【マツコの知らない世界】泊まれる文化財の世界 スポットリスト

ホテル 和室 ビジホ

マツコの知らない世界 2025/11/25放送

泊まれる文化財の世界 リスト


・帝国ホテル 京都

弥栄会館が2026年3月帝国ホテル京都に

帝国ホテル 京都

京都の格式高いエリアである祇園に、2026年春、新たな歴史を紡ぐ**帝国ホテル 京都**が開業します。このホテルは、祇園甲部歌舞練場の隣に位置する、国の登録有形文化財**弥栄会館**のレガシーを継承し、現代の感性と融合させて誕生するという、大変稀有な建築的挑戦を体現しています。

もともと**弥栄会館**は、花街文化の舞台である**祇園甲部歌舞練場**に寄り添う形で1936年に竣工しました。木村得三郎氏が設計したこの建物は、近代的な鉄骨鉄筋コンクリート造でありながら、銅板瓦葺きの屋根など、城郭の天守を思わせる和風の意匠を取り入れた「帝冠様式」が特徴で、長らく祇園のシンボルとして人々に親しまれてきました。しかし、年月を経て老朽化と耐震性の問題が生じたため、建物の価値と記憶を守りながら、ホテルとして再生させる道が選ばれたのです。その再生にあたっては、かつての施工を担った大手ゼネコン、大林組が再び携わり、特に南西面の外壁タイルは、一枚一枚丁寧に剥がして再利用する「生け捕り」と呼ばれる手法が採用されました。この細やかな作業により、約90年前の風合いを持つ約1万6,000枚のタイルが外壁に復旧され、歴史の重みがそのまま新しいホテルへ引き継がれています。また、建物の装飾美を象徴する**宝相華**の唐草文様のテラコッタレリーフも修復され、可能な限り再活用されている点も、特筆すべきエピソードです。

**帝国ホテル 京都**の宿泊空間は、この**弥栄会館**の構造を受け継いだ「保存エリア」「改築エリア」に加え、新たに増築された「北棟増築エリア」という、建築構造や眺望が異なる三つのエリアで展開します。内装デザインは、建築家の榊田倫之氏が代表を務める新素材研究所が手掛け、「帝国、舞う」をコンセプトに、古い素材に時代の移ろいを読み込み、新旧の調和を追求しています。客室には畳を設けた空間も用意され、祇園の歴史を感じながらも、帝国ホテルならではの洗練された「くつろぎ」のひとときを提供します。

ホテル内には、帝国ホテルが受け継いできた伝統と京の風土が交差する食の空間が用意されています。オールデイダイニングでは、薪や炭を用いたグリルオーブンが温もりを演出し、炎のゆらぎと香ばしい香りに包まれながら、伝統の洋食に薪窯グリルを掛け合わせたここだけの味わいをお楽しみいただけます。また、フランス料理のレストランでは、二十四節気の移ろいを一皿に表現し、料理人とゲストが向き合うカウンター席で、五感を刺激する一期一会の美食体験を堪能できます。

さらに、本物と本質を求めるゲストのためのオーセンティックなバーや、宿泊者限定のルーフトップバーも設けられ、祇園の夜景とともに上質な一杯を味わうことができます。地下階には、心身の健康と豊かさを追求したウェルネスエリアが広がり、プールには岡山県笠岡市産の希少な天然花崗岩**白石島錆石**の壮大な壁面が水面を縁取り、悠久の時を映し出すかのような静謐な空間でリラックスできます。そして、ご宿泊者様専用のラウンジでは、チェックインの際にこだわりのお茶と上質な季節の京菓子が用意され、一日の始まりや締めくくりには、ホテルメイドのスイーツや京都ゆかりのビール・ワインなどがさりげなく提供され、旅の奥深い魅力を感じさせてくれます。**帝国ホテル 京都**は、古き良き**弥栄会館**の歴史と、現代の洗練が融け合う、新しい祇園のラグジュアリーホテルとして期待を集めています。

住所 京都府京都市東山区祇園町南側570 289
電話 03-3539-8135

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帝国ホテル 京都

祇園甲部歌舞練場敷地内にある国の登録有形文化財「弥栄会館(やさかかいかん)」の一部を保存・活用したホテルです。その貴重なレガシーを継承しつつ、新たな息吹をもたらし未来に貢献することを目指しています。…

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帝国ホテル 京都 国の登録有形文化財 弥栄会館を継承したホテル

星のや手がける独居房を複数つなげて客室にリノベーションした高級宿

星のや奈良監獄

奈良市に新しく誕生する星のや奈良監獄は、国の重要文化財である旧奈良監獄を保存・活用して2026年春に開業予定の、日本で初めての監獄ホテルです。赤レンガ造りの美しいこの建物は、かつて奈良少年刑務所として100年以上にわたり使われてきましたが、その歴史は明治時代に遡ります。明治政府が近代国家として国際社会に認められるため、監獄施設の国際標準化を目指した「明治の五大監獄」の一つとして、明治41年(1908年)に完成しました。五大監獄の中で唯一、建設当時の姿をほぼそのまま残している貴重な遺構として、平成29年(2017年)に国の重要文化財に指定されています。

この歴史的建造物を設計したのは、司法省の建築技師であった山下啓次郎氏です。山下氏は、設計にあたり欧米8カ国を訪れ、約30の監獄建築を視察した経験を活かしています。ヨーロッパの城のような重厚で美しい外観は、ロマネスク様式を基調としたデザインが特徴で、それは当時の日本が目指した人道主義を表現したものともいわれています。使われているレンガは、当時の受刑者たちが木津川のほとりのレンガ工場で焼き上げた「手作りレンガ」と伝えられており、独特の風合いが今も建物を包み込んでいます。この壮麗な赤レンガ建築には、明治政府の国威発揚と、当時の最新の建築技術が集結したシンボルといえるでしょう。

