アナザースカイ 2026/10/3放送
鈴鹿央士 イタリア・トスカーナ州で訪れた場所
Il Salviatino
フィレンツェの街並みを見渡すフィエーゾレの丘に建つIl Salviatinoは、ルネサンス期から受け継がれてきた邸宅を生かした、歴史と現代のデザインが溶け合うホテルです。現在の建物の原点は14世紀の農家にさかのぼり、15世紀にフィレンツェの名門バルディ家によって優雅な邸宅へと造り替えられ、当時は「Palagio dei Tegliacci」と呼ばれていました。16世紀にはアラマンノ・サルヴィアーティが邸宅を華やかに整え、フレスコ画や調度品を加えたことから、現在まで続く「Villa Il Salviatino」の名が生まれました。単に古い建物をホテルとして使っているのではなく、何世紀にもわたって手を加えられてきたフィレンツェ郊外のヴィラそのものを滞在空間として味わえるのが大きな魅力です。
この邸宅が文化の場として特に輝いたのは20世紀初めです。詩人、ジャーナリスト、美術評論家として活動したウーゴ・オジェッティが暮らし、芸術家や文化人が集うサロンとして育てました。サルバドール・ダリやガブリエーレ・ダンヌンツィオらもこの邸宅を訪れたとされ、現在のホテルにもその記憶を受け継ぐDali SuiteやOjetti Penthouse Suiteがあります。その後、1970年代から1980年代にはスタンフォード大学のイタリア拠点として使われた時期もありました。長い休止期間を経てホテルとして再生され、現在はアレッサンドラ・ロヴァーティ・ヴィターリの感性を取り入れながら、歴史的な建築を守りつつ現代的な滞在施設へと整えられています。
Il Salviatinoには39の客室とスイートがあり、すべてを同じ意匠でそろえるのではなく、建物が持つ間取りや窓、歴史的な装飾を生かしながら、それぞれ違った空間に仕上げています。ヴィンテージ家具、現代のデザイン、手仕事を感じる調度品が自然に組み合わされ、昔の貴族の館をそのまま保存したような重々しさとは少し違う、住まいに近い柔らかな雰囲気が特徴です。フィレンツェの象徴であるサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂のクーポラを望むDeluxe Room Dome ViewやDome View Suite、緑と大きな窓に囲まれたGreenhouse Suiteなど、部屋によって景色や造りも大きく変わります。ホテルそのものを旅の目的にしたくなるような構成です。
庭もIl Salviatinoを印象づける大切な空間です。整えられたイタリア式庭園や木々に囲まれた散策路、屋外プール、オリーブ園、菜園などが邸宅の周囲に広がっています。プール周辺には、イタリア現代美術を代表するミケランジェロ・ピストレットの「Terzo Paradiso」を取り入れた空間もあり、歴史的なヴィラに現代美術や自然を重ねる現在のホテルらしい考え方が感じられます。スパAquae Vitaliはかつて温室として使われていた場所を生かしており、建物の用途を変えながら過去の面影を残している点にも注目です。
食事ではDa Giacomo al Salviatinoが中心となり、フィレンツェを眺めるテラスや館内のSala Alfrescoで、魚料理や肉料理をはじめ、季節の食材を使ったイタリア料理やトスカーナらしい味を楽しめます。朝食には焼きたてのパンやケーキ、クロワッサンのほか、注文に合わせて仕上げる卵料理などが並び、庭、テラス、ライブラリーなどから過ごす場所を選べるのも、このホテルならではです。夕方にはRosa Barでアペリティーヴォを楽しみ、日中はPool Barで庭を眺めながら軽食や飲み物を味わうなど、1日の時間帯によって邸宅の違った表情に触れられます。
訪れる際に覚えておきたいのは、フィレンツェ中心部の街中にあるホテルではなく、中心街から少し離れたフィエーゾレ方面の丘に建つことです。そのぶん大聖堂や市街地を遠くに眺める静かな環境を楽しめます。また、歴史的な構造を残した建物のため館内には階段が多く、移動に配慮が必要な方は予約時に利用しやすい客室や経路を確認しておくと安心です。美術館や教会を巡るフィレンツェ観光とはまた違い、何世紀もの時間を重ねた邸宅、庭、芸術、食事をまとめて楽しめるIl Salviatinoは、フィレンツェのもうひとつの顔に触れられる滞在先です。
| 住所 | Via del Salviatino, 21, 50137 Firenze FI, イタリア |
|---|---|
| 電話 | 055 904 1111 |
ホームページ
5 stars luxury retreat in Florence – Il Salviatino
