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広島県の東広島市西条本町にございます白牡丹酒造は、この地域でも指折りの長い歴史を持つ酒蔵です。延宝3年、西暦1675年に島六郎兵衛晴正が「嘉登屋」という屋号で酒造りを始めたことが創業のはじまりと伝えられています。戦国武将である島左近勝猛の次男の孫にあたる方が開いたと言われており、350年近い時を超えて、今もなお酒造りを続けていらっしゃいます。現在の白牡丹というお酒の名前は、1839年、天保10年に京の五摂家の一つである鷹司家から、その家紋にちなんで賜ったという大変格式高い由緒を持っています。白牡丹酒造は、西条の酒蔵通りにあり、見学できる本社展示室では、酒造りの道具や、白牡丹の歴史を感じさせる品々が大切に飾られています。
この白牡丹酒造ならではの魅力の一つは、多くの著名人にも愛されてきた歴史にあります。例えば、文豪の夏目漱石は、胃腸が弱くお酒を控えていた時期もあったそうですが、「白牡丹の酒なら飲める」と語り、こよなく愛したという心温まるエピソードが残っています。また、世界的に有名な版画家である棟方志功先生も、白牡丹酒造の先代社長と親交が深く、白牡丹のために多くの版画作品を制作されただけでなく、ロゴマークのデザインも手掛けられたそうです。本社展示室では、棟方志功先生が描かれた版画や、ラベルの原画なども見ることができ、芸術と日本酒の深い結びつきを感じられます。また、酒造りへのこだわりも深く、すべての工程で竜王山の伏流水という清らかな井戸水を使い、酒米は山田錦や八反、千本錦、そして広島県で生まれた中生新千本など、酒造りに適したお米を厳選し、自社で丁寧に精米をされています。麹造りにおいても、手造りの良さを守りながら、自社で開発した機械も取り入れるなど、伝統と革新を融合させた酒造りに取り組んでいます。白牡丹酒造の目指すお酒は、特別な日だけでなく、毎日飲んで心安らぐ日常酒として、皆様の暮らしにそっと寄り添うような存在でありたいという願いが込められています。
白牡丹酒造では、種類豊富なお酒が造られています。広島の地で長年愛されてきた日常酒として、「晩酌には白牡丹」と選ぶ地元の方も多いと伺っています。特に、きめ細やかで華やかな香りが魅力の大吟醸は、さらりとした後口の切れが特徴で、特別な日のおもてなしにもぴったりです。低温でじっくりと時間をかけて発酵させたもろみを、圧力をかけずに丁寧に搾り取った大吟醸 中汲みは、豊かな味わいと繊細な口当たりが楽しめるとても貴重なお酒です。
他にも、季節ごとに趣の異なるお酒も登場します。例えば、酒米の王様と言われる山田錦を贅沢に使った山田錦 純米吟醸 うすにごりは、初夏限定で販売され、搾りたてのような瑞々しい香りと味わいが口いっぱいに広がります。また、広島県が開発した新しい酒米「萌えいぶき」を100パーセント使用した純米吟醸酒は、柔らかで豊かなお米の旨みが感じられる一本です。ワイングラスでおいしい日本酒アワード2026で最高金賞に選ばれた特別純米酒 ピオン しぼりたても、ぜひお試しいただきたいお酒の一つです。近年では、自社製造の白麹を使った、爽やかな甘みと酸味が特徴のアルコール度数低めのお酒や、ノンアルコールの甘酒なども作られており、様々な楽しみ方を見つけることができます。白牡丹酒造の澄んだお酒の数々は、皆様の心にそっと寄り添い、日々の暮らしに豊かな彩りを添えてくれることでしょう。
| 住所 | 広島県東広島市西条本町15−5 |
|---|---|
| 電話 | 082-423-2202 |

延宝3(1675)年創業、広島県東広島市の西条酒蔵通りにある蔵元「白牡丹酒造」公式サイト。自社精米、仕込み水、麹造りへのこだわりを大切に、ほんのり甘く、さらりとキレる「旨口」の酒を醸しています。…
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