千葉県茂原市に位置する、本格的なモータースポーツを気軽に楽しめる施設が茂原ツインサーキットです。
JAF公認の2つのロードコースを擁し、四輪や二輪、カートまで幅広い走行に対応しているのが大きな魅力となっています。
施設の歴史は、もともとこの地にあったカート場とダートコースを改築するかたちで始まり、2000年6月にミニサーキットとして生まれ変わりました。
首都圏からのアクセスも比較的良い場所にあることから、プロのレースから一般の走行会まで、多岐にわたるモータースポーツファンに愛され続けています。

茂原ツインサーキットの最大の特色は、その名の通り、性格の異なる東コースと西コースの二つのコースを使い分けられる点です。
このツインコースの存在が、訪れる人々や開催されるイベントに多様性をもたらしています。
例えば、全日本クラスのレース、特に二輪のMFJ 全日本スーパーモト選手権のような本格的な競技も開催される場所です。
一般のモータースポーツ愛好家にとってはもちろんのこと、レース好きの方々も観戦席から迫力あるレースを一望できるため、最高の環境で熱戦を楽しめます。
小さなサーキットながらも設備が充実しており、スポーツ走行だけでなく、地域に根差したモータースポーツ文化を支える拠点の一つとも言えるでしょう。

初めて訪れる方や運転免許を持たない子どもたちでも、気軽にモータースポーツの醍醐味を味わえるサービスが用意されています。
事前の予約は必要ですが、一般のお客様向けのレンタルカートがあり、気軽にサーキット走行を楽しめます。
また、自分の愛車でコースを走ってみたいという方には、先導車がついて安全にコースを周回できる体験走行や、同乗者と一緒にサーキットの雰囲気を楽しめるパレードランも開催されています。
サーキット走行は敷居が高いと感じる方でも、まずはこのようなサービスを利用して、エンジンの音や風を感じてみるのも素敵です。

それぞれのコースが持つ個性も、この茂原ツインサーキットの大きな魅力です。
西コースは、全長700メートルほどのショートコースながら、タイトなコーナーが続くテクニカルな設定になっています。
一方、東コースは全長1300メートルほどで、アップダウンがあり、攻め応えのあるハイスピードコースとして知られています。
特に東コースは、ストレートからのブレーキングやコーナーリングのバランスが重要になるレイアウトで、道幅が広い区間ではオーバーテイク（追い抜き）の楽しさも味わえます。
西コースでは、土曜日にカートとバイクが交互に走行する日が設定されるなど、利用者層に応じたきめ細やかな運営がされています。