建物の内部には、監獄ならではのユニークな構造が残されています。建物の中心には看守が立つ中央看守所及び事務所があり、そこから五棟の舎房が放射状に扇形に伸びる「ハビランド・システム」という建築形式が採用されています。これは、看守が中央から全ての舎房を一目で監視できるように設計されたもので、外観の優雅さとは対照的に、機能性を追求した監獄建築の特質を物語っています。ホテルとなる星のや奈良監獄では、この特徴的な収容棟の一部を活用し、客室に改修する計画です。例えば、いくつかの部屋はかつての独居房9室分をつなぎ合わせ、広々とした最高級の客室に生まれ変わらせるなど、歴史の重みを感じさせる独特な空間で、非日常の贅沢な滞在が提供されることになります。

星のや奈良監獄は、宿泊施設だけでなく、一般の方も利用できる施設を併設しています。その一つが、ホテルに先行して2026年4月27日に開館が予定されている奈良監獄ミュージアムです。ミュージアムでは、「美しき監獄からの問いかけ」をコンセプトに、当時の独房を見学できるなど、歴史的な背景や監獄での生活を感じられる展示が行われます。これは、単なる観光施設にとどまらず、訪れる人に「本当の自由とは何か」という深いテーマを問いかけることを意図しています。さらに、このホテルとミュージアムの運営は、観光収益によって国の重要文化財を維持・保存していくという、画期的な公民連携のプロジェクトでもあります。星のや奈良監獄が位置するのは、奈良公園周辺から少し北に離れたきたまちエリアの北端にあたり、このエリアの観光を盛り上げ、奈良県が抱える観光課題の打開策としても大きな期待が寄せられています。歴史的建造物の持つ物語と、現代のラグジュアリーな滞在体験が融合した、世界に類を見ないスポットとして注目を集めているのです。

住所 奈良県奈良市般若寺町18

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星のや奈良監獄

星のや奈良監獄|2026年開業。日本初の重要文化財の旧監獄を活⽤したラグジュアリーホテルに。赤れんが造が印象的な明治の名建築。…

まさかの場所に泊まれる!全国の激レア文化財の宿

任天堂本社社屋を活用

丸福樓

地元京都の鍵屋町、正面通に静かにたたずむ「丸福樓」は、世界的なゲームメーカーである任天堂の旧本社社屋を活かして生まれたホテルです。任天堂のルーツであるカードメーカー「株式会社丸福」の屋号にちなんで名付けられ、その歴史と文化を大切に受け継いでいます。創業地にあたるこの場所には、1930年(昭和5年)に竣工した旧本社社屋の既存棟と、世界的な建築家・安藤忠雄氏が設計監修を手がけた新築棟が融合し、過去と現在が響き合うユニークな空間をつくりあげています。京阪本線七条駅から歩いて約4分の、鴨川や高瀬川に近い閑静なエリアにあり、賑やかな観光地とは一線を画した、静かで心休まる滞在を約束してくれます。

このホテル最大の特徴は、任天堂の創業家である山内家が、当時の建物の姿をできる限り残したいという想いを込めてリノベーションされた点です。旧本社社屋は事務棟、住居棟、倉庫棟の3棟で構成され、昭和初期にヨーロッパで流行したアール・デコ様式が用いられています。幾何学的な模様や直線的なデザインが印象的な内装は、足を踏み入れた瞬間からまるで昭和初期にタイムスリップしたかのような感覚を味わわせてくれます。当時の受付カウンターを転用したレセプションや、古い家具の一部がゲストラウンジに配されているなど、任天堂の挑戦の原点を感じられる設えが随所に残されています。また、この「丸福樓」は、ご宿泊料金に食事やドリンクなどが含まれるオールインクルーシブを採用しており、滞在中、時間を気にせずゆったりと自分だけの特別な時間を過ごすことができるのも大きな魅力です。

ホテルには、任天堂の歴史や原点に触れられる特別なライブラリー「dNa(ディーエヌエイ)」が設けられています。ここは、創業家である山内家が解釈する任天堂の歴史と文化を体現した空間で、壁一面の本棚には関連書籍や花札をモチーフにしたアート作品、歴代のゲーム機などが展示されています。訪れる人が過去や未来に想いを馳せながら語り合える場所として、任天堂の独創的な遊び心とチャレンジ精神を感じさせてくれます。

お食事の面でも「丸福樓」のこだわりが光ります。料理家である細川亜衣氏が監修するレストランでは、日本古来の調味料や薬味、発酵食品を隠し味に使用した、繊細で滋味深いお料理が朝食と夕食で提供されています。また、24時間オープンしているダイニングラウンジでは、宿泊客向けに軽食や飲み物が用意されており、旅先での夜のくつろぎの時間に小腹を満たす夜食などをいただくこともできます。さらに、館内の一角には、旬の食材を使った天ぷらと季節の和食をカウンター越しに楽しめる「天ぷら まるふく」もあり、歴史的建築と現代の感性が交差する空間で、特別な食体験を堪能することができます。客室は既存棟と新築棟を合わせて全18室あり、それぞれ趣の異なるデザインとなっています。特に、かつて創業家が住まわれていた「ハート棟」の客室には、露天風呂付きのジャパニーズスイートなどもあり、クラシカルな雰囲気の中でゆったりとした時間を過ごすことができます。安藤忠雄氏が設計監修した新築棟の客室は、コンクリートを主体とした現代的なデザインで、大きな開口部からは自然光がたっぷりと差し込み、開放的な雰囲気に包まれます。このように、任天堂の歴史を肌で感じながら、洗練された現代建築の心地よさも同時に楽しめることが、「丸福樓」ならではの贅沢な滞在と言えるでしょう。

  • 1泊 60000円~(朝食付き)
住所 京都府京都市下京区正面通加茂川西入鍵屋町342番地
電話 075-353-3355

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【公式】丸福樓|京都五条のラグジュアリーホテル|記念日旅行に

