恵比寿駅東口から歩いて4分ほどの場所に、地元に長年愛されるラーメン店が、2020年12月にオープンしました。手打ちの麺と親鶏の旨味を最大限に活かした一杯が評判を呼び、開業直後からたちまち行列ができる人気のお店となりました。屋号の「綾川」は、香川県にある綾川町に由来しており、この町は讃岐うどんの発祥地であるとともに、親鶏の名産地としても知られています。この地で培われた日本の食文化や、豊かな食材への敬意が、お店のテーマとして深く根付いています。

こちらのお店の最大の特長は、若鶏ではなく、約2年間大切に育てられた親鶏の深い旨味を抽出したスープと、讃岐うどんの伝統的な技法を取り入れた青竹手打ち麺にあります。スープは、親鶏からじっくりと引き出された濃厚なコクと風味が際立ち、鶏油が加わることでさらに奥深い味わいとなります。澄んだ見た目とは裏腹に、ガツンとした力強さも感じる唯一無二の仕上がりで、ラーメン通の方からも高い評価を得ています。

麺は、毎朝青竹を使って一つひとつ丁寧に打たれ、一晩寝かせた後に手切りされるという、大変な手間をかけた自家製麺です。この麺は、中太麺と極太麺から選ぶことができ、もちもちとしたコシと、ツルツルとした心地よい喉越しが特徴です。特に極太麺は、すするというよりも麺をしっかりと「掴み上げて食べる」ような、食べ応えのある食感が楽しめると人気を集めています。店内には、カウンター席の一部に畳敷きが使われていて、和の温もりを感じる空間になっています。

お店の看板メニューは、店名にもなっている親鶏中華そばで、親鶏の濃厚な旨味があふれるスープと、力強い手打ち麺が絶妙なバランスで調和した格別な一杯です。この親鶏中華そばには、親鶏のもも肉と豚肩ロースのチャーシューが添えられていて、親鶏特有の弾力と豚肉のやわらかさという、対照的な二つの食感が一度に味わえるのも魅力です。また、別料金で追加できる人気のトッピングに親かわがあります。これは親鶏の皮を使ったもので、脂っぽさがなく、コリコリとした独特の歯ごたえがクセになるお客様が多いようです。さらに、サイドメニューとして、季節の食材を楽しめる旬のかき揚げ小丼も用意されています。中華そばと一緒に注文して、お腹いっぱい満喫するのも良いかもしれません。濃厚ながらもキレがあり、最後まで飲み干したくなる奥深いスープと、もっちりとした手打ち麺が織りなす極上の一杯を、ぜひ恵比寿でご賞味ください。800字