【世界がほれた 絶品!#翔ケース】京都×和菓子を解剖 京都和菓子ツアースポット 2026/1/6放送

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2026/1/6放送

京都和菓子ツアー

京都の心を映す丸い菓子

北山駅「葵家やきもち総本舗(あおいややきもちそうほんぽ)」

世界文化遺産、上賀茂神社の鳥居のすぐ前に店を構える、京都市北区上賀茂の名物**やきもち**で知られる和菓子屋さんです。**葵家やきもち総本舗**の**やきもち**は、古くから上賀茂神社を参拝する方々の間で「賀茂名物」として親しまれてきました。地元の方々はもちろん、遠方からの参拝客のお土産としても欠かせない、この土地の伝統的な味を今に伝えています。その歴史の中で培われた製法と、素材への深いこだわりが、この素朴で優しい味わいを生み出しているのです。

**葵家やきもち総本舗**の**やきもち**は、世界遺産の上賀茂神社でも用いられるほど、由緒あるお菓子として大切にされています。美味しさの秘密は、厳選された素材と、創業以来変わらない伝統の製法にあります。お餅の原料には、きめ細かく、なめらかな食感としっかりとしたコシが特徴の、滋賀県江州産の羽二重糯米を100パーセント使っています。一方、餡に使われているのは、北海道産の大粒小豆を厳選し、丁寧に炊き上げた自家製つぶ餡です。この二つの良質な素材が合わさることで、飽きのこない上品な甘さに仕上がります。その確かな品質と味わいは、第20回全国菓子大博覧会において名誉総裁賞を受賞するなど、全国的にも高く評価されています。また、**やきもち**は一つ一つ個別包装されているため、時間が経っても美味しさが大きく損なわれにくいように工夫されています。

お店の代表銘菓である**やきもち**には、お餅が白いプレーン味と、風味豊かな**よもぎやきもち**の2種類があります。**やきもち**の餅生地は、お米の優しい甘みときめ細かさが特徴で、自家製つぶ餡のなめらかさときれいに調和しています。そして、**よもぎやきもち**に使われているよもぎは、良質な蔵王山麓のものを選んでおり、口に入れた時に広がる爽やかな香りが大変魅力的です。

**やきもち**の他にも、お店ではいくつかの和菓子を取り揃えています。例えば、**おはぎ**は、少し大きめの田舎風の素朴な味わいで、昔ながらの手作りの美味しさを感じられる品です。もち米と餡のシンプルな組み合わせながら、素材の良さが際立ちます。また、和菓子や**赤飯**も販売しており、様々な場面で京の味を楽しんでいただくことができます。上賀茂神社への参拝の記念に、また日々のちょっとしたおやつに、**葵家やきもち総本舗**の伝統の味は、訪れる人々の心をほっと和ませてくれます。上賀茂神社の鳥居前で、歴史と素材のこだわりが詰まった**やきもち**の優しい味わいをお楽しみください。

  • やきもち
住所 京都府京都市北区上賀茂本山339
電話 075-366-2463

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行く前に!見どころ&口コミをチェック

【葵家やきもち総本舗】アクセス・営業時間・料金情報 – じゃらんnet

葵家やきもち総本舗の観光情報 営業期間:営業:8:00~18:00、交通アクセス:(1)上賀茂神社バス停から(市バス)。葵家やきもち総本舗周辺情報も充実しています。京都の観光情報ならじゃらんnet…

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ともに歩んだ思い深き菓子

北大路駅「御倉屋(みくらや)」

京都市北区、地下鉄北大路駅から市バスまたは少し足を延ばした紫竹の地に、ひっそりと佇む京菓子のお店が御倉屋です。昭和22年(1947年)に創業して以来、多くの文化人に愛されてきた名店として知られています。創業者の後藤常三氏は「顔の見える商売」を大切に、菓子づくり一筋に歩むという強い信念を持っていたため、現在も支店やデパートへの出店を一切せず、この本店だけでしか味わえない特別な京菓子を守り続けています。

