赤坂見附の地に建つホテルニューオータニのガーデンタワー4階に、日常を忘れて南国リゾート気分に浸れるインターナショナル料理のレストラン、トレーダーヴィックス 東京があります。

ここは、1934年にアメリカのカリフォルニア州オークランドで、トレーダー（商人）だったヴィクター・バージェロン氏が「ヒンキー・ディンクス」という小さな酒場を始めたのが原点です。美食を求めて世界中を旅したバージェロン氏は、特にハワイなど南の島々の文化に魅了され、店名をトレーダーヴィックスに改名しました。内装はポリネシアなどの本格的な工芸品で飾り、ティキ（木や石の彫刻）で埋め尽くしたアイランドリゾートの雰囲気に一新したのです。その精神は「ティキは飲み物ではなくライフスタイル」として、今も受け継がれています。トレーダーヴィックス 東京は、1974年にアジア初のチェーン店として開業し、2024年に開業50周年を迎えるという、大変長い歴史を持つお店です。異文化の料理を組み合わせるフュージョン料理という分野の先駆けとしても知られ、世界各国で出合った料理をアイランドスタイルにまとめ、唯一無二の食の体験を届け続けています。

トレーダーヴィックスを語る上で欠かせないのが、世界的にも有名なカクテル、マイタイ発祥の地であるというエピソードです。1944年のある日、創業者のバージェロン氏がラム酒などをブレンドして作った一杯を友人に差し出すと、その友人は「It’s Mai Tai Roa Ae!」と叫びました。これはタヒチ語で「この世のものとは思えない！」という意味で、この言葉がカクテルの名前の由来になったと伝えられています。今も最も人気のオリジナルカクテルとして、多くのお客さまに愛され続けています。また、お店の大きな特徴が、全長2メートルもある特製の薪窯「魔法の薪窯」です。この薪窯は、輻射熱を使って食材を間接的に燻し焼き上げるため、お肉や魚介がスモーキーでジューシーに、風味豊かに仕上がります。まるで別世界のアイランドリゾートへ旅したかのような、非日常的な空間とおもてなしを堪能できます。

薪窯でじっくりと焼き上げられた伝統のスペアリブや、厚みのあるステーキは、このお店の看板メニューです。特にUS産牛フィレ肉など、料理長が厳選した最高級の食材が使われ、特製の薪窯の効果で、他では味わえない芳醇な香りと柔らかさが楽しめます。また、バーテンダーの確かな技術で作られる80種類以上ものオリジナルカクテルは、どれも魅惑的で、特別な夜を彩るのにぴったりです。お料理と合わせて楽しむ方も多く、お気に入りのマグやグラスを選ぶワクワク感もあります。さらに、世界各国のテイストを取り入れたフュージョン料理の中には、カレー風味のシンガポールヌードルや、椰子の芽を使った珍しいサラダなど、多彩なメニューが揃っています。食後のデザートには、グループ内の人気店であるパティスリーSATSUKIの最旬スイーツなどが提供されることもあり、最初から最後まで贅沢な時間が流れます。南国リゾート感たっぷりの店内で、特別な日のお食事や、大切な方との語らいのひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。なお、店内では短パンやビーチサンダルといった軽装での利用はご遠慮いただいていますので、お出かけの際はご注意ください。お子さまの利用は6歳以上から（土日祝日のランチビュッフェを除く）となっています。