【アメリカ・カナダ】世界遺産「アラスカ・カナダの氷河地帯」

画像はイメージです。

アラスカ・カナダの氷河地帯は、地球が長い年月をかけて創り出した、まさに自然が織りなす芸術作品
広大な氷河が刻み込んだ壮大な渓谷、紺碧の湖面を漂う氷山、そしてそこを生きる多様な生命体。
この世界遺産は、私たちに地球の力と、生命の神秘を深く感じさせてくれる。

数千年にわたり、氷河は大地を削り、U字谷と呼ばれる特徴的な地形を作り出した。
そのスケールの大きさは、写真や映像では到底伝えきれない圧倒的な存在感。
氷河が後退する際に残されたモレーンと呼ばれる堆積物は、まるで大地の年輪のように、過去の気候変動を物語っている。

氷河の融水は、豊かな生態系を育む。氷河湖には、豊富なプランクトンが生まれ、それを食料とする魚が集まる。
クマやムースなどの大型哺乳類は、湖畔で水を飲んだり、草を食べたりと、氷河の恩恵を受けている。
また、氷河の洞窟は、絶滅危惧種の昆虫や微生物の貴重な生息地となっている。

氷河は、地球の気候変動を最も敏感に反映する指標の一つ。
近年、地球温暖化の影響により、世界中の氷河が後退している。
アラスカ・カナダの氷河地帯も例外ではなく、氷河の融解は海面上昇や生態系の変化を引き起こす可能性があると言われている。

	クルエーン湖／ランゲル・セントイライアス国立公園／グレイシャーベイ国立公園／タットシェンシーニ＝アルセック州立公園

UNESCO World Heritage Centre…