台湾の雄大な自然に抱かれた嘉義県の阿里山に、素晴らしいお茶との出会いを届けてくれる場所があります。それが、茶葉ブランドであり、台湾で最も標高の高い場所にある茶芸館でもある阿里山茶田35號、英語名ではMountain Ali Tea No.35です。こちらは、阿里山で生まれ育った専門の茶鑑定士である呉致靖氏が、地元で育まれた高品質な阿里山茶の魅力を多くの人に伝えるために情熱を注いでいる場所です。阿里山の澄んだ空気と穏やかな気候、そして肥沃な大地という最高のテロワールで育まれたお茶を、多くの人にお届けしたいという思いが込められています。

この阿里山茶田35號は、阿里山の日の出の名所として知られる小笠原山観景台へ向かう途中、祝山火車站と観景台の間に位置する、山歩きをする人たちにとって最高の休憩スポットになっています。標高が高いため、しばしば雲海が見られる幻想的な景色の中にたたずむ癒やしの空間です。山道を歩いて疲れたときに、温かいお茶と、森の中でいただける「しっかりとしていて温かいお食事」で、心と体を癒やしてくれます。この場所は、珍しい鳥である帝雉が出没することもある、自然との距離がとても近い場所としても知られています。また、この茶芸館でお茶を淹れるときには、標高約2,500メートルの阿里山の湧き水を専門の茶鑑定士がわざわざ持ち帰って使用するなど、お茶の品質を追求するための徹底したこだわりがあります。お茶の持つ純粋な味わいを最大限に引き出すための、職人の熱意が伝わってきます。

阿里山茶田35號が誇る主力商品には、四種類の素晴らしい高山茶が揃っています。まず、香り豊かな阿里山迎香烏龍は、蜜のような緑色の茶湯が美しく、高山茶特有の優雅な香気と、清らかで甘くまろやかな味わいが特徴です。一口含むと口いっぱいに芳醇な香りが広がります。

次に、阿里山烏龍は、黄金色の茶湯が魅力の、古典的で代表的なお茶です。濃厚で落ち着いた香気と、まろやかで重厚な、しっかりとした味わいが楽しめます。そして、特に女性に人気を集めているのが阿里山金萱茶です。蜜のような黄色い茶湯で、軽やかでありながら長く残る香りと、ほのかな花やミルクのような香りが特徴的です。まろやかで口当たりが良く、適度な渋みが後を引く飲みやすいお茶です。最後に、紅茶がお好きな方には、優雅で持続性のある香りと、甘い後味が特徴の阿里山紅茶もおすすめです。オレンジがかった赤色の茶湯で、しっかりとした味わいの中にも、まろやかで繊細な口当たりが感じられる逸品です。これらのお茶は、ゆっくりとお茶を味わう「スローティー」の哲学を大切にしており、旅の途中で穏やかなひとときを過ごすのにぴったりです。阿里山の美しい自然が生み出した極上のお茶を、ぜひ味わってみてください。