【東京】御徒町「篠原まるよし風鈴」

風鈴 日本 風景

篠原まるよし風鈴

東京都台東区の佐竹商店街の中に佇む篠原まるよし風鈴は、江戸時代から続く伝統の技を守り、心地よい音色を届けている江戸風鈴の専門店です。江戸風鈴という名前は、昭和40年頃に二代目となる篠原儀治氏が、「江戸の昔から、江戸時代と同じ製法で作られているガラス風鈴」を意味するようにと名付けた、商標登録されたブランド名なのですよ。現在、この伝統的な製法を受け継ぎ、江戸風鈴の名称を使って風鈴を製作している工房は、日本国内でもわずか2軒しかなく、そのひとつがこの篠原まるよし風鈴です。三代目の篠原正義氏が平成2年(1990年)に独立して開業して以来、職人の手仕事によって、一つひとつ心を込めて美しい音の玉が生み出されています。

お店の特徴は、型を一切使わずに息だけでガラスを膨らませて成形する「宙吹き(ちゅうぶき)」という伝統技法です。ガラスの厚みが均等でなければ良い音が出ないため、この技の習得には10年近くの修行が必要と言われており、熟練の職人さんの技術が凝縮されています。宙吹きで作られた江戸風鈴は、ガラスの厚みや形が微妙に異なり、そのため一つとして同じ音色が存在しません。また、音色を際立たせる工夫として、風鈴の音の鳴り口をあえてギザギザのままに仕上げている点も大きな特徴です。このギザギザに、風鈴の中の「舌(ぜつ)」と呼ばれる部品がかすかに触れることで、風がそよぐだけでも美しい音を響かせてくれるのです。

職人さんの技が光る絵付けにも秘密があります。風鈴の絵柄は、全て小さな口の部分から細い筆を差し込み、ガラスの内側から手描きで描かれています。外側ではなく内側から描くことで、ガラスが持つ本来の艶やかさがそのまま活かされ、絵の色落ちを防ぎ、より長く美しい風合いを楽しんでいただけます。篠原まるよし風鈴では、ガラス本体を作る「ガラス吹き」から、色を付ける「絵付け」まで、全ての工程を一貫して行っています。お店では、この伝統的な江戸風鈴作りを体験できる場も設けています。特に、自分で絵付けをする体験は人気があり、世界に一つだけのオリジナルの風鈴を作ることができますよ。

風鈴の形にも、小丸新子丸釣鐘型など、様々な大きさのものが用意され、飾る場所に合わせて選ぶ楽しみがあります。三匹金魚赤富士と鶴など、絵柄にはそれぞれ縁起の良い意味が込められたものが多く、贈り物にも喜ばれます。また、江戸風鈴で培われたガラスの技術を応用した、かわいらしいイヤリングピアス、そして「ビードロ」とも呼ばれる伝統的な玩具のぽっぺんも作られています。ぽっぺんは、ガラスの弾力性を利用した工芸品で、お正月に吹いて一年の厄を祓うという縁起の良い意味も持っているそうですよ。お名前を入れる名入れサービスや、オリジナルの注文にも対応しているので、特別な記念品を探している方はぜひ相談してみてください。

住所 東京都台東区台東4丁目25−10
電話 03-3832-0227

ホームページ

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カテゴリー: 台東区
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