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フランス・パリの中心部、1区のコック・エロン通りにあるRestaurant KEI(レストラン・ケイ)は、日本人シェフの小林圭が手がける高級フランス料理店です。2011年3月に開業し、2020年にはフランス版ミシュランガイドで3つ星を獲得。フランスで日本人料理人が初めて3つ星に輝いたレストランとして、美食の街パリで高い評価を受けています。2026年版でも3つ星を維持しており、フランス料理の伝統と日本人ならではの美意識を融合させた料理が魅力です。
長野県出身の小林圭は、日本でフランス料理の基礎を学んだ後、21歳で渡仏しました。南フランスの名店でジル・グジョンに師事し、アルザス地方などでも経験を重ね、2003年からはアラン・デュカスが率いるパリの名店アラン・デュカス・オ・プラザ・アテネで約7年間腕を磨きました。その後、フランス料理界の名シェフ、ジェラール・ベッソンが営んでいたレストランを引き継ぎ、独立を果たします。伝統的なフランス料理への深い敬意を持ちながら、素材の持ち味を生かす繊細な調理と、絵画を思わせる美しい盛り付けによって、独自の料理を築き上げてきました。
Restaurant KEIを象徴する料理が、色鮮やかな野菜やハーブ、花々を美しく盛り付けた庭園サラダ(Jardin de Légumes)です。開業当初から作り続けられている代表料理で、季節の野菜を組み合わせ、庭園の風景を小さな器の中に描いたような姿が印象的。これまでには約25種類の野菜にルッコラのクリームやトマトのドレッシング、レモンのエミュルションなどを重ねた一皿も登場しています。見た目の美しさだけでなく、野菜の歯ごたえや香り、酸味、ソースのまろやかさが複雑に重なり、食べ進めるほどに新しい味わいが広がります。
魚介料理や肉料理にも、小林圭の技術と感性が表れています。備長炭で焼き上げたオマール海老にピーマンの風味を組み合わせた料理や、熟成させたガリシア産牛肉に濃厚なソースを添えた一皿など、素材そのものの個性を引き立てる料理が特徴です。また、フランス料理の古典を現代的に再構築することも大切にしており、ジビエやフォアグラなどをパイ生地で包んだオレイエ・ド・ベル・オロール(美しいオーロラの枕)も手がけてきました。伝統的な調理技法を守りながら、軽やかさや香り、食感の変化を取り入れることで、洗練された味わいに仕上げています。
デザートも食事の大切な楽しみのひとつです。これまでに登場した柑橘のスムージーは、薄く繊細な飴細工の下にソルベやアイスクリーム、ジュレ、さまざまな調理法で仕上げた柑橘を忍ばせたもの。雪山を思わせる美しい姿と、食べ進めることで変化する香りや食感が特徴です。料理からデザートまでをひとつの物語として構成する考え方も、Restaurant KEIならではの魅力といえます。
店内空間にも、小林圭の美意識が息づいています。2021年には約10カ月に及ぶ大規模な改装を経てリニューアル。内装を手がけたのは、パリを拠点に国際的に活躍する建築家の田根剛です。シルバーとグレーを基調としたダイニングには、壁面に細長いガラスのチューブが並び、イタリア産大理石やクリスタルのシャンデリアが優雅な雰囲気を演出します。光の反射によって表情を変える空間は、料理の色彩や造形の美しさをより印象的に引き立てています。フランスの石造文化への敬意も込められた内装は、華やかさと落ち着きを兼ね備えています。
食事はランチとディナーのテイスティングメニューを中心に構成され、料理の内容は季節やコースによって異なります。訪問には事前予約が必要で、服装はカジュアルシックが基本。利用できる子どもは12歳以上とされており、予約の変更やキャンセルにも規定が設けられています。フランス料理の奥深さと日本の繊細な感性が出会うRestaurant KEIは、パリで特別な食事の時間を過ごしたい人にとって、心に残る美食体験を楽しめるレストランです。
| 住所 | フランス5 rue Coq Héron 75001 Paris |
|---|---|
| 電話 | (+33) 0142331474 |
The gourmet restaurant Kei Kobayashi of chef Kei Kobayashi Kei located in the 1st arrondissement of ……