世界遺産「白川郷」を代表する合掌造りの家屋の一つ。
和田家住宅は、白川郷に残る合掌造り民家の中でも最大級の規模を誇る。
その特徴的な三角形の屋根は、冬の大雪から家を守るために作られたもので、
白川郷の厳しい自然環境に適応した建築様式であることを物語っている。
和田家は、江戸時代には庄屋や番所役人を務めるなど、村の中で重要な役割を担っていたという。
内部は、高い天井と広い間取りが特徴。
冬には暖かい空気を逃がさず、夏には涼しい空気を導くための工夫が随所に凝らされている。
また、茅葺屋根は、雨水を効率よく流し、建物全体を保護する役割を果たしている。

世界遺産に登録されている合掌造りの集落の中で、最も保存状態が良いとされる民家のひとつで、
江戸時代後期に建てられたとされ、その美しい外観と内部構造は、日本の伝統的な建築様式である合掌造りの特徴を余すところなく表している。
神田家は、和田家から分家して居を構えたのが始まりで、ここで酒造業を営んでいた。
1850年ころの建築と推定されますが、間取りの発達や小屋組み（合掌木）の大工の手跡の多さから、
合掌造り家屋のなかでも非常に高い完成度を誇っている。
内部には、当時の生活の様子がわかるように、農具や生活道具などが展示されている。

「明善寺」は、世界遺産に登録されている白川郷の合掌造り集落に佇む真宗大谷派の寺院
明善寺は、白川郷の集落の中で、本堂、庫裏、鐘楼のすべてが合掌造りで建てられている唯一の寺院
特に、庫裏は五層構造の大きな合掌造りで、白川郷でも最大級の規模を誇ります。 このような構造の寺院は、日本全国を見渡しても非常に珍しく、その建築様式は、当時の技術の高さを見事に物語っている。
江戸後期に建てられたこの庫裡は、その雄大な姿と、内部に展示された郷土資料から、当時の生活様式や文化を垣間見ることができる。
明善