【秋山ロケの地図】千葉県九十九里町の旅リスト

伊能忠敬記念公園は、江戸時代後期にわが国最初の正確な実測日本地図「大日本沿海輿地全図」を完成させた偉大な測量家、伊能忠敬が生まれた場所を記念して造られた公園です。
伊能忠敬は延享2年（1745年）に、現在の千葉県九十九里町小関にあった旧家で生を受け、10歳までの幼少期をこの地で過ごしました。
彼の出生地は、昭和44年（1969年）に千葉県の指定史跡となっており、その偉業を永く後世に伝える場所として大切にされています。
その後、忠敬の生誕250周年と九十九里町の町制施行40周年という二つの記念すべき年が重なった平成8年（1996年）に、生家跡地がおよそ1600平方メートルの広さを持つ伊能忠敬記念公園として整備されました。
園内には、当時の測量姿を再現した伊能忠敬の像が建てられており、日本全国を歩いて測量を続けた彼の情熱が伝わってくるようです。
この像は、忠敬が天を仰いで星を観測し、緯度を測っている様子を表しており、見る人の心にロマンを感じさせてくれます。
また、忠敬が実際の測量に使ったとされる重要な測量器具の一つ、象限儀（しぶんぎ）のレプリカも像のそばに置かれていて、緻密な測量技術の一端に触れることができます。
公園の一角には、昭和11年（1936年）に、有名なジャーナリストで歴史家でもあった徳富蘇峰が筆を執った「伊能忠敬先生出生之地」と刻まれた大きな記念碑が静かに佇んでいます。
この場所はかつて半農半漁の村で、忠敬はここで磯の香りに包まれながら育ちました。
広々とした園内をゆっくりと散策すると、九十九里の自然を感じながら、少年時代の忠敬の姿に思いを馳せることができます。
忠敬は17歳で千葉県の佐原（現在の香取市）にある伊能家へ婿入りし、そこで家業の立て直しに尽力した後に50歳で隠居し、測量の旅に出ました。
そのため、佐原には忠敬が30年余り暮らした旧宅や、国宝の資料を所蔵する伊能忠敬記念館といった、ゆかりの深い場所が他にもたくさん残っています。
九十九里町で出生の地に触れた後は、佐原を訪れて忠敬の生涯を辿る旅を続けてみるのもすてきな時間の使い方になるでしょう。
この伊能忠敬記念公園は、九十九里町の小関に位置し、いつでも訪れることができる場所ですが、最寄りの公共交通機関からは少し距離がありますので、車で向かうのが便利です。
九十九里有料道路の片貝インターチェンジから車でおよそ6分ほどで到着しますので、駐車場を利用して、気軽に歴史のロマンを感じる旅を楽しんでください。
また、近くには忠敬の先祖にあたる小関五郎左衛門が再建した歴史を持つ妙覚寺もあり、ゆかりの地を巡るのも感慨深いものです。

地元に長年愛される、生活に寄り添う洋品・雑貨店です。千葉県九十九里町の片貝（かたかい）地区に店を構えるみうらやは、大正13年（1924年）に創業して以来、百年以上の歴史を刻んできた老舗です。九十九里の暮らしには欠かせない、昔ながらの品々が豊富にそろうお店として、長きにわたり地元の人々に親しまれてきました。地域密着型の店舗として、家庭で「ちょっとした物」が必要になったとき、必ずここに来れば見つかる、と言われるほど、その品数は驚くほど多岐にわたります。

みうらやの最大の魅力は、その明るく家庭的な雰囲気と、まるで宝箱のような品揃えの多さにあります。店主の方々がお客様一人ひとりに丁寧に接し、それぞれの生活にぴったりの品物を一緒に選ぶ姿は、単なるお店というよりも、地域の生活をそっと支える温かい存在そのものです。長く地域に根付いているため、移り変わる時代のニーズにも応えながら、昔ながらの古き良き大切な品物も守り続けている点が、他の大型店にはない大きな特徴と言えます。このお店は、地元の方々の日常に深く溶け込み、ふとした困りごとを解消してくれる、心強いよりどころのような役割を担っています。

