在する花の名所を散策したりするのも楽しい過ごし方です。1月のロウバイ、2月の福寿草、3月の節分草など、訪れる季節ごとに美しい花々が旅人を迎えてくれます。日帰りでの訪問の際には、近くにある道の駅 両神温泉薬師の湯に立ち寄って、地元の特産品を探してみるのも良いでしょう。心と体を癒し、秩父の豊かな自然と食を存分に堪能できる両神荘は、思い出深い旅のひとときを約束してくれます。