京都五条のラグジュアリーホテル「丸福樓」は、京都駅から7分、1889年創業の任天堂旧本社社屋と安藤忠雄氏設計監修の建築が融合した、記念日旅行におすすめの全18室のホテルです。ご滞在中の軽食や全てのお飲……

明治時代から続く元料亭

カフェたばき

福井県越前市の旧武生地区に、長い歴史を持つ旧料亭の趣をそのままに、新しく生まれ変わった一棟貸しの宿泊施設です。和宿 多葉喜は、明治25年(1892年)に創業し、百数十年にわたって地域の方々に愛されてきた格式高い料亭でした。当時の越前武生で、政財界の要人が集う迎賓の場としても重要な役割を担っていた記録があります。創業当時は、創業家の二代目高野喜太郎氏が多葉粉(タバコ)で財を成したことにちなんで名付けられましたが、時を経て「多くの喜びが葉となって溢れる場所」という意味も込められるようになりました。大正や昭和に増築を重ねてきた料亭建築は、2019年に惜しまれつつも一度廃業しましたが、地元出身の建築家による「多葉喜再生プロジェクト」によって、その貴重な建物と文化を残すことが決まり、令和6年(2024年)春に宿泊施設として再始動しました。大正、昭和の意匠が随所に残る歴史的な建物を、現代の快適さを取り入れながら再生した、まさに越前の歴史を肌で感じる空間です。

この宿の最大の特徴は、伝統的な料亭の建物を活かした一棟貸しのスタイルをとっているところです。明治時代中期の創業当時の建築に、昭和時代の増築部が加わった建物は、当時の職人の粋な技が光ります。たとえば、数寄屋風の意匠が凝らされた客室には、職人の手仕事がうかがえる欄間や数寄窓、網代天井などが大切に残されています。特に、かつての料亭時代から「霊泉湧庭」と呼ばれ親しまれてきた日本庭園は、和宿 多葉喜の象徴です。この地は、古くから湧水池が多かった武生の歴史を背景に持ち、創業当時は隣接する池に船を浮かべて涼をとる催しが行われていたほど、水にゆかりの深い場所でした。その池を取り込んだ池泉回遊式庭園は、リニューアルで枯山水庭園へと姿を変えましたが、全ての部屋や新設されたテラスデッキから眺められ、訪れる人の心を潤します。

和宿 多葉喜での滞在は、越前市が推奨する「地域探索の拠点」としての過ごし方を楽しめます。宿泊は一棟貸しのため、まるで別荘のようにくつろぎながら、越前市の伝統産業である越前打刃物や越前和紙、越前箪笥などの工房や、紫式部公園といった歴史的な史跡をじっくりと巡る、長期的な滞在をおすすめしています。観光には、越前市がタクシー会社と協力して提供している低料金の移動サービス「迎車でGO!」も利用でき、周辺の散策がより快適になります。食事については、宿泊施設では夕食や朝食を提供せず、代わりに周辺の老舗店舗などと連携して、越前の豊かな「食」の体験を提案しています。たとえば、近隣には江戸時代の天保年間から醤油・味噌を造り続ける老舗の醸造場や、享保元年(1716年)創業の酒蔵などがあり、地域に根付いた食文化を身近に感じる機会にも恵まれています。

さらに、施設内にはどなたでも利用できる「カフェたばき」が併設されており、ここでの名物は、福井の冬の風物詩である水ようかんを一年を通して味わえることです。特に、カフェオリジナルの多葉喜オリジナル 水ようかん御膳は、ぜひ味わっていただきたい一品です。かつて水どころだった歴史にちなみ、湧水で冷やした心太や白玉を楽しんでいた料亭の伝統を継ぐように、甘味で涼をとる体験ができます。また、宿に残された蔵や二階の大広間は、ギャラリーやイベントスペースとしても活用されていて、地域の文化交流の場として新たな歴史を紡ぎ始めています。伝統的な料亭建築は、格式高い入母屋造りや、書院造りの客室「百合の間」など、明治・昭和の建築の粋を集めており、これらの歴史的な空間で過ごす時間は、旅の思い出をより深いものにしてくれるでしょう。

  • 1泊 72,000円~一練貸し(6名まで)
住所 福井県越前市吾妻町2−23
電話 090-5202-6152

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和宿 多葉喜(たばき)TABAKI

百年余の歴史を持つ料亭「多葉喜」。ハイカラな明治、モダンな大正そして昭和平成と連綿と続いてきた武生の歴史と文化を紡いできた場所です。その多葉喜が、2024年春、宿泊施設として再生しました。…

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和宿 多葉喜 – 宿泊予約は<じゃらんnet>

和宿 多葉喜の宿泊・予約情報。越前たけふ物語に、泊まる。/じゃらんならお得な期間限定プランや直前割引情報が満載。当日/直前のオンライン予約もOK。和宿 多葉喜の宿泊予約は国内最大級の旅行情報サイト<じ……

高島屋東別館(旧松坂屋大阪店)

シタディーンなんば大阪

大阪・難波の活気あふれるエリアにありながら、一歩足を踏み入れると歴史の重厚な美しさに包まれる、それがサービスレジデンスシタディーンなんば大阪です。この建物は、昭和初期の1928年に松坂屋大阪店として建てられた歴史的な建造物で、国の重要文化財に指定されています。当時、百貨店建築の名手として知られた鈴木禎次が設計を手がけ、華やかなアールデコ調の意匠が随所にちりばめられています。2020年1月にホテルとしてリノベーションされて以来、古い建築の持つ魅力と、現代的な快適さが調和した空間で、訪れる人々を温かく迎えています。単なる宿泊施設というだけでなく、歴史的価値を持つ建物を体感できる特別な場所です。