特に人気を集めている品物の一つが、お客様の足に合うように丁寧に選んでくれる履物です。日常使いのスリッパから、ちょっとした外出に便利な靴まで、丁寧な接客を通じてお客様に寄り添い、最適な一足を見つけるお手伝いをしています。品質の確かな日本製の品物が好評を得ていると伝えられており、長く大切に使える良いものを見つけられると評判です。また、学校や仕事、趣味で必要な文具や、ビジネスシーンでも役立つ伝票類も、地域の方々にとってなくてはならない必需品です。急に必要になったときにも安心な、信頼できる品々を常に取り揃えています。

みうらやには、現代ではなかなか見つけにくくなった、日本の伝統的な生活に根ざした品物も数多くそろっています。たとえば、書道に使う半紙や、和紙の一種であるきがみ、さらには窓を彩る障子紙といった紙類は、季節の行事や日本の文化を大切にする九十九里の暮らしを彩る上で重要な役割を果たしています。また、ビジネスシーンや公的な書類に不可欠な印鑑や、細かな分類に使う科目印も、すぐに対応できるように用意されています。さらに、手芸や裁縫を楽しむ女性や、学校の家庭科などで急に必要になったお子さんの強い味方として、針・糸類や、様々な手芸品といった手仕事に必要な品物も充実しています。このように、生活に必要なあらゆる品物を一箇所でそっと支えてくれる、九十九里町の暮らしのそばにある、温かい存在、それがみうらやです。

千葉県山武郡九十九里町にある乗馬クラブ サンシャインステーブルスは、雄大な九十九里浜に面した最高のロケーションが自慢のウエスタン乗馬クラブです。初心者の方から馬術競技を目指すベテランの方まで、幅広いレベルの人々が乗馬を楽しめるよう、さまざまなサポートやレッスンを用意しています。レジャー乗馬を手軽に体験してもらえるだけでなく、ウエスタン馬術の中でも特に難易度が高いとされる「レイニング」を中心としたスポーツ馬術にも力を入れている、専門性の高い施設です。

このクラブの一番の特徴は、九十九里浜の波打ち際を馬に乗って進むことができる「海岸外乗」を楽しめることです。メインアリーナで乗馬の基本を習った後、太平洋を一望しながら砂浜を歩く「海岸トレイル」は、都会ではなかなか味わえない、心身ともにリフレッシュできる時間を与えてくれます。天気の良い日には、波打ち際を馬のペースに合わせて自由に走る「駈歩」を体験でき、その爽快感は格別だと言われています。また、広大で美しいロケーションを利用して、雑誌やテレビ、プロモーションビデオなどのロケ地としてもよく使われています。記念撮影のために、コスプレをして馬に乗る撮影プランにも対応しているのは、サンシャインステーブルスならではのユニークなサービスです。

「サンシャインステーブルス」が専門とするウエスタン乗馬では、アメリカ西部開拓時代から続くスタイルを取り入れていて、人懐っこく、がっちりとした体格が特徴の「アメリカンクォーターホース」という馬種が多く活躍しています。ブチ模様の馬など、個性豊かな馬たちに出会えるのも楽しみの一つです。初めての方でも安心して楽しめるよう、手ぶらで参加できる体験乗馬のコースもあり、誰でも気軽に馬との触れ合いを始めることができます。さらに、夏季限定などで開催される九十九里浜ナイトトレイルなど、非日常的な体験ができるプログラムも時折企画されています。

乗馬を満喫して汗を流した後は、クラブハウスに併設されているレストランTHE MAVERICK（ザ・マーベリック）でのお食事がおすすめです。こちらはオールドウェスタンをテーマにした雰囲気たっぷりの空間で、心ゆくまで食事を楽しめるようにと再開された人気のスポットです。また、馬場内では、牛を追いかける「カッティング」など、ウエスタン乗馬ならではのユニークな競技についてもスタッフから詳しく聞くことができ、乗馬の奥深い世界を知る良いきっかけにもなります。九十九里の自然とウエスタンの文化が融合したこの場所で、特別な一日を過ごしてみてはいかがでしょうか。