1988年に創業して以来、35年以上にわたり、早朝から営業を続けているロードサイドの立ち食いそば屋さんとして、地元の方々や車で通りかかる人々に愛されてきました。この場所はかつて店名のない立ち食いそば屋として親しまれていましたが、2024年3月にリニューアルオープンを経て、より明るく清潔感のある店構えに生まれ変わっています。長年にわたり店主が守ってきた変わらない味と、立ち食いそばらしいスピーディーな提供が魅力のお店です。

このお店の大きな特徴は、早朝6時からオープンしている営業時間と、手作りの出汁へのこだわりです。カツオ節や昆布などを使って丁寧に取られたおつゆは、優しくも出汁の旨味がしっかりと感じられる味わいで、多くのファンを惹きつけています。茹で麺を使っていながらも、この風味豊かなつゆと黒っぽい色のお蕎麦との相性が抜群で、昔ながらの立ち食いそばの良さがたっぷり詰まっています。立ち食いのカウンター席だけでなく、店内のテーブル席や店先のベンチでも食事ができるため、ゆっくりと味わいたい方も気軽に立ち寄れる雰囲気なのも嬉しい点です。リニューアル後も、以前の味を守り続けているため、長年の常連さんからも「いつもの味」だと喜ばれています。

お店で特に人気の天ぷらの一つに「かき揚げ天そば」があります。厚みがあって大きなかき揚げが特徴で、玉ねぎやにんじんなどがたっぷり入っています。このかき揚げを熱々のつゆに浸しながら食べると、玉ねぎの甘みがつゆに溶け出し、素朴ながらも奥深い味わいになります。しっかりとした厚みがあるため、ボリュームも満点で、満足感のある一杯です。

さらに、バラエティ豊かな天ぷらメニューもこのお店の大きな魅力です。特に根強い人気を誇っているのが「春菊天そば」です。刻んだ春菊をかき揚げにしたタイプの天ぷらは、独特の香りと心地よい食感が楽しめます。また、「ごぼう天」は、食べやすい大きさに切ったごぼうを格子状に並べて揚げており、ごぼう本来の土の香りが濃厚で、ファンから愛されている一品です。他にも、輪切りにしたさつまいもの「いも天」は、厚みがあっても中まで柔らかく、さつまいもの甘みがつゆのしょっぱさで引き立つ、少し変わった天ぷらとして人気があります。様々な種類の天ぷらが用意されており、その日の気分に合わせて好きな具材を選べるのも、このお店が長年愛され続けている理由の一つです。