このホテルの最も大きな特徴は、「デパートメントホテル」というユニークなコンセプトにあります。かつて百貨店として多くの人々が行き交い、夢と憧れを抱いた場所の記憶を、そのまま滞在の楽しさに結びつけているのです。たとえば、建物の外観に見られる堺筋沿いの11連のアーチや、館内のエレベーターホールに残る大理石の壁、アカンサスの葉をモチーフにした装飾などは、当時の華麗な百貨店の雰囲気を今に伝えています。内装デザインもこのコンセプトに基づき、ロビーや廊下にはファッションアイテムのイラストや本物の靴・バッグ、トルソーなどが巧みに配されていて、まるでデパートの売り場を巡るようなワクワク感を演出しています。客室も、木のぬくもりを生かしたモダンなデザインで統一され、古い建築の重厚さと心地よい調和を感じられます。

シタディーンなんば大阪が提供する「サービスレジデンス」という滞在スタイルも、このホテルの大きな魅力です。全313室のうち107室にはキッチンが完備され、電子レンジやカトラリー、さらには一部の客室にはドラム式の洗濯乾燥機も備わっています。自宅にいるように自由度が高く、短期の観光はもちろん、長期のビジネスや家族旅行にも最適です。館内には、宿泊者が自由に利用できるレジデンスラウンジがあり、こちらにもキッチンが設けられているので、旅の途中で簡単な料理を楽しんだり、他の滞在者との交流を深めたりするのに役立ちます。

また、ホテル内には、ゲストの滞在を豊かにする多彩な施設が揃っています。お子さま連れのファミリーに嬉しいのは、デパートの屋上遊園をイメージして作られた明るく広々としたキッズルームがあることです。小さなお子さまも安心して遊べる空間で、旅の疲れを癒やすひとときを過ごせます。さらに、宿泊者は24時間利用できるジムで、旅先でもリフレッシュできます。館内には、カジュアルイタリアンのレストランNUMERO FIVEがあり、朝食からディナーまで、国際色豊かなブッフェや本格的なコース料理が楽しめます。ほかにも、京都の老舗茶舗がプロデュースする日本茶カフェ祇園 北川半兵衞 なんば店や、日本の伝統的な生地を使ったオリジナルの帯や着物などを提案するショップ音遊といった魅力的な店舗も併設されています。歴史ある建築の美しさと、暮らすような快適な設備、そして多彩なサービスが一体となり、シタディーンなんば大阪ならではの特別な滞在体験を提供しています。

  • 1泊 1室2名 25168円~
住所 大阪府大阪市浪速区日本橋3丁目5−25
電話 06-6695-7150

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シタディーンなんば大阪 – 宿泊予約は<じゃらんnet>

シタディーンなんば大阪の宿泊・予約情報・2名税込27588円~。重要文化財の歴史ある建物と、ゆったりとくつろげるモダンな空間/じゃらんならお得な期間限定プランや直前割引情報が満載。当日/直前のオンライ……

名古屋テレビ塔

THE TOWER HOTEL NAGOYA

名古屋市の中心、栄エリアの久屋大通公園の中にそびえる中部電力 MIRAI TOWERに誕生した、世界でも珍しいタワーホテルがTHE TOWER HOTEL NAGOYAです。 この建物は、1954年(昭和29年)に日本初の集約電波鉄塔として開業し、かつては東洋一の高さと「東洋のエッフェル塔」とも呼ばれた、名古屋の街のシンボルです。 設計を手がけたのは、「塔博士」と呼ばれ、さっぽろテレビ塔東京タワーの設計も担当した内藤多仲(ないとう・たちゅう)工学博士で、戦後の復興を象徴する存在として知られています。 2011年のアナログ放送終了に伴い電波塔としての役割を終えた後、2019年(令和元年)から大規模な改修工事が行われ、世界初の工法による免震装置が設置されました。 こうして国の登録有形文化財にも認定されている歴史あるタワーの良さを活かしつつ、新たな命が吹き込まれ、2020年(令和2年)10月1日に都市型のオーベルジュとして生まれ変わりました。

このホテルのコンセプトは「ローカライジング」です。 東海3県(愛知・岐阜・三重)の文化、伝統、食材、アート、クラフトといった地域固有の魅力を再編集し、国内外へ発信していく役割を担っています。 全15室という客室はすべて内装が異なり、各部屋には東海地方にゆかりのある作家の絵画、写真、映像、テキスタイルなどのアート作品やクラフトが飾られ、館内全体が大きなギャラリーのような空間になっています。 特に特徴的なのは、客室や館内の随所にタワーの構造材である鉄骨が剥き出しのままインテリアに組み込まれていることです。 この鉄骨が織りなす機能と意匠の美しさを感じられるユニークな造りは、タワーホテルならではの醍醐味であり、泊まる人が建物の歴史と一体となるような特別な体験を演出します。 また、タワー最上階の展望台を、深夜や早朝の限られた時間に宿泊者専用として利用できるサービスもあります。

食の楽しみとしては、地産美食を掲げるレストランがホテル内に設けられています。 4階にあるメインダイニングの「glycine(グリシーヌ)」では、東海三県の海、山、川の恵みを贅沢に使い、郷土の歴史や文化も取り入れたフレンチベースの「レジョナール・キュイジーヌ」を堪能できます。 朝食は、宿泊者限定で提供される「記憶に残る朝食」「忘れられない朝食」と称される和定食で、これもまた地元食材の滋味を活かしたメニューです。 宿泊者以外でも、タワー1階のオープンエアなテラスカフェ「Farm&(ファームアンド)」や、2階のレジョナルキュイジーヌレストラン「lily(リリィ)」、ミュージックホール「Sign(サイン)」なども利用でき、タワー全体が地域の文化や食を発信する拠点となっています。 特別な記念日の利用にも適しており、ウェディング事業を手掛ける会社が運営していることから、ホスピタリティの高いきめ細やかなサプライズ演出にも対応してもらえることでも知られています。 緑豊かなセントラルパークの眺望を眼下に、歴史あるタワーの中でアートと美食に囲まれる時間は、まさに「都市型オーベルジュ」という新しいスタイルを体現しています。

  • 1泊 47000円~(2名種食付き)
住所 愛知県名古屋市中区錦3丁目6−15 先
電話 052-953-4450

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THE TOWER HOTEL NAGOYA | ザ・タワーホテル