御倉屋の店舗は、建物自体がひとつの見どころとなっています。京都を代表する数寄屋大工である中村外二(なかむらそとじ)氏が晩年に設計・施工を手がけた、現代的な数寄屋建築です。平成5年(1993年)に竣工したこの建物は、伝統的な和の美意識とモダンな感性が融合しており、訪れる人の心を静かに落ち着かせます。店内には素朴ながらも洗練された坪庭があり、お抹茶と季節のお菓子をいただきながら、その美しい景色を眺められるようになっています。この茶室のような凛とした空間が、菓子の味をさらに引き立てていると言えるでしょう。また、御倉屋の菓子は、画家の堂本印象(どうもといんしょう)画伯から「気品高雅、風味満点」と称賛され、その書画が掛け紙に使われたことでも有名です。俳人の中村汀女(なかむらていじょ)氏をはじめ、多くの文人墨客がこの店の菓子を愛し、作品に書き残していることからも、その質の高さがうかがえます。

御倉屋の看板商品として、全国のファンに長年愛され続けているのが旅奴(たびやっこ)です。素朴なボーロに波照間島産の黒砂糖をアク抜きして煮詰めた蜜をたっぷりとからめた、風味豊かな焼き菓子です。その名前は歴史学者の故中村直勝(なかむらなおかつ)氏によって名付けられ、大名行列の奴のように旅の疲れを癒してくれるようにという願いが込められています。ひと粒食べ始めると止まらない美味しさで、昔ながらの製法を守り抜くこだわりの味が凝縮されています。

もうひとつの通年商品である夕ばえは、職人の繊細な技が光る生菓子です。また、吾妹子(わぎもこ)や最中なども、季節を問わず楽しめる人気の品として親しまれています。さらに、四季の移ろいを表現した色鮮やかな生菓子は、いつ訪れても新しい発見があり、茶道のお稽古や特別な手土産としても重宝されています。例えば、春から初夏にかけての季節限定で登場するわらび餅は、薄紫色の上品なこしあんがたっぷり入った絶品として知られ、こちらも多くの人を魅了しています。伝統的な京菓子の技法と、初代からの「顔の見える商売」という誠実な精神が、この場所で大切に受け継がれているのです。この土地でしか出会えない御倉屋の京菓子は、食べる人に静かな喜びと、日本の美意識を伝えてくれます。

  • 旅奴
住所 京都府京都市北区紫竹北大門町78
電話 075-492-5948

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京都和菓子のオンラインショップ|菓匠 御倉屋 みくらや

京菓子専門店「御倉屋」のオンラインショップ。旅奴・美久良かん(羊羹)など、多くの文人にも愛されている京菓子を全国配送いたしております。…

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Retty

御倉屋 – Retty(レッティ)

[スイーツ好き人気店☆] こちらは『御倉屋(衣笠・紫野/和菓子)』のお店ページです。実名でのオススメが5件集まっています。Rettyで食が好きなグルメな人たちからお店を探そう!…

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京都ならではのこだわりのフルーツ大福

北大路駅「吉廼家(ヨシノヤ)」

京都の洛北、地下鉄北大路駅からすぐの紫明商店会に、地元の方はもちろん全国にもファンを持つ京菓子処の吉廼家はございます。創業は昭和元年という歴史を持ち、「移りゆく四季と自然の美しさを和菓子に」をモットーに、一つひとつのお菓子を丁寧に手作りで作り続けているお店です。現在は三代目となる社長が、先代から受け継いだ「お客様の喜ぶ顔を考えて仕事しいや」「原材料はしっかりしたもん使わなあかんで」という想いを大切に守り、変わらぬ味と新しい感動を届けられています。素材へのこだわりは特に強く、北海道産の小豆や滋賀の羽二重糯米、宇治の抹茶など、良いものを使うために社長自らが日本中を巡って厳選しているそうです。お客様の笑顔を最優先する姿勢から、原材料が高騰してもすぐに値上げをせず、また、お客様からの意見を柔軟に取り入れて甘さを調整するなど、常に進取の気風を忘れない点も、長く愛され続ける秘訣と言えるでしょう。

