【東野・岡村の旅猿】吉田茂が愛した安上桃山時代から続く由緒ある老舗旅館『南禅寺 八千代 旅館』#おいでやす小田 京都の旅 2026/8/31放送

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Kyoto Garden Ryokan Yachiyo/Hotel 南禅寺 八千代 旅館

南禅寺の参道沿いで、庭園と京料理、昔ながらの日本建築に包まれて過ごせる料理旅館が南禅寺 八千代です。地下鉄東西線の蹴上駅から徒歩5分ほど、南禅寺の参道へ入ってすぐという、京都散策にも便利な場所に建っています。八千代の歴史は古く、安土桃山時代に御所への出入りを許された魚問屋から始まります。1588年、豊臣秀吉が聚楽第で盛宴を開いた際に用命を受けたことが伝わり、その頃から料理屋としてものれんを掲げていました。現在の南禅寺界隈では戦後まもなく料亭と旅館を営むようになり、料理屋として受け継いできた味と、京都らしい宿での時間を一緒に楽しめるようになりました。

建物にも八千代ならではの趣があります。もともと粋人の別荘として建てられた本館は、草庵茶室にならった簡素な造りが特徴で、100年以上を経た日本建築として京都市の「京都を彩る建物や庭園」にも選ばれています。門をくぐると坪庭や季節の草花が迎え、館内には長い廊下や畳の客室など、昔の京都の旅館を思わせる風景が残されています。南禅寺のすぐそばとは思えないほど落ち着いた環境も魅力で、寺院巡りだけでは味わえない東山の静かな時間に触れられます。

とりわけ見逃せないのが、「植治」の名で知られる7代目小川治兵衛が手掛けた庭園です。小川治兵衛は平安神宮神苑や無鄰菴などにも携わった近代京都を代表する庭師で、八千代では東山の山並みを借景にした池泉山水式の青龍庭園を眺められます。庭には琵琶湖疏水の水が巧みに取り込まれ、池や石、木々が建物と自然につながるように組み合わされています。京都市の調査では庭は旧館部、前庭、東庭、裏庭などから成り、敷地の約3分の1を占めるとされています。春の桜、新緑、秋の紅葉と季節によって景色が変わり、夜にはライトアップされた庭を楽しめるのも特徴です。

料理旅館として受け継いできた食も、滞在の大きな楽しみです。南禅寺らしい一品が湯豆腐で、毎朝作られる京豆腐を利尻昆布とともに温め、だしから毎日仕込む専用の濃口だれで味わいます。料理そのものは素朴ですが、昆布、豆腐、だしという素材を丁寧に重ねた八千代らしい味です。季節の八寸や胡麻豆腐、精進揚げなどと組み合わせた湯豆腐御膳も用意されています。

さらに、旬の食材を中心に献立を組み立てる京懐石料理では、料理だけでなく陶器や磁器、漆器などの器も使い分け、季節の移ろいを表します。二重の亀甲形の器に汲み上げ湯葉や炊き合わせ、焼き物などを盛り込む京懐石弁当 雨月、湯葉と水菜、豆腐などを味わう京湯葉しゃぶしゃぶ御膳などもあり、魚問屋と料理屋を原点とする八千代らしい食文化を幅広く楽しめます。

南禅寺の三門や水路閣をはじめ、平安神宮、蹴上インクラインなどへ足を延ばしやすいのも南禅寺 八千代に泊まる魅力です。特に桜や紅葉の時期は南禅寺周辺が混み合うため、宿を拠点に朝夕の比較的落ち着いた時間帯を使って東山を歩くのもおすすめです。歴史ある建物に泊まること、小川治兵衛の庭を眺めること、南禅寺ゆかりの湯豆腐や京料理を味わうことがひと続きになっており、「京都らしい旅館で過ごしたい」という方にとって、宿泊そのものを旅の目的にできる一軒です。

  • 客室【菊】
  • 朝食:和朝食・八千代の湯豆腐など
住所 京都府京都市左京区南禅寺福地町 Nanzenji Garden Ryokan Yachiyo 京都市左京区南禅寺福地町34
電話 075-771-4148

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