【大分】別府「茶房 信濃屋」

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別府駅「信濃屋(しなのや)」

昭和初期のレトロな面影を残す落ち着いた雰囲気の茶房です。1981年(昭和56年)の創業以来、地元の方々や観光客に親しまれてきましたが、もともとは昭和初期に建てられた炭鉱主の別荘でした。戦災を免れた貴重な日本家屋の美しさに魅了された店主が、その趣を大切に守りながらカフェとして再生させました。道路拡張工事に伴い、建物をそのまま90度回転させて移動させるという大規模な曳家(ひきや)工事を経て、2020年(令和2年)7月に現在の場所でリニューアルオープンを果たし、別府の歴史を今に伝えています。

このお店の最大の魅力は、一歩足を踏み入れるとタイムスリップしたかのような感覚を味わえる、重厚で温かみのある空間です。高い天井を支える太い柱や、時を経て深い飴色に輝く松の廊下、そして創業当時から大切に使い続けられているアンティークのテーブルや椅子が、お屋敷としての品格を物語っています。鹿鳴館をイメージして改装されたという店内には、手入れの行き届いたお庭を眺められる縁側もあり、格子戸越しに差し込む柔らかな光が、心穏やかなひとときを演出してくれます。別荘時代の面影を随所に残しながらも、どこか懐かしく温かい「おばあちゃんの家」に帰ってきたような心地よさが、多くの人々を惹きつけてやみません。

お食事の看板メニューとして愛されているのが、大分の郷土料理を存分に堪能できるだんご汁定食です。こちらのだんごは、小麦粉を練って一本一本丁寧に手延べした平打ちの麺状なのが特徴で、もちもちとした食感が楽しめます。白菜や人参、ごをご、なすといった季節の野菜がたっぷり入った優しい味噌仕立てのスープに、大分特産のかぼすをキュッと絞れば、爽やかな香りが広がり最後までさっぱりといただけます。小鉢やご飯、お豆腐などがセットになった定食は、栄養バランスも良く、心もお腹も満たされる滋味深い味わいです。

甘味メニューも充実しており、特に大分名物のやせうまは外せません。だんご汁と同じ手延べのだんごに、たっぷりのきな粉と砂糖をまぶした素朴なおやつで、噛みしめるほどに小麦の旨みが広がります。こちらでは定番のきな粉だけでなく、濃厚な黒蜜をかけた黒蜜やせうまもあり、少しモダンなスイーツとして楽しむこともできます。夏季に登場するかき氷も名物の一つで、自家製のシロップや小豆をふんだんに使った山盛りの氷は、暑い日の別府散策のご褒美にぴったりです。また、香り高い信濃屋ブレンドコーヒーは、歴史ある建物の雰囲気に合わせて選ばれた深みのある味わいで、和菓子との相性も抜群です。

お店を訪れる際は、駐車場に限りがあるため、駅からのんびりとお散歩を楽しみながら向かうのがおすすめです。歴史的な建物を大切に使用しているため、廊下の段差や建具の扱いには少しだけ優しく接したいですね。また、人気のメニューは売り切れてしまうこともあるため、少し早めの時間帯に訪れると、よりゆったりと静かな時間を過ごすことができます。

  • クリームあんみつ 1100円
  • 牛肉カレー(サラダ付き) 1200円
  • 茶そば(とろろ付き) 1100円
  • だんご汁定食 1300円
  • やせうま
住所 大分県別府市西野口町6-32
電話 0977-25-8728

行く前に!見どころ&口コミをチェック

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カテゴリー: 大分県満島真之介
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