2020年、名古屋テレビ塔はTHE TOWER HOTELに生まれ変わります。「登録有形文化財」の旧きよき趣きと新しさが溶け合う、この特別な場所でしかできない体験が、あなたをお待ちしています。…

旧兵庫縣農工銀行豊岡支店

TOYOOKA1925

兵庫県豊岡市の中央に位置するTOYOOKA1925は、歴史ある建物の魅力をそのままに蘇らせた、たった6室の贅沢なブティックホテル兼オーベルジュです。この美しい建物は、1925年(大正14年)に発生した北但大震災からの復興を願い、復興建築群の一つとして1934年(昭和9年)に建てられた旧兵庫縣農工銀行豊岡支店でした。関西を代表する洋風建築家、渡邉節氏が手掛けたもので、ルネサンス様式やアールデコの意匠が随所に取り入れられた、様式美と機能性を兼ね備えた名建築として、国の登録有形文化財にも選ばれています。

施設名にある「1925」という数字は、豊岡の近代化が始まった大震災の年に由来しており、新しいまちづくりに尽力した当時の人々の気概を受け継いでいきたいという強い想いが込められているそうです。ポルトガルで始まった、歴史的建造物を改装してホテルとして活用する「ポザーダ」という手法にヒントを得て、文化遺産に新たな光を当てようと誕生しました。

建物の中へ一歩足を踏み入れると、銀行の窓口だった名残を残す吹き抜けの大ホールがゲストを迎え、ここがレセプションとダイニングになっています。見上げるほど高い天井やアーチ状の壁、繊細な装飾は、まるで映画のセットのようなクラシカルな雰囲気に包まれています。客室は、元銀行の個室を改装した全6室のみで、当時の趣を残しつつ、レトロモダンなゆったりとした空間が広がります。細部にわたって地元の職人が手掛けたオリジナル家具が配されており、豊岡ならではのこだわりを感じられます。

宿泊のお客様だけの特典として、アルコールを含む16種類以上のフリードリンクを楽しめるゲストラウンジが用意されており、ゆったりとした優雅な時間を過ごせます。また、お食事は、但馬の海の幸・山の幸といった旬の食材をふんだんに使用した本格フレンチ、「但馬キュイジーヌ」を堪能できます。

レストランでは、地域の新鮮な食材を活かした料理のほか、この歴史的な空間にちなんで、震災後の大正時代から昭和初期にかけて豊岡で食べられていたであろう洋食をメニューに取り入れているのも特徴です。例えば、とろりとした卵が美しい昔ながらの1925のオムライスや、ジューシーな肉をサクッと揚げた1925のカツレツなどが人気です。さらに、豊かな自然に恵まれた但馬が誇る但馬牛は、赤身の旨みと甘さが際立ち、その日に合わせた調理法で提供される逸品です。また、漁港が近く城崎温泉もそばにある立地から、冬には松葉蟹などの地元の海産物を使い、洋風にアレンジしたブイヤベースやタジン鍋といった個性的なメニューも楽しめます。

  • 1泊 13610円~(朝食付き)
住所 兵庫県豊岡市中央町11−22

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TOYOOKA1925 まちの記憶を遺す、名建築ホテル

大正10年築の登録有形文化財。絶景のパノラマが楽しめる。

尾道駅「みはらし亭」

瀬戸内海を望む尾道の坂の町で、ひときわ目を引く歴史ある建物が、ゲストハウス尾道ゲストハウス みはらし亭です。こちらは、築およそ100年になる木造の別荘建築で、国の登録有形文化財にも指定された貴重な建物です。もともとは大正10年(1921年)に、眺望を楽しむための「茶園(さえん)」として建てられました。茶園とは、尾道独特の文化で、港町として栄えた時代に豪商や名士たちが風光明媚な坂の上に築いた、お茶や客をもてなすための優雅な別邸を指します。一時は旅館として使われたものの、その後30年近く空き家のまま放置されていました。

この歴史的な建物をもう一度人々が集う場所にしようと、NPO法人尾道空き家再生プロジェクトが中心となり、市民やボランティアの方々の力で再生されました。この再生は、尾道市空き家バンク事業の最初の適用事例としても知られています。改修にあたっては、クラウドファンディングも活用され、全国からの支援を得て、2015年にゲストハウスとして再スタートを切りました。多くの人の想いが詰まったこの建物は、まさに尾道の古い町並みと文化を守り、新しい交流を生み出すための大切な場所となっています。建物の二階からは、尾道水道の絶景が眼下に広がり、その景色は「日本遺産」にも認定された箱庭のような美しい空間です。宿泊者の方だけでなく、カフェやバーとしても利用できるので、この素晴らしい眺めを気軽に楽しむことができます。

館内は、古民家の趣を残しつつ、現代のゲストハウスとして心地よく過ごせるよう工夫が凝らされています。特に、宿泊者と一般の利用者が共用するカフェ&バーのスペースは、ゆったりとした時間を過ごすのに最適です。朝の時間帯には、トーストコーヒーなどの軽食が用意される朝カフェが営業しており、旅の始まりを清々しい景色とともに迎えることができます。

通常のカフェ営業では、こだわりのコーヒーをはじめとした飲み物や、ケーキなどのスナック類を提供しており、散策の途中の休憩にぴったりです。また、夜にはバーとしても営業しているので、尾道の街並みの灯りを眺めながら、ゆっくりとお酒を楽しむのもおすすめです。

