東京メトロ銀座線浅草駅の1番口から歩いて2分ほどの場所にあるくくりひめ珈琲は、自家焙煎のコーヒーと和の素材を活かした美しい和パフェを楽しめるお店です。2021年3月12日にオープンして以来、浅草を訪れる方々の心に残る大切な思い出づくりをお手伝いしたいという想いを大切に、一つひとつ想いを込めて手作りのお菓子を提供しています。店名の「くくりひめ」は、日本書紀に登場する縁結びの神様、菊理媛（くくりひめ）に由来しています。この名には、「たくさんのご縁が浅草中、日本中、そして世界中へと広がっていきますように」という、温かい願いが込められています。

お店のシンボルマークにも、この「ご縁」の想いが深く表現されています。五つの円は「ご縁」を、その円が重なりあって生まれる五枚の花びらは、ご縁が結ばれることで新しい「花を咲かせる」、つまり笑顔や思い出が生まれることを意味しているそうです。さらに、シンボルには「ご縁を結ぶための」として24粒のコーヒー豆もデザインされており、お店が提供する一服のコーヒーにも、大切なご縁を紡ぐという強いこだわりが感じられます。くくりひめ珈琲では、「ここでしか出会えない」特別な商品づくりを心がけていて、自家焙煎にこだわるコーヒーは、豆の鮮度を守り、それぞれの豆が持つ個性を最大限に引き出すように丁寧に焙煎されています。和と洋の素材を見事に組み合わせたパフェは、見た目の美しさに加えて、その華やかな香りと爽やかな甘さが、焙煎士こだわりの自家焙煎コーヒーとの相性を考えて作られています。

お店の看板メニューのひとつが、季節の素材を取り入れた和パフェです。和の落ち着いた雰囲気と、洋の華やかさがとけあう「マリアージュ」を存分に楽しめると評判です。また、時間と手間ひまをかけてナッツそのものの風味や味わいを大切に仕上げたオリジナルナッツバターも、こちらならではの名物です。ナッツの香ばしい風味と濃厚な味わいは、コーヒーやトーストと合わせても格別な美味しさで、ご自宅用や贈り物としても喜ばれています。

特におすすめしたいのが、和式婚礼の花嫁をイメージして作られたくくりひめの嫁入り いちごとピスタチオという名前のパフェです。宝石のように輝くいちごをふんだんに使い、濃厚なピスタチオクリームとのハーモニーが絶妙で、後味はエルダーフラワーで爽やかに締めくくられます。中にはお店自慢の自家焙煎コーヒーの美味しさを閉じ込めたコーヒーゼリーも入っていて、食感と風味の変化も楽しめる「ハレの日」にふさわしい贅沢な一品です。また、浅草名物のあんこ玉などをのせて、サクサクのパイ生地を崩しながらいただくユニークなパフェメニューも人気を集めています。季節によっては、自家製の木苺とマンゴーのシロップをたっぷりとかけた特別なくくりひめの羽衣（はごろも）という名のかき氷が登場することもあり、ベリーの酸味と濃厚な練乳の相性が抜群で、涼やかな彩りも目を楽しませてくれます。旅の途中の休憩に、くくりひめ珈琲のやさしい空間で、特別な一杯とスイーツに心癒されてみてはいかがでしょうか。