吉廼家の名を全国区にした代表的なお菓子の一つが、まるごとみかんを包み込んだ「みかん大福」です。柔らかな求肥と白あんが、温室みかんの爽やかな酸味と甘さを絶妙なバランスで引き立てています。この大福は、ある時、タレントの星野源さんがドラマ撮影の差し入れに利用されたことがきっかけで、一躍その名が広まり、今では全国からこのみかん大福を求めて多くの方がお店を訪れるようになりました。生のフルーツを使った大福は他にもいちごやぶどうなど季節ごとに店頭を彩り、お客様を楽しませています。

さらに吉廼家を語る上で欠かせないのが、お菓子の祭典である「第27回全国菓子博覧会」で名誉総裁賞という栄誉ある賞を受賞した銘菓「おとぎ草子」です。室町時代から江戸時代にかけて生まれた短編物語「御伽草子」にちなんで名付けられたこのお菓子は、色とりどりの練り切りや羊羹などが箱の中に詰め合わせられた、まるで「和菓子の宝石箱」のような愛らしさです。一口サイズで形も様々、繊細な色合いと美しい細工は開けた人を幸せな気分にしてくれます。季節の移ろいに合わせて中身が変わるため、何度手にとっても新鮮な感動があるという点も魅力です。

その他にも、創業当時から伝わる吉廼家の名物として親しまれているのが「一休餅」です。こちらは、つぶあんを柔らかい求肥で包み、香ばしいきな粉をたっぷりまぶした素朴ながらも味わい深いお菓子です。そのほか、夏場には冷たい甘味も人気があり、じっくりと甘く炊き上げたえんどう豆を京風の寒天と合わせた「京豆かん」や、寒天に餡と求肥を添え、波照間産の黒糖蜜をかけていただく昔ながらの「あんみつ」なども、さっぱりとした甘さが心地よく、多くの方に喜ばれています。京の四季折々の自然の美しさと、職人の温かい心が込められた吉廼家の和菓子を、ぜひ旅の思い出に加えてみてください。

  • フルーツ大福
住所 京都府京都市北区北大路室町西入ル
電話 075-441-5561

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京都のお菓子コレクション

松ケ崎駅「亀廣宗(かめひろむね)」

京都市営地下鉄烏丸線松ケ崎駅からほど近い閑静な住宅街に、京菓子司の亀廣宗(かめひろむね)は静かに店を構えています。創業は昭和28年(1953年)で、京都の京菓子文化を長きにわたり支える老舗亀末廣から暖簾分けして開業しました。現在2代目の店主が、創業当時から変わらない素材への揺るぎないこだわりと、受け継いだ伝統の技法を守り続けています。メディアへの露出は控えめで、知る人ぞ知る隠れた名店として、地元の人々や茶道関係者など、奥ゆかしい京都の文化を愛する方々から深く信頼されています。

亀廣宗の菓子作りは「一客一亭」の精神に基づき、「売るためのお菓子作りではなく、お買い上げいただくためのお菓子作りをせよ」という教えを今も大切にしています。その姿勢は、大量生産では決して出せない、一つひとつに心を込めた京菓子の奥深さを感じさせます。このお店の和菓子は、茶の湯の文化と密接に結びついており、四季折々の移ろいを繊細に映す上生菓子や、茶席を彩る干菓子も多く手掛けています。その素朴でありながら洗練された佇まいは、まさに京の奥座敷にふさわしい趣があります。

お店の代表銘菓としてまず挙げられるのが、艶やかな黒が印象的な烏羽玉(うばたま)です。その名の通り、濡れた烏の羽のように美しい黒曜石を思わせる丸い姿が特徴的で、小さな珠の上に丁寧に飾られた3粒の白ゴマがかわいらしいアクセントになっています。この烏羽玉には、厳選された丹波大納言小豆を使った自家炊きのこし餡が用いられています。さらに、餡を包む薄い羊羹の膜には黒糖の風味が活かされており、なめらかな舌触りとともに、上質で深い味わいが口の中に広がります。甘さを抑えた品の良さは、お茶請けとしてだけでなく、大切な方への贈り物としても喜ばれています。