住所 広島県尾道市東土堂町15-7
電話 0848-23-3864

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昭和初期にかつての豪商が建てた邸宅

せとうち 湊のやど 島居邸洋館

千光寺へと続く石段の途中に、静かに佇む歴史的な洋館を再生した、一棟貸しの宿泊施設がせとうち 湊のやど 島居邸洋館です。建物に刻まれた歴史と、現代の洗練された感性が調和する空間で、尾道の旅をより深く穏やかにしてくれる場所として親しまれています。この洋館は、明治期にこの土地を所有していた豪商、島居氏の名前に長く由来しており、地域の人々にも親しまれてきました。建物自体は昭和6年(1931年)に建てられたもので、往時の尾道の栄華を今に伝える貴重な擬洋風建築として知られています。外壁には独特の風合いを持つスクラッチタイルやアースカラーのモルタル洗い出しが用いられ、玄関横のモダンな円窓や2階バルコニーのアーチ型の支柱などに、当時の粋な意匠が見て取れます。

この歴史ある建物を現代の宿として再生したのは、尾道の町おこしと事業創出を理念に掲げた事業者が手がける「せとうち 湊のやど」プロジェクトの一環です。建物の個性と歴史的な背景を大切にしながら、複数の気鋭の建築家たちの手によってリノベーションされました。内装設計に携わった桐谷昌寛氏らの尽力により、外観は当時の面影を残しながらも、内部は現代的な機能性とくつろぎの空間へと生まれ変わっています。一階の広いリビングには、建築当時そのままの和の趣を感じさせる柱が点在し、力強い梁が印象的な元蔵のあった西側には開放的な吹き抜けの空間が広がります。また、改装にあたっては、自然素材にこだわり、カキ殻粉の粉末を使用した瀬戸漆喰を壁面に用いるなど、瀬戸内の風土を感じさせる工夫も凝らされています。

せとうち 湊のやど 島居邸洋館での滞在は、「貸家」という新しい旅のスタイルで、まるで尾道の住人になったかのようにゆったりと過ごすことができます。宿泊と食事を分ける「泊食分離」のスタイルをとっており、街へ繰り出して地元の人々との交流を楽しみながら、尾道の旬の食を堪能することが推奨されています。もちろん、ご希望に応じて、中庭でつながるLOGダイニングで、季節の移ろいに合わせた瀬戸内の魚介や地元の農家から届く野菜をふんだんに使った鍋料理を中心としたコース料理をいただくこともできます。開放感あふれる空間でいただく食事は、旅の思い出をより豊かなものにしてくれるでしょう。

館内の設えにも、歴史と瀬戸内の伝統文化への深い敬意が込められています。西側のお部屋には、瀬戸内の暮らしを感じられるよう、備後畳表や伝統産業である備後絣の生地を用いたオリジナルベンチやクッションが用意され、さりげなく地域の魅力を伝えています。また、お風呂は檜の湯船で、木の香りに包まれながら疲れを癒す贅沢なひとときを過ごせます。二階のバルコニーからは、視界いっぱいに広がる尾道水道と向島の島並みを一望でき、朝日や夕日を浴びながら潮風を感じる優雅な時間を楽しめます。滞在中に抹茶道具や煎茶道具をレンタルしたり、本格的な茶道体験や写経体験をすることも可能で、歴史ある空間で日本の美意識に触れる特別な体験が待っています。

  • 1泊 一棟貸し 99000円~(4名まで)
住所 広島県尾道市東土堂町11−12
電話 0848-24-6669

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せとうち 湊のやど

歴史ある建物を、様々な建築家により町家として甦らせている「せとうち 湊のやど」。古くから多くの人々を魅了したせとうちの港、尾道で暮らすように過ごせる上質な空間を一棟貸切りでご案内致します…

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せとうち湊のやど 島居邸 洋館 – 宿泊予約は<じゃらんnet>

せとうち湊のやど 島居邸 洋館の宿泊・予約情報・2名税込49500円~。~蒼波と島並みを望み、館で楽しむ 山居の趣き~/じゃらんならお得な期間限定プランや直前割引情報が満載。当日/直前のオンライン予約……

旧和泉家別邸

尾道ガウディハウス

広島県尾道市の坂道に佇む尾道ガウディハウスは、通称として広く知られている、国の登録有形文化財「旧和泉家別邸」のことです。この建物は、海と山に囲まれた歴史ある港町、尾道の急斜面というユニークな立地を活かし、昭和初期の1933年(昭和8年)に、箱物製作・販売業を営んでいた和泉茂三郎氏の別邸として建てられました。当時の高い建築技術や珍しい素材をふんだんに取り入れ、贅を凝らして作られた和洋折衷の擬洋風建築の好例として貴重な存在です。

この建物が「尾道ガウディハウス」と呼ばれるのは、スペインの建築家アントニ・ガウディを連想させるほど、随所に「必要以上の」とも評される装飾や、日本の建築としては珍しい曲線の多様が見られるためです。また、長年にわたり、スペインのサグラダ・ファミリア教会のように「いつ完成するのか分からない」という意味合いも込めて、親しみを込めた愛称となっています。建築は、一人の大工さんが3年という歳月をかけて手掛け、特に内部の階段には2年もの時間を要したという逸話が残っています。

建物はその後、親族の住まいとして利用されていましたが、1980年頃に空き家となり、25年もの間、老朽化で解体の危機に瀕していました。その危機を救ったのが、2007年(平成19年)に活動を始めたNPO法人「尾道空き家再生プロジェクト」です。この建物は、空き家再生のシンボルとして、地元の職人や作家の協力のもと、建物の細部や備品に至るまでこだわり抜き、約10年の歳月を経て改修・再生されました。

現在は、再生された空間を活かし、一棟貸切りの宿泊施設として活用されています。内部は通常非公開ですが、宿泊することで、その歴史と再生の軌跡、そして建築の魅力をじっくりと味わうことができます。限られたわずか10坪の空間に、昭和初期の職人さんの技と遊び心、そして再生プロジェクトによる新たな息吹が凝縮されています。特に建物内部では、限られたスペースを有効活用した独特の構成や、段板の形がすべて異なる湾曲した階段、丸窓などが特徴的です。

また、張り出し窓台の勾欄親柱の面取りや、組子障子、欄間の彫刻など、細部にまで丁寧な細工が見られることもこの建物の魅力のひとつです。さらに、土間台所に作られたタイル張りの竃(かまど)や防空壕を兼ねた地下室など、昭和初期の生活スタイルを今に伝えている点も興味深いところです。

