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千葉県八千代市萱田町の成田街道沿いにあるは、歴史ある日本家屋で手打ち蕎麦や懐石料理を楽しめる和食店です。ひときわ目を引く風格ある建物は、戦後初代の内閣総理大臣を務めた東久邇宮稔彦王(ひがしくにのみやなるひこおう)の別邸を移築したもの。昭和初期の建築美を残した落ち着いた空間で、ゆっくりと食事を味わえる八千代市の名店です。
建物の歴史は1933年(昭和8年)にさかのぼります。もともとは千葉県市川市真間に建てられた東久邇宮稔彦王の別邸で、1964年(昭和39年)に澤田家が譲り受け、現在の八千代市へ移築しました。約300坪の敷地に建つ入母屋造の建物は、堂々とした瓦屋根と伝統的な日本建築の意匠が印象的。1階には黒光りする大黒柱や太い梁、漆喰の壁などが残され、2階には書院造の床の間や欄間が設けられています。庭園には池も配され、建物と庭が一体となった趣深い景観を楽しめます。
この由緒ある建物を飲食店として活用したのが、初代店主の澤田政道さんです。澤田さんは、歴史的な建物を生かして八千代市に人が集まる場所をつくりたいと考え、本格的な蕎麦店を開くことを決意しました。蕎麦職人には、蕎麦打ちの名人として知られる片倉康雄の流れをくむ職人を迎え、さらに日本料理の料理人を招いて懐石料理にも力を入れました。歴史的建築を保存するだけでなく、食事や文化を通じて人々が交流できる場所として活用してきたことも、の大きな特徴です。
料理の中心となるのは、厳選した国産蕎麦粉を使ったです。蕎麦本来の香りやコシ、のど越しを大切にし、丁寧に打ち上げています。代表的なメニューのは、手打ち蕎麦と天ぷらを組み合わせた一品。蕎麦の風味を味わいながら、天ぷらも楽しみたい方におすすめです。また、は、鴨の旨みを生かした温かいつけ汁で蕎麦を味わう料理。冷たい蕎麦と温かいつけ汁の組み合わせを楽しめます。
蕎麦だけでなく、和食を中心とした御膳料理も充実しています。は、鰻ひつまぶしや茶碗蒸し、茄子田楽、一口そばなどを組み合わせた内容で、さまざまな料理を少しずつ味わえるのが魅力です。には、お刺身や天ぷらの盛り合わせ、茶碗蒸し、一口そばなどが並び、食事をゆったり楽しみたいときにもぴったり。さらにでは、海老天または穴子天を使った小天丼と一口そば、小鉢などを一度に楽しめます。季節の食材を取り入れたも用意され、お祝い事や記念日、家族の集まりなど、幅広い用途で利用されています。
地域とのつながりを大切にしていることも見逃せません。は、八千代市内の蕎麦店が協力して地域振興に取り組む「やちよ蕎麦の会」の活動にも参加しています。2002年に発足したこの会では、八千代産蕎麦の栽培や新しいメニューの開発、地域イベントへの参加などを進めてきました。近年は和洋女子大学の学生との共同開発にも取り組み、栄養や彩り、季節感を意識した創作蕎麦を期間限定で発表しています。伝統的な蕎麦文化を守りながら、新しい食の楽しみ方にも目を向けているお店です。
店内にはテーブル席や座敷テーブル席が設けられ、1階からは手入れされた庭園を眺めながら食事ができます。個室も備えられているため、家族での会食や慶事、法事などにも利用しやすい造りです。東葉高速鉄道の八千代中央駅からは徒歩約15分。駐車場も用意されているので、車で訪れることもできます。
昭和初期の日本建築が醸し出す静かな雰囲気と、職人が手がける蕎麦や日本料理を一緒に楽しめる。建物の歴史に思いを巡らせながら庭園を眺め、ゆっくり食事を味わう時間は、この場所ならではの魅力です。八千代市を訪れた際には、食事だけでなく、歴史的な建物や庭の風情にも目を向けてみたい一軒です。
| 住所 | 千葉県八千代市萱田町595 |
|---|---|
| 電話 | 047-486-3311 |
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