1971年に開業した地上11階建ての複合商業施設
サラリーマンの聖地として長年親しまれてきた一方、近年ではレトロモダンな雰囲気が再評価され、新たな注目を集めている。
当時最先端のデザイン技術を取り入れ、高度経済成長期の活気あふれる東京を象徴する存在となった。
昭和の香りが漂うレトロな外観と、洗練されたモダンな内装が絶妙に融合した独特の雰囲気が魅力的で、
特に、地下1階と1階は、昭和歌謡の流れるスナックや居酒屋が立ち並ぶ「おやじビル」として有名
ニュー新橋ビルには、約170店舗もの飲食店が立ち並び、和食、洋食、中華、エスニックなど、様々なジャンルの料理を楽しむことができる。
また、飲食店だけでなく、雑貨店、服飾店、書店など、個性豊かなショップが約30店舗営業。

モアレ効果を生み出す繊細なカーテンウォール
ニュー新橋ビルの最大の特徴は、外壁を覆う格子状のカーテンウォール。
このデザインは、建築家・松田平田氏によって考案され、当時としては画期的なものだった。
ガラスと金属フレームを交互に配列することで、見る角度によって表情を変えるモアレ効果を生み出し、ビルの外観に奥行きと躍動感を与えている。
この凸凹はフィボナッチ数列によって配列されている。
ビル内の階段の壁に使われているタイルは、職人による手焼きのタイル。