三ノ輪駅「桜なべ 中江(ナカエ)」
三ノ輪駅からほど近い吉原エリアに、東京の郷土料理である桜肉料理の味と歴史を今に伝えるお店があります。それが、明治38年(1905年)に創業した桜なべ 中江です。かつて遊廓があった吉原は、文明開化とともにハイカラなグルメとして誕生した桜なべの文化が花開いた場所でした。最盛期にはこの界隈に20軒以上もの桜なべを出す店が軒を連ねていたといいますが、今では中江がその伝統を守り続ける唯一のお店となっています。粋な客たちが吉原の行き帰りにスタミナをつけようと食したことから、「美味しいものを食べて元気になること」を「馬力をつける」と言う言葉が生まれたとも言われています。お店の前にはかつて音無川と土手があったことから、今も「土手の中江」という愛称で親しまれています。現在のお店の建物は関東大震災直後に宮大工によって再建されたもので、築100年近くの歴史があり、国の有形文化財にも指定されています。
このお店の大きな特徴は、その歴史的な趣を今に伝える建物の造りそのものにあります。店内に一歩足を踏み入れると、長い歴史の積み重ねを感じる安らぎの空間が広がります。二階には、宮大工の職人技が光る「松竹梅に桜」の欄間が見られます。桜なべのお店らしく、松竹梅に加えて桜の彫刻が施されているのはとても珍しい意匠です。また、一階には谷文晁作と伝わる「四季の馬」の絵や、武者小路実篤の詩なども飾られており、まるで博物館のように建築や美術的な見どころがたくさん詰まっています。そして、創業以来大切に守り継がれているのが、看板メニューの桜なべです。このお店で使われている桜肉は、北海道で生まれ九州・久留米の契約牧場で中江専用に肥育された純国産の「極上桜肉」です。特に桜なべに使用する肉は、旨味が濃くなるよう7〜8歳まで通常よりも長い期間かけて穀物中心の飼料でじっくりと育てられています。
桜なべは、浅い鍋に肉を敷き詰め、甘口の特製味噌だれを溶き広げていただきます。鍋が浅いのは、吉原で流行した頃、遊廓の行き帰りにファストフード感覚で「サッと煮てサッと食べる」ために工夫された、明治の頃からの伝統なのだそうです。肉がミディアムレアの桜色になったら、溶き卵にくぐらせて食べるのが一般的で、旨味が深く、とろけるような柔らかさとクセのなさが自慢です。桜なべと並ぶ人気メニューが、極上桜肉の持ち味をそのまま堪能できる馬刺しです。特に極上ロース刺しや極上霜降り刺しは、独自の肥育法で育てられた肉本来の味わいが濃く、生姜醤油でいただくことで、ニンニクを使わずとも臭みが全く気になりません。
また、生でいただく極上桜肉のおいしさを味わえるメニューとして、常連客であった芸術家の岡本太郎画伯が考案したというタロタロユッケも有名です。ロース肉のたたきをユッケ風にした一品で、この店ならではの人気のメニューとなっています。その他にも、脂身の少ない赤身をさっぱりと焼き上げるササミ焼きや、丁寧に手焼きした優しい甘さの自家製玉子焼き、ご飯やおつまみにもぴったりな桜肉スジ煮込みなど、多彩な桜肉料理が揃っています。歴史ある建物と、代々受け継がれてきたこだわりの桜肉の味を、心ゆくまでゆっくりと楽しむことができます。
- 中江専用純国産桜肉「極上桜なべ」(ロース・バラ・ザク・玉子) 8960円
| 住所 | 東京都台東区日本堤1-9-2 |
|---|---|
| 電話 | 050-5571-4359 |
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浅草吉原発祥の東京の郷土料理『桜なべ』の味を絆いで百二十年となりました。中江専用に肥育された純国産桜肉は、旨味深く、口にとろけるような柔らかさです。…
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