JR相模線の寒川駅から歩いてすぐのところにある昭和沖縄レストラン 具志堅の家は、まるで沖縄の古民家に遊びに来たかのような温かい雰囲気で迎えてくれるお店です。築70年ほどの古い一軒家を改装しており、そのレトロで趣のある佇まいが「昭和沖縄レストラン」というコンセプトを体現しています。地元の方に長年愛されている沖縄料理の専門店で、神奈川にいながら本格的な沖縄の味を楽しめると評判です。店内に入ると、木の床や広々としたお座敷席、掘りごたつ席が用意されていて、まるで親戚の家にいるように、時間を気にせずゆったりとくつろげます。沖縄の工芸品や民芸品が飾られた空間は、訪れるだけで南国のリラックスした空気を感じさせてくれるでしょう。

このお店ならではの大きな魅力は、そのユニークなサービスと多彩な席のバリエーションにあります。特に二階のスペースは10名以上から完全貸し切りが可能で、「ほったらかし宴会」という楽しいコースが用意されています。宴会では、お客様自身が飲み物をセルフサービスで注ぐスタイルを取り入れているそうで、参加者同士が自然と会話を弾ませながら盛り上がれる工夫が凝らされています。また、一階にはカウンター席もあり、こちらでは気軽に立ち寄って楽しめるサービスも提供されています。築70年の古民家ゆえに、天井の低さや段差など不便な点も少しあるそうですが、お店では小さいお子様連れの家族を大歓迎していて、ベビーカーのままでも入店できるなど、お子様メニューも含めて細やかな配慮がされています。家族みんなで訪れても安心して美味しい料理を楽しめるのは、とても嬉しいポイントです。

具志堅の家の代名詞とも言えるのが、毎日丁寧に手作りされるスープが自慢の沖縄そばです。昆布、鰹、豚ガラをじっくり煮込んで取った出汁は、あっさりとしていながらも深いコクがあり、身体に染みわたる優しい味わいに仕上がっています。この自家製スープと麺のバランスが絶妙で、〆の一品としても人気を集めています。さらに、沖縄料理の定番として外せないのが、ビタミンをたっぷり含んだゴーヤーちゃんぷるーです。苦味が少なく食べやすいように工夫されていて、本場の味をしっかりと感じることができます。シャキシャキとしたゴーヤーの食感と豚肉、豆腐、卵などの具材が絡み合い、お酒のおつまみにもご飯のおかずにもぴったりの逸品です。

そして、海の宝石とも呼ばれる海ぶどうは、カリウムを豊富に含んだ磯の香りが楽しめる人気メニューです。プチプチとした独特の食感が楽しく、さっぱりといただけるサラダ仕立てのものもあります。また、お食事だけでなく、お酒好きにはたまらない充実のラインナップも魅力のひとつです。沖縄の地酒である泡盛は、常時30種類以上を取り揃えているとのことで、お好みに合わせて様々な銘柄を飲み比べることができます。とろとろに煮込まれた豚の角煮がのったソーキ丼や、シンプルな味わいの中にも旨みが凝縮された沖縄焼きそばなど、どれも沖縄の風を感じさせてくれるメニューばかりです。寒川にいながらにして、本場の味と温かいおもてなしを心ゆくまで堪能できる具志堅の家は、何度でも訪れたくなる素敵な場所です。