【世界がほれた 絶品!#翔ケース】最高の菓子職人に入門『末富』京都×和菓子を解剖 2026/1/6放送

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五条駅(京都市営)「末富(スエトミ)」

地下鉄五条駅の近く、烏丸松原を西へ少し入った場所に、京の歴史とともに歩む京菓子司 末富は店を構えています。明治26年、1893年に創業した末富は、二百年以上の歴史を持つ老舗和菓子屋の「亀末廣」で修行を重ねた初代・山口竹次郎氏が、のれん分けを許されて「亀屋末富」として始まりました。古くから京都の和菓子店が「上菓子屋」「饅頭屋」「餅屋」に区別されていた中で、末富は、東本願寺や知恩院などの寺社仏閣、また茶道各御家元へも和菓子を納める「上菓子屋」として、京都の茶の湯文化とともに発展してきた、京菓子界を代表する存在です。

末富のお菓子作りには、初代から受け継がれる「夢と楽しさの世界」を大切にする精神があります。それは単に形を写し取るのではなく、人の情感に語りかけるような、奥深い「京菓子の遊び心」を表現することです。京菓子は、味覚だけでなく、その色や形から目で愉しみ、菓子の銘から耳で愉しめることが魅力ですが、末富ではこの伝統的な美意識を今も変わらず守り、大量生産ではない心のこもった手作りのお菓子にこだわっています。特に、茶席を彩る主菓子作りにおいては、茶人の方々から深い信頼を寄せられており、抹茶を飲むための菓子として、原料に茶を使わないという実直な姿勢も、末富の品格を築いています。また、お店の包装紙も特別な存在で、大和絵の名手である池田遙邨氏が手がけた抒情的な色彩は「末富ブルー」として親しまれ、その澄んだ青色は贈り物を受け取る人の喜びを誘います。

数ある銘菓の中でも、末富の名前を広く知らしめたきっかけの一つが、戦後に発売された野菜煎餅です。木の芽やごぼう、れんこんといった独特の風味が楽しめる三種類の煎餅が詰め合わせになっていて、創業以来、寺社仏閣や茶道御家元への御用達としての上菓子屋という位置づけから、一般の多くの方々にも愛される定番商品となりました。一方で、京都の風土が醸し出す季節の移ろいを繊細に映し出す主菓子(生菓子)も、末富の真骨頂です。奇をてらわず、みずみずしい季節感を表現した生菓子は、まさに品格ある美の完成形といえます。

季節や慶弔を問わず贈答品としても人気の高い定番菓子には、梅肉をはさんだ煎餅のうすべにがあります。ほんのり薄紅色に染まった姿が可憐な印象を与えるお菓子で、その素朴ながらも洗練された味わいが魅力です。また、お祝い事にも用いられる薯蕷(じょうよ)饅頭は、末富が得意とするお菓子の一つで、例えば四月には、型抜きした薯蕷生地に桜の焼印を押し、こしあんをはさんださくらの菓子が作られるなど、季節の意匠によって違った表情を見せます。さらに、初夏には涼しげな色あいのきんとんに寒天で露のしずくを表現した紫陽花など、四季折々の風景を菓子の世界に閉じ込めた品々は、訪れるたびに新しい発見と感動をもたらしてくれるでしょう。

  • 深山の錦
  • 唐錦
住所 京都府京都市下京区松原通室町東入ル
電話 075-351-0808

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公式サイト

京菓子司 末富

京菓子司 末富のホームページです。京都の歳時記を表現した主菓子(生菓子)をはじめ、御引出物から普段使いまで様々な和菓子をおつくりしております。…

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