【東京】松陰神社「京おおばん」

東急世田谷線松陰神社前駅から歩いてすぐの場所に、2024年9月にオープンしたのが、京おおばんです。世田谷の地にありながら、名前の通り「京都」の上質な素材にこだわり抜いた大判焼き（地域によっては今川焼とも呼ばれます）や和スイーツを提供しているテイクアウト専門店です。地元にお住まいの方や、世田谷線でのお散歩を楽しむ方にとって、ちょっと贅沢なおやつとして愛されています。大判焼きの専門店は数多くありますが、こちらのお店では「お抹茶」を軸に据えた、和菓子の伝統と新しい風を合わせた品々を楽しめます。

京おおばんの最大の魅力は、その厳選された原材料へのこだわりです。特に主役となるお抹茶は、京都宇治市で明治時代から続く宇治抹茶の老舗「桑原善助商店」の高級抹茶を使っていると伝わっています。高品質な茶葉を石臼で丁寧に挽いたというお抹茶は、香りや味わい、口当たりが格別に良く、深みがありながらも上品な風味を醸し出しています。また、和菓子の要となる餡には、北海道産の厳選されたつぶあんを使用し、「キノアン」の練り餡を採用しています。この餡は、直火銅釜でじっくりと加熱することで、豆の風味を活かしつつ、まろやかな舌触りに仕上げられているのです。この最高品質の素材を活かすため、お店では注文を受けてからひとつひとつ丁寧に焼き上げる「焼きたて」での提供を基本としており、お抹茶の豊かな香りと生地の香ばしさを一番おいしい状態で味わえます。焼きたてを待つ間には、外のベンチで世田谷線ののんびりした景色を眺めながら、ほっと一息つく時間も楽しめます。

まずお店を訪れたならお召し上がりいただきたいのが、お店の顔ともいえるお抹茶クリームお抹茶おおばんです。その名の通り、生地にもクリームにもたっぷりと宇治抹茶が使われていて、抹茶好きにはたまらない一品です。使用している抹茶クリームは、濃い抹茶にありがちな苦みや渋みを感じさせず、濃厚でありながらクリーミーな上品な甘さが特徴で、多くの方に支持されています。定番のあんこがお好みの方には、つぶあんお抹茶おおばんもおすすめです。こちらは、風味豊かな抹茶生地に、甘さを控えめに仕上げた「キノアン」のつぶあんが絶妙に調和し、抹茶とあんこの優しい香りが口の中に広がる、和菓子らしいほっとするおいしさです。

また、抹茶やあんこだけでなく、京おおばんでは洋の要素を取り入れたメニューも充実しています。お子様や幅広い層に人気なのは、バニラカスタードおおばんです。ミルクの濃厚さとバニラビーンズの香りがバランス良く、甘さ控えめに作られているため、最後まで飽きずに楽しめます。さらに大人向けの味わいとして、カフェモカをカスタードクリームに溶け込ませたモカクリームおおばんや、ほろ苦さが上品なビターキャラメルおおばんもあり、コーヒー好きの方にも喜ばれています。大判焼きの他にも、濃厚な抹茶の風味をダイレクトに楽しめる葛練りなども季節によって登場し、幅広い和スイーツを楽しめます。全ての商品が一つずつ手土産にもぴったりで、また、ご自宅でもお店の味を楽しめるように冷凍での販売やお取り寄せにも対応しているので、遠方の方にも喜ばれています。こだわりの素材と丁寧な手仕事から生まれる京おおばんの和スイーツは、松陰神社前駅を訪れた際の新しいお楽しみとなるでしょう。