【北海道】十勝「みんなのお店KAMIBI」

「みんなのお店 KAMIBI(カミビ)」

北海道・十勝の芽室町上美生で、毎日の買い物から地域の交流までを支えている、住民の手で生まれた小さなお店です。みんなのお店KAMIBIが誕生するきっかけとなったのは、上美生地区で唯一のスーパーだったAコープの閉店でした。買い物ができる場所を地域に残したいという思いから住民が話し合いを重ね、2018年3月に「NPO法人上美生」を設立。約500万円の寄付を集め、Aコープの店舗跡を活用して同年5月にみんなのお店KAMIBIを開きました。芽室町の市街地から約16km離れた上美生は、日高山脈を身近に感じる農村地域で、ジャガイモやトウモロコシ、小麦、豆類などの畑作や酪農が盛んな土地です。そんな地域で、暮らしに欠かせない場所を住民自身で守ってきたことが、この店の大きな特徴です。

店内には食品や日用品が並ぶほか、地元農家の野菜を扱うほしぞら市場が設けられています。一般的な小売店の仕事だけにとどまらず、弁当の配達やイベントへの食材供給、ゆうパックの取次など、地域で必要とされるさまざまな役割を担ってきました。さらにガソリンスタンドの運営も手がけており、買い物と給油を支える生活拠点として機能しています。北海道が2026年にまとめた資料では、防災拠点としての役割も持つことが紹介されています。

もうひとつ見逃せないのが、お店に併設されたコミュニティスペースふれあい広場 ひだまりです。旧事務スペースなどを活用し、住民が気軽に集まれる場所として整えられました。芽室町社会福祉協議会が案内する「よりみちほっとサロン KAMIBI」の会場にもなっており、単に商品を買って帰るだけではなく、人と人が顔を合わせる地域の居場所にもなっています。地域の暮らしを支える活動は店の外にも広がり、NPO法人上美生などによる地域交通KAMI便もスタートしました。高校生の通学をはじめ、公共交通の少ない地域で移動を支える取り組みへと育っています。

みんなのお店KAMIBIのおもしろさは、特定の名物商品だけを目当てに訪ねる店とは少し違うところにあります。地元で採れた野菜を扱うほしぞら市場、普段の食卓を支える食品や生鮮品、パンや菓子、飲み物、日用品などがひとつの店に集まり、地域で暮らす人の日常そのものを支えています。上美生を旅する際には、観光施設を見るのとはまた違った角度から、十勝の農村で続いている暮らしを感じられる場所です。現在も芽室町の公式資料に町指定ごみ袋の取扱店として掲載されるなど、地域の日常にしっかり根付いています。訪れる際は、地域住民が日々利用する生活の場であることを大切にしながら立ち寄りたいお店です。

住所 北海道河西郡芽室町上美生4線36
電話 0155-66-2014


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カテゴリー: 北海道
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