福井県永平寺町の雄大な自然のなかに、美酒と美食、そしてアートと文化に触れる喜びを詰め込んだオーベルジュ、歓宿縁 ESHIKOTOがあります。禅の聖地・大本山永平寺にもほど近いこの地で、九頭竜川の清らかな伏流水から銘酒「黒龍」を生み出し続けてきた、創業220年の歴史を持つ黒龍酒造の親会社、石田屋二左衛門が手がける複合施設ESHIKOTOに隣接し、2024年11月に誕生しました。施設名の「ESHIKOTO」は、古語の「えし（良し）」に由来し、福井の「良いこと」を伝える拠点にしたいという想いが込められています。また、「歓宿縁」には、「またとない縁を歓ぶ」という意味があり、訪れる人々が深い縁で結ばれる特別な場所となるようにという願いが込められています。

歓宿縁 ESHIKOTOの最大の特徴は、九頭竜川を目の前に望む広大な敷地に点在する、全8棟の一棟貸切ヴィラです。客室はすべて、地下1000mから湧出する永平寺禅温泉の半露天風呂付きで、美肌効果があるといわれる炭酸水素塩泉、通称「美人の湯」を心ゆくまで楽しめます。客室のデザインは、陶芸家・造形作家の内田鋼一氏が監修を手がけ、「大人」と「本物」をテーマにしています。例えば「風土/地」をコンセプトにしたヴィラには、越前焼の大壺やアンティークの越前箪笥、越前和紙の照明など、福井の風土を映す工芸品が配され、また別の客室には、世界の古美術や現代アート作品が空間に溶け込むように配置されています。越前焼や越前塗など、福井を代表する伝統工芸と古今東西のアートが混ざり合う、贅沢で静謐な時間が流れる空間です。

このオーベルジュの滞在をさらに豊かに彩るのが、「美酒」と「美食」の追求です。ご夕食は、その日の仕入れや季節によって、二つの名店の味を選べる点が魅力です。『ミシュランガイド北陸 2021特別版』で一つ星を獲得した実力派、小松辰平氏による日本料理 えん、または、福井の豊かな食材と文化を融合させ、「圧倒的な地産地消」をコンセプトとする気鋭の濱屋拓巳シェフによるフレンチcadreが、福井の魅力を最大限に引き出した料理を提供します。これらの料理は、もちろん銘酒「黒龍」とのマリアージュも楽しめ、至福のひとときを約束してくれます。また、ご朝食はフレンチのcadreがプロデュースしており、福井県産小麦「ふくこむぎ」を使ったもっちりしたパンや、地元の食材にこだわった一皿をいただけます。

ご夕食後のお楽しみとして、水盤の上に佇むような幻想的な空間のBar 刻があります。ここでは、福井発のフルーツ専門カクテルバーのオーナーバーテンダーが手がける、国産クラフトウイスキーやジン、そして黒龍酒造の吟醸酒とフルーツや抹茶を組み合わせたカクテルなど、ここでしか味わえないオリジナルドリンクが多数揃います。また、隣接する複合施設ESHIKOTO内の「酒楽棟」には、お酒を販売する「石田屋 ESHIKOTO店」や、酒粕を使用したあんぱんが人気のベーカリーHAREYA、福井県産そば粉の十割そばや黒龍に合う酒肴を提供する蕎麦 山やなど、日帰りでも楽しめるスポットも充実しています。ご宿泊のお客様は、朝のお勤めを体験できる永平寺での「朝課ツアー」や、一般非公開のスパークリング日本酒セラー「臥龍棟」のツアーなど、福井の歴史や文化に深く触れる特別な体験も予定されています。この場所は、極上の食と美酒、そして奥深い文化を通して、皆様に福井の魅力のすべてを伝えたいという想いが形になった、特別な場所です。