【世界遺産 スペイン/メノルカ島のタラヨティック文化の先史時代遺跡】地中海の島に謎の巨石遺跡2024/7/21放送

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世界遺産 メノルカ島
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メノルカ島

地中海の碧い海に浮かぶバレアレス諸島。
その北東部に位置するメノルカ島は、美しいビーチと豊かな自然で知られるリゾート地として人気を集めている。
そんなメノルカ島は、紀元前2000年以上前に栄えた「タラヨティック文化」と呼ばれる先史時代文明の遺跡が数多く残されている。
タラヨティック文化は、巨石を積み上げて造られた独特な建造物「タラヨット」を特徴としており、
島内には1500基を超えるタラヨットが点在し、その壮大な景観は、訪れる者を魅了する。
しかし、タラヨットがなぜ造られたのか、タラヨティック文化の人々がどのような生活を送っていたのかは、未だ謎。

タラヨティック文化の最も特徴的な建造物は、巨石を積み上げて造られた「タラヨット」。
タラヨットは円錐形または円筒形の形状をしており、高さは最大10メートルを超えるものも。
内部には部屋が設けられているものもあり、住居や防衛施設、宗教施設など、様々な用途に使用されていたと考えられている。

タラヨットの建設には、高度な技術が必要だったと考えられている。
巨石をどうやって運搬し、積み上げたのかは、未だ解明されていない。
しかし、タラヨットの精巧な造りは、タラヨティック文化の人々が高度な建築技術を持っていたことを示している。

タラヨットは、メノルカ島全域に点在しており、特に島の北部に多く残されている。
タラヨット群の中で最も有名なのは、タラヨット・デ・トレプク・コスタ。
約30基のタラヨットが密集するこの遺跡は、タラヨティック文化の中心地の一つと考えられている。

タラヨティック文化は、紀元前2000年頃にメノルカ島に誕生し、紀元前500年頃まで栄えた。
タラヨティック文化の人々の主な産業は、農業と畜産業で、島内には、多くの農耕地や牧草地跡が残されている。
また、漁業も行われていたと考えられている。
タラヨティック文化の人々は、活発な交易を行っていました。
地中海各地の遺跡から、タラヨティック文化で作られた土器や石器が見つかっている。
また、フェニキア人やカルタゴ人との交易も行われていたと考えられている。

タラヨティック文化は、紀元前500年頃に突然衰退。その原因は、外来民族の侵入や自然災害など、様々考えられているが、
タラヨティック文化の人々がどこへ行ったのかは、未だ解明されていない。

  • タラヨット・デ・トレプク・コスタ
    最も保存状態の良いタラヨット
    高さ約15メートル、直径約30メートル
    タラヨット周辺には、タラヨティック文化時代の住居跡や地下納骨堂なども残されている。
  • タラヨット・デ・ソン・ナウ・ホメデス
    北東部にあるタラヨット遺跡
    3つのタラヨットが一直線に並んでいるのが特徴で、その光景は非常にユニーク
    周辺には、タラヨティック文化時代の陶磁器や石器などの遺物も展示されている。
  • タラヨット・デ・トルタ・デ・トレプカ
    南西部にあるタラヨット遺跡
    タラヨットのほかに、タウラと呼ばれるT字型の石造りの建造物も見ることができる。
    タウラは、タラヨットよりも古くから造られていたと考えられており、タラヨティック文化の起源を探る上で重要な遺跡。
住所 スペイン バレアレス

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