烏羽玉と並ぶ人気を持つ銘菓に、最中 御苑(もなか ごえん)があります。こちらは菊の模様をかたどった伝統的な最中の皮(種)の中に、丹波大納言小豆と白ザラメでじっくりと丁寧に炊き上げられた濃密なつぶ餡がたっぷりと詰められています。しっかりとしたサクサク感のある皮と、風味豊かな餡が噛むほどに調和し、小豆の持つ本来の味わいを堪能できます。また、季節の上生菓子も大変人気があり、春には桜餅、夏には清涼感のあるくずまんじゅうなど、移りゆく季節の風情を和菓子で表現しています。特にくずまんじゅうは、なめらかな吉野葛の中に丹波大納言のこし餡が包まれ、涼しげな一品として親しまれています。添加物を極力使わない自然な素材へのこだわりが、一つひとつの菓子に優しい風味と深い余韻を与えているのです。

  • 鳥羽玉
住所 京都府京都市左京区下鴨高木町9-4
電話 075-781-1675

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”一客一亭”を継言とし、心に響く「響菓子」を目指し続けます

「一客一亭」を心に刻み、京都で培われた亀廣脇の京菓子が「響菓子」として皆様の心へ響くよう日々精進しおります。≪京菓子司 亀廣脇≫のショップページです。…

今出川駅「大黒屋鎌餅本舗(だいこくやかまもちほんぽ)」

地下鉄今出川駅から東へ、静かな寺町通の路地を少し入ったところにたたずむのが、京都の人々に長年愛されてきた和菓子の専門店、大黒屋鎌餅本舗です。明治30年(1897年)に宮大工だった初代が創業して以来、120年以上にわたり、この地で伝統の味と暖簾を守り続けています。店舗は、相国寺阿弥陀寺などの古刹が並ぶ閑静な住宅街の一角にあり、落ち着いた風情ある京町家の店構えが、訪れる人をやさしく迎えてくれます。創業当時、初代がこの店を開いた背景には、一度途絶えてしまった京の名物餅を蘇らせたいという強い想いがありました。

その想いを今に伝えるのが、店名にも冠されている代表銘菓の鎌餅です。このお菓子の原型は、江戸時代に洛中と街道を結ぶ関所の一つ、鞍馬口の茶店で旅人や地元農家の人々に供され、大いに評判を呼んでいた名物菓子でした。時代の流れとともに姿を消してしまったその味を、初代が当時の製法を研究し、見事に復活させたものが大黒屋鎌餅本舗鎌餅です。稲を刈り取る鎌の刃の形を模した細長い姿が特徴で、この形には、五穀豊穣への祈りや「福を刈り入れる」という縁起の良い願いが込められています。

鎌餅の美味しさの秘密は、職人の繊細な手仕事にあります。餅は、餅粉を蒸して砂糖を加えながら丁寧に練り上げる求肥(ぎゅうひ)が使われています。その求肥は、まるで赤ちゃんの肌のようにキメが細かく、ふんわりとしてすべすべとしたなめらかな口当たりが魅力です。柔らかでありながら歯切れが良く、舌の上でとろけるような独特の食感が生まれます。中に包まれたこし餡にも工夫が凝らされており、小豆をじっくりと炊き上げた上品な餡には、黒糖がほんのりと加えられています。この黒糖のコクが、甘みをまろやかに引き立て、香り高く、後味はさらりとしていて、甘いものが得意ではない方にも「あっさりとして美味しい」と親しまれています。

また、鎌餅の清々しい包装にも、伝統の技と心遣いが感じられます。一つひとつが蝦夷松(えぞまつ)の経木(へぎ)と呼ばれる薄い木の板で丁寧に包まれており、これは餅同士がくっつくのを防ぐとともに、餅の乾燥を防ぎながら餡の余分な湿度を吸い取るという、先人の知恵が詰まった包み方です。鎌餅の包み紙に描かれた、鎌を手に稲刈りに勤しむ人々の絵は、かつて阿弥陀寺に身を寄せていた富岡鉄斎の門下、本田蔭軒が描き下ろしたもので、この地との深いつながりを感じさせます。