Just minutes from the heart of Florence, Il Salviatino is a visionary retreat for those who travel w……
お店を予約する
イル サルヴィアティノはFlorenceにあるホテルです。イル サルヴィアティノはフィレンツェのショッピングセンターに直結した場所にあります。ローマ劇場やシニョリーア広場までは車で 10 分です。
Cinema & bookstore Odeon
フィレンツェの中心部、ストロッツィ広場に位置するGiunti Odeon(ジュンティ・オデオン)は、かつての映画館が生まれ変わった文化複合施設です。この建物は、1457年にストロッツィ家の依頼で、有名な建築家フィリッポ・ブルネレスキによってパラッツォ・デッロ・ストロッツィーノとして建てられた宮殿が前身となっています。その後、1904年にキアーリ家が取得し、女優エレオノーラ・ドゥーゼの提案により、映画館への改築が決定されました。改築はアドルフォ・コッペデによって始まり、マルチェッロ・ピアチェンティーニとギーノ・ヴェンチュリによって完成され、1922年12月14日にサヴォイア劇場として開館しました。長年にわたり、フィレンツェで最も美しい映画館の一つとして親しまれてきましたが、2023年11月に大規模なリノベーションを経て、書店と映画館を兼ね備えた現在のGiunti Odeonとして再オープンしました。この改修はベナイム建築スタジオが手掛け、歴史的な美しさを保ちつつ、現代のニーズに応える空間が創り出されました。
このGiunti Odeonの最大の魅力は、その歴史ある空間と新しい機能が見事に融合している点です。ルネサンス様式の宮殿に、アール・ヌーヴォーやアール・デコの装飾が施された壮麗な内部は、訪れる人を魅了します。特に、見事な装飾が施された天井やシャンデリア、そして大きな黄金のドームは、かつての劇場の豪華さを今に伝えています。リノベーションでは、噴水や柱の装飾、タペストリー、そしてドームの照明などが修復され、建物の本来の美しさが蘇りました。
現在、1階部分は広々とした書店として活用されており、イタリア語の書籍はもちろん、国際的な文学やアートブックなど、25,000冊以上の本が並んでいます。カフェも併設されており、コーヒーや軽食を楽しむことができます。日中は書店として賑わい、館内にある大型LEDスクリーンでは、チャップリンやディズニーなどの映像が上映されることもあり、本を探す合間に気軽に楽しめます。夜になると、客席が設けられた2階部分では映画が上映され、特に外国映画は原語・字幕付きで鑑賞できるため、映画ファンにとっては貴重な場所となっています。
Giunti Odeonは単なる映画館や書店にとどまらず、文化的な交流の拠点でもあります。書籍の発表会、アート展示、ワークショップなど、さまざまなイベントが定期的に開催されており、文学、音楽、演劇、映画といった多様な文化体験を提供しています。歴史的な建造物の中で、本を読んだり、映画を観たり、友人とおしゃべりを楽しんだり、勉強したりと、それぞれの時間を過ごせるこの場所は、フィレンツェの文化的な生活に欠かせない存在となっています。観光で街歩きに疲れた時にも、この豊かな空間で一息つくことができます。
| 住所 | Piazza degli Strozzi, 50123 Firenze FI, イタリア |
|---|---|
| 電話 | 055 214068 |
ホームページ
www.giuntiodeon.com…
Warning: Undefined variable $post in /home/kid8bit/tabilist.net/public_html/contents/wp-content/themes/tabilist/amp/single.php on line 78
Warning: Attempt to read property "ID" on null in /home/kid8bit/tabilist.net/public_html/contents/wp-content/themes/tabilist/amp/single.php on line 78
Warning: Undefined variable $post in /home/kid8bit/tabilist.net/public_html/contents/wp-content/themes/tabilist/amp/single.php on line 84
Warning: Attempt to read property "ID" on null in /home/kid8bit/tabilist.net/public_html/contents/wp-content/themes/tabilist/amp/single.php on line 84
