富山市にあるスパ・アルプスは、昭和61年（1986年）に創業した、富山県で初めてカプセルホテルを併設した24時間営業の温浴施設です。以来、地元の方はもちろん、全国のサウナ愛好家からも高い人気を集めています。館内は、広々とした大浴場や本格的なサウナ、そしてゆったりとくつろげる休憩室などを備え、旅の疲れを心ゆくまで癒やす場所として親しまれています。

スパ・アルプスの最大の魅力は、なんといってもその水風呂にあります。北アルプス水系から湧き出る天然水を100%使用しており、その肌触りのやさしい水質から、「サウナーの聖地」と呼ばれるほどの人気を集めているのです。この天然水は飲用許可を得ていて、浴場だけでなく、2階のアルプス食堂など館内数カ所ではセルフサービスで自由に飲むことができます。ミネラルを豊富に含む硬度の高い軟水で、体の中からもリフレッシュできると好評です。サウナは、熱した石に水をかけて蒸気を発生させる本格的なロッキーサウナを完備し、自動でロウリュが行われるため、常に最高のコンディションでサウナを楽しめます。施設の外にそびえる山型のネオン看板は、全国のサウナーにとってスパ・アルプスを象徴する目印にもなっています。サウナ施設では男性専用というところも多いなか、こちらは女性専用の休憩室やカプセルルーム、さらに「青の洞窟」と呼ばれる女性にもやさしい水風呂の設備も用意されており、女性の方も安心して利用できるのが嬉しいところです。

お風呂上がりの楽しみである食事も、この施設を語る上で欠かせません。2階にあるアルプス食堂では、有名ホテルで修行を積んだ料理人が腕を振るい、温浴施設の食事とは思えないほどの本格的なメニューが並びます。富山湾から水揚げされた新鮮な海の幸をふんだんに使い、お刺身、揚げ物、焼き物といった形で提供しています。本格的な懐石料理や宴席料理まで楽しめることも、お客様に喜ばれています。地酒と一緒に旬の味覚を堪能できるため、食事を目当てに訪れるお客様もいるほどです。

数ある食事の中でも、富山ならではのグルメを味わえるメニューが人気を集めています。例えば、新鮮な海の幸を贅沢に盛り合わせたアルプス御膳は、初めて富山を訪れる方にもおすすめです。また、富山の名物として知られる黒いスープが特徴の富山ブラックラーメンも、サウナ後の空腹を満たすにはぴったりです。さらに、富山県を代表する郷土料理のひとつであるサスの昆布締めも、ご飯や地酒と相性がよく、お土産にしたくなるほど絶品です。旅の思い出を締めくくる、豊かな食の楽しみがスパ・アルプスには用意されています。