宿泊利用の他にも、期間限定のオープンハウスイベントや、尾道空き家再生町歩きツアー「あるくみるきく」といったイベントで内部が公開されることもあります。

  • 2泊 一棟貸し 50000円〜(2名まで)
住所 広島県尾道市三軒家町9−17
電話 080-6323-9921

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一棟貸し登録文化財の宿【尾道ガウディハウス】

広島県尾道市にある尾道ガウディハウスは、1933年に別荘として建てられた後、25年の空き家期間を経て、尾道空き家再生プロジェクトによって再生された一棟貸切りでお泊まりいただける登録文化財です。…


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小津安二郎『東京物語』のロケ地としても知られる老舗

尾道駅「竹村家本館」

尾道水道のすぐそば、風情あふれる街並みに佇む、歴史ある料亭旅館が竹村家本館です。在来線尾道駅から車でおよそ5分の場所に位置しています。尾道のシンボル的な風景に溶け込むこの建物は、門や塀、そして主屋のすべてが国の登録有形文化財に指定されている、大変貴重な「泊まれる文化遺産」として親しまれています。

竹村家本館は、明治35年(1902年)に、この尾道の地で洋食屋として創業したのが始まりです。その後、大正7年(1918年)に火災で店舗を焼失しましたが、大正9年(1920年)には現在の建物が再建され、この時から旅館としての歴史も歩み始めました。木造2階建てで、日本の伝統美が凝縮された数寄屋造りの建築様式が特徴的で、館内の廊下などは丁寧に磨き上げられ、訪れる人々に明治・大正時代へタイムスリップしたかのような静謐な時間をもたらしてくれます。昭和時代には、新たに温泉旅館の「別館」が建てられたため、そちらと区別するために「本館」と呼ばれるようになりました。2004年には、その歴史的・文化的価値が認められ、現在の主屋・門・塀が文化財に登録されています。

この旅館を語る上で欠かせないのが、映画との深いつながりです。世界的な巨匠である小津安二郎監督が1953年に制作した不朽の名作『東京物語』のロケ地として使われ、当時は監督や笠智衆、原節子といった名だたる俳優陣の宿舎としても利用されました。今でも館内の一室には、その当時の写真やサインなどが大切に展示されており、映画ファンにとっては、ノスタルジックな雰囲気に浸りながら作中の情景を追体験できる、まさに聖地のような場所となっています。宿泊客の約3分の2が映画をきっかけに訪れるというエピソードからも、この宿が持つ特別な魅力が伝わってきます。

お部屋の窓を開けると、そこはすぐ尾道水道です。尾道の市街地では、竹村家本館のように客室の窓のすぐ外が海になっている旅館は大変珍しく、まるで船の上にいるかのような錯覚を覚えるほどの贅沢なロケーションを楽しめます。波の音をBGMに、刻一刻と表情を変える瀬戸内の海の眺めを満喫しながら、ゆっくりと過ごすひとときは格別です。

お食事では、瀬戸内の豊かな海で獲れた新鮮な魚介を惜しみなく使用した本格的な懐石料理を堪能できます。特に、旬の魚を使ったお造りや煮付けは、瀬戸内ならではの繊細で滋味深い味わいが魅力です。また、伝統的な和食だけでなく、創業が洋食屋であったという歴史から、その経験を活かした技法も取り入れた、独自の料理も提供されています。お食事は朝夕ともに、他のお客様を気にせず、静かにゆったりと過ごせるようお部屋でいただけるのも嬉しいサービスです。他にも、約100名様まで収容可能な広々とした大広間もあり、宴会や会合などでも利用され、地域の文化交流の場としても長い間愛され続けています。

  • 1泊 26400円~(2食付き)
住所 広島県尾道市久保3丁目14-1
電話 0848-37-1112

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登録有形文化財 竹村家本館 – 宿泊予約は<じゃらんnet>

登録有形文化財 竹村家本館の宿泊・予約情報・2名税込52800円~。客室からの眺めは海・海・海 波の音をBGMにゆっくりくつろげる宿/じゃらんならお得な期間限定プランや直前割引情報が満載。当日/直前の……

ゆったり過ごせる!穴場のレトロ温泉街

島根大田市 温泉津温泉

寛ぎの宿 輝雲荘

島根の歴史ある港町、世界遺産石見銀山にも連なる温泉津温泉街の中心に、旅の疲れを優しく包み込む寛ぎの宿 輝雲荘があります。このお宿は平成15年7月にリニューアルされ、静かで落ち着いた雰囲気の中でお客様を迎えています。玄関を一歩上がると、ホールから廊下まですべて畳敷きになっているのが、この宿の大きな魅力のひとつです。素足で歩くことができ、旅で疲れた足元をそっと労わってくれるような温もりを感じます。

この寛ぎの宿 輝雲荘温泉津温泉街で唯一備えているのが、開放感たっぷりの露天風呂です。露天風呂に使われているのは、地元で採れる「福を招き光を呼ぶ」とも言われる縁起の良い**福光石**です。淡い青緑色が美しいこの石は、水に濡れても滑りにくい性質があることから、合格祈願のお守りにもなるのだそうです。そんな**福光石**を敷き詰めたお風呂に浸かると、全身に福と光を招き入れてくれるような気持ちになります。効能豊かな温泉は、**元湯**と**薬師湯**という二種類の名湯の恵みを一度に楽しむことができるのも贅沢な特徴です。茶褐色に濁った良質な弱食塩泉は、肌に優しく美肌効果もあると喜ばれています。

温泉は夜11時に入れ替えがあり、趣の異なる**甍の湯**と**森の湯**の二つの大浴場を両方楽しめます。また、温泉だけでなく、お食事も旅の大きな楽しみです。お料理は、その時期に地元日本海で水揚げされた新鮮な海の幸を贅沢に使った**創作会席料理**が中心です。料理長が旬の食材を厳選して腕を振るい、季節ごとに異なる味覚の喜びを伝えてくれます。