鎌餅以外にも、素朴でどこか懐かしい味わいが魅力の丁稚羊羹も、昔ながらの製法を守り竹の皮で包まれた姿が人気を集めています。さらに、最中や、お湯を注ぐだけで手軽にいただける懐中汁粉といった商品も、店頭で静かに時を刻むように並び、地元の方や旅人に愛されています。支店を持たず、この今出川の地でただひたすらに、心を込めてお菓子を作り続ける大黒屋鎌餅本舗は、京都の歴史と文化が息づく、本物の京菓子を伝える貴重な場所です。

  • 鎌餅
住所 京都府京都市上京区寺町今出川上ル4丁目西入ル阿弥陀寺前町25
電話 075-231-1495

”違い”を生み出す京菓子の技

五条駅(京都市営)「末富(スエトミ)」

地下鉄五条駅の近く、烏丸松原を西へ少し入った場所に、京の歴史とともに歩む京菓子司 末富は店を構えています。明治26年、1893年に創業した末富は、二百年以上の歴史を持つ老舗和菓子屋の「亀末廣」で修行を重ねた初代・山口竹次郎氏が、のれん分けを許されて「亀屋末富」として始まりました。古くから京都の和菓子店が「上菓子屋」「饅頭屋」「餅屋」に区別されていた中で、末富は、東本願寺や知恩院などの寺社仏閣、また茶道各御家元へも和菓子を納める「上菓子屋」として、京都の茶の湯文化とともに発展してきた、京菓子界を代表する存在です。

末富のお菓子作りには、初代から受け継がれる「夢と楽しさの世界」を大切にする精神があります。それは単に形を写し取るのではなく、人の情感に語りかけるような、奥深い「京菓子の遊び心」を表現することです。京菓子は、味覚だけでなく、その色や形から目で愉しみ、菓子の銘から耳で愉しめることが魅力ですが、末富ではこの伝統的な美意識を今も変わらず守り、大量生産ではない心のこもった手作りのお菓子にこだわっています。特に、茶席を彩る主菓子作りにおいては、茶人の方々から深い信頼を寄せられており、抹茶を飲むための菓子として、原料に茶を使わないという実直な姿勢も、末富の品格を築いています。また、お店の包装紙も特別な存在で、大和絵の名手である池田遙邨氏が手がけた抒情的な色彩は「末富ブルー」として親しまれ、その澄んだ青色は贈り物を受け取る人の喜びを誘います。

数ある銘菓の中でも、末富の名前を広く知らしめたきっかけの一つが、戦後に発売された野菜煎餅です。木の芽やごぼう、れんこんといった独特の風味が楽しめる三種類の煎餅が詰め合わせになっていて、創業以来、寺社仏閣や茶道御家元への御用達としての上菓子屋という位置づけから、一般の多くの方々にも愛される定番商品となりました。一方で、京都の風土が醸し出す季節の移ろいを繊細に映し出す主菓子(生菓子)も、末富の真骨頂です。奇をてらわず、みずみずしい季節感を表現した生菓子は、まさに品格ある美の完成形といえます。

季節や慶弔を問わず贈答品としても人気の高い定番菓子には、梅肉をはさんだ煎餅のうすべにがあります。ほんのり薄紅色に染まった姿が可憐な印象を与えるお菓子で、その素朴ながらも洗練された味わいが魅力です。また、お祝い事にも用いられる薯蕷(じょうよ)饅頭は、末富が得意とするお菓子の一つで、例えば四月には、型抜きした薯蕷生地に桜の焼印を押し、こしあんをはさんださくらの菓子が作られるなど、季節の意匠によって違った表情を見せます。さらに、初夏には涼しげな色あいのきんとんに寒天で露のしずくを表現した紫陽花など、四季折々の風景を菓子の世界に閉じ込めた品々は、訪れるたびに新しい発見と感動をもたらしてくれるでしょう。

  • 深山の錦
  • 唐錦
住所 京都府京都市下京区松原通室町東入ル
電話 075-351-0808

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京菓子司 末富

京菓子司 末富のホームページです。京都の歳時記を表現した主菓子(生菓子)をはじめ、御引出物から普段使いまで様々な和菓子をおつくりしております。…

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