東京メトロの溜池山王駅に直結するザ・キャピトルホテル 東急の3階にございますのが、オールデイダイニングのORIGAMIです。ホテルのオールデイダイニングとして、朝早くから深夜まで、時間帯ごとに表情を変えるメニューとともに、訪れる人の心と体を満たす美食を提供しています。ORIGAMIは、1963年に開業した東京ヒルトンホテル、そしてその後を引き継いだ旧キャピトル東急ホテル時代のコーヒーハウス「オリガミ」と、メインダイニング「ケヤキグリル」の伝統を受け継いでいるお店です。現在の「ザ・キャピトルホテル 東急」として2010年10月22日に新たな歴史を紡ぎ始めてからも、この場所の持つ歴史的な空気感と、長年愛されてきた「ホテルの味」を大切に守り続けているのです。

都会の真ん中、国会議事堂前駅にも直結という抜群の立地ながら、窓の外には日枝神社の豊かな緑が広がり、喧騒を忘れさせてくれるような、落ち着いた空間でゆったりと食事を楽しめます。旧ホテル時代から続くメニューを継承し、古くからの常連客の方々にも親しまれ続けているのが、このダイニングの大きな特徴です。特に、受け継がれたメニューを味わうときには、その料理にまつわるホテルが歩んできた歴史を感じられるようなエピソードがあります。たとえば、旧メインダイニングケヤキグリルから引き継がれた国産牛のローストビーフは、お肉本来の旨みを堪能できるよう国産牛リブロースをじっくりと焼き上げています。そして、こちらのお料理はお客さまの目の前でカッティングサービスをしてくださるのが、とても素敵で、シェフとのコミュニケーションも楽しめる、思い出に残る演出を大切にしています。また、シーザーサラダも旧キャピトル東急ホテル時代から継承されているもので、テーブルサイドで仕上げのパフォーマンスを行ってくださる、特別な一品です。

ORIGAMIが誇る人気の名物料理の代表格といえば、創業者が考案したとされる排骨拉麺（パーコーメン）ではないでしょうか。日本での人気に着目した当時の総支配人が生み出したとされるこのラーメンは、国産豚ロースを秘伝のタレに2時間半もつけ込み、2度揚げすることで外はさっくり、中はジューシーに仕上げたパーコーが、鶏と豚ガラを6時間かけて煮込んだスープと見事に調和しています。さらに、麺は、お箸に慣れない海外のお客さまが時間をかけても大丈夫なように、伸びにくい工夫がされているという細やかな配慮が施されています。

そして、もうひとつ欠かせない名物が、インドネシア風フライドライスです。海老やハム、玉ねぎなどの多彩な食感が楽しい一皿で、旨みがしっかりコーティングされたしっとりとしたライスの上に、とろりと半熟のフライドエッグがまろやかさを添えています。添えられた辛味調味料のサンバルをお好みで加えながら、味わいを変化させて楽しむことができます。このほか、チキンブイヨンで炊いたバターライスに海老やハムを合わせ、5日間かけて作られた濃厚なデミグラスソースと半熟卵、サワークリームで仕上げた美しいオムライスも、根強い人気を誇る一品です。食後のデザートには、長年愛されているジャーマンアップルパンケーキもおすすめです。薄焼きのパンケーキの上に、りんごを贅沢に使った温かいコンポートが乗り、素朴ながらも洗練された味わいが、食後のひとときを優雅に締めくくってくれます。伝統を受け継ぎながら、時代に合わせた美食を生み出し続けるORIGAMIは、いつ訪れても心地よく、心から満たされるホテルダイニングです。