特におすすめなのは、海の幸を堪能できる会席に、島根和牛のステーキを添えたプランです。お魚もお肉も心ゆくまで味わいたいというお客様に大変人気があります。宿の玄関では、温泉津の焼き物で作られたかわいらしい動物たちがお客様を出迎えてくれます。さらに、宿のご主人や女将さんは、温泉津温泉の歴史や、毎週土曜の夜に地元の神社で披露される伝統芸能**石見神楽**、福光石の石切場といった、この町の隠れた楽しみ方を明るく気さくに教えてくれます。宿泊以外でも、1階の**輝雲荘茶房**で休憩や軽食の利用もでき、温泉街のノスタルジックな風景を眺めながらゆったりとした時間を過ごせます。温泉津の旅の素敵な思い出作りの拠点として、心ゆくまで「寛ぎ」を満喫できるお宿です。

  • 1泊 17600円~(2食付き)
住所 島根県大田市温泉津町温泉津ロ−202−1
電話 0855-65-2008

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寛ぎの宿 輝雲荘 – 宿泊予約は<じゃらんnet>

寛ぎの宿 輝雲荘の宿泊・予約情報・2名税込11000円~。世界遺産にある温泉!良質の温泉と新鮮な魚料理/じゃらんならお得な期間限定プランや直前割引情報が満載。当日/直前のオンライン予約もOK。寛ぎの宿……

奈良県吉野郡 洞川温泉

宿 花屋徳兵衛

奈良県の南部、豊かな自然に囲まれた吉野郡天川村にある洞川(どろがわ)温泉で、およそ500年という長い歴史を紡いできたのが、お宿の花屋徳兵衛です。その歴史は、世界遺産にも登録された霊峰・大峯山(おおみねさん)へ修行に向かう行者さんたちをもてなす「行者の宿」として始まりました。洞川温泉の中でも最も古い旅館であり、現在は17代目の当主がその伝統を受け継いでいらっしゃいます。標高約820メートル余りの高地に位置する温泉郷は、昔ながらの木造建築の旅館や民宿が軒を連ね、どこか懐かしい昭和レトロな雰囲気に包まれています。花屋徳兵衛は、そんな温泉街の中心地で、そのシンボル的な存在として多くの旅人や修験者を迎え入れてきました。

このお宿ならではの大きな特徴は、大峯山の修験道文化と現代的な心地よさが調和している点にあります。館内は地元吉野の木が使われた木造建築で、木のぬくもりを感じる造りですが、その中で、大峯山への参詣者の団体である「行者講(ぎょうじゃこう)」の提灯が飾られており、山岳信仰の里の歴史と趣きが今に伝えられています。修験者の方々が山から戻った際に土足のまま休憩できるようにと残された縁側や、大人数でも寝起きできる広いお部屋など、行者の宿として培われてきた文化が随所に残されています。一方で、快適な滞在ができるよう少人数の客室が増築され、また、心地よいジャズが流れる談話室など、様々な宿泊客の皆さまのニーズに応える工夫も凝らされています。

お風呂は、修験道の開祖である役行者(えんのぎょうじゃ)が従えていたとされる夫婦の鬼の名にちなんで「前鬼(ぜんき)の湯」と「後鬼(ごき)の湯」と名付けられています。男女入れ替え制になっており、どちらも楽しめます。特に「後鬼の湯」は、窓を開けると半露天風呂のような開放感があり、季節の移ろいを感じながら、単純アルカリ泉のやさしいお湯で旅の疲れを癒せます。温泉は24時間いつでも利用でき、貸切風呂もあるので、ご家族やカップルで気兼ねなくお湯に浸れます。

お食事は、海産物ではなく、山と川の恵みを活かした素朴で心温まる山里料理が提供されます。春には新鮮な山菜、夏には涼やかな川魚、秋には山の幸といった、地元の旬の食材をふんだんに取り入れています。とくに、ご飯や地元のお豆腐には、環境省の「名水百選」に選ばれた天川村の霊水「ゴロゴロ水」が使われており、その美味しさは格別です。清流で育まれた川魚料理では、清々しい味わいのマスの刺身や、アユ・アマゴの塩焼きなどが楽しめます。

そして、この宿の冬の味覚としてぜひ味わっていただきたいのが、ジビエ料理の大峯猪ぼたん鍋です。地元猟師が獲る天然の猪肉「大峯猪」は肉質がやわらかく、脂身に甘みがあるのが特徴で、臭みが少ないといわれます。この猪肉と、地元の名水豆腐、旬の野菜、手作りのコンニャクなどを、ゴボウとショウガの風味が効いた白味噌ベースのオリジナル出汁でいただくのが花屋徳兵衛流です。ぼたん鍋といえば赤味噌をイメージする方も多いかもしれませんが、新鮮な猪肉には、この優しい甘さの白味噌の出汁がよく合うと評判です。修験の歴史が息づく静かな温泉郷で、伝統とやすらぎに満ちたひとときを過ごせます。

  • 1泊 17200円〜
住所 奈良県吉野郡天川村洞川217 花屋德兵衛
電話 0747-64-0878

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花屋徳兵衛(公式サイト)洞川温泉 後鬼の湯

天川村洞川温泉のもてなしの宿、花屋徳兵衛。フリーダイヤル0120-134-878。景色の広がる新館、レトロな趣のある旧館、貸切風呂でどうぞゆっくり。天川村洞川温泉の創業500年の宿、花屋徳兵衛。

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創業500年 宿 花屋徳兵衛(洞川温泉) – 宿泊予約は<じゃらんnet>

創業500年 宿 花屋徳兵衛(洞川温泉)の宿泊・予約情報・2名税込34400円~。創業500年☆一番の老舗温泉旅館【貸切温泉有】リピーター多数/じゃらんならお得な期間限定プランや直前割引情報が満載。当……

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