福岡県柳川市にある肉の伊藤 沖ノ端店は、地元に長年愛され続けている精肉と美味しいお惣菜のお店です。西鉄柳川駅からは少し離れた沖端地区にあり、柳川名物の川下りの終着点に近い場所に位置しています。この沖端地区は、詩人・北原白秋の生家があることでも知られる、風情あふれる水の郷・柳川の中心的な観光エリアです。この地域で、肉の伊藤は半世紀にもわたる歴史を持ち、地域の食卓を支えてきました。

お店は精肉店として、国産の牛・豚・鶏の新鮮で質の良いお肉をショーケースに並べています。お肉の色鮮やかさを見れば、その質の高さが伝わってきます。ステーキ肉などは一枚ずつ真空包装されているため、ご自宅用はもちろん、大切な方への贈答品としても利用されています。精肉店の強みを活かしながら、お肉だけでなく種類豊富なお惣菜が充実しているのも、このお店の大きな魅力です。

店主の伊藤龍児さんは、あまり多くを語らない職人気質の持ち主と言われています。看板メニューの秘密はなかなか教えてくれないそうですが、その分、一つ一つのお惣菜が深い味わいと確かな技術で、美味しさを語ってくれます。寡黙ながらも料理への情熱を感じさせる、そんな姿勢も地元で支持される理由の一つでしょう。店頭に並ぶ焼き肉のタレや、珍しいかぼす胡椒まで全て手作りという点にも、素材やお客さまへのこだわりが詰まっています。

肉の伊藤の看板商品は、なんといっても揚げたての唐揚げです。特に、カリッと揚がった衣とジューシーなお肉がたまらない手羽先は、多くのお客さまに愛される人気メニューです。揚げ物はお客さまからの注文が入ってから揚げるシステムなので、いつでも出来立ての美味しさを味わえるのが嬉しいところです。手羽先の他にも、ぶつ切り、ももみ、砂ズリなど、唐揚げだけでも8種類もの部位があり、食べ比べしてみるのも楽しそうです。

また、電子レンジで温めるだけで簡単に本格的な味が楽しめるお惣菜も人気を集めています。中でも、香ばしい香りが食欲をそそるタレ焼きカルビは、お店がおすすめする一品です。これは焼いた状態で提供されているため、忙しい日でも手軽に食卓を豊かにしてくれます。さらに、精肉店ならではの新鮮な材料で作られた牛すじ煮込みや鶏の肝煮も、家庭料理として親しまれています。揚げ物では、コロッケやトンカツ、串カツといった定番メニューも揃い、夕食のおかずにもお弁当にも大活躍間違いなしです。焼き物も充実しており、焼き鳥や豚足なども、注文後に焼き上げてくれるため、出来立ての香ばしさを味わえます。柳川観光の際に、川下りの船を降りて沖端の風情を感じながら、地域に愛される肉の伊藤 沖ノ端店のこだわりの味を楽しんでみてはいかがでしょうか。その土地の食文化に触れるのも旅の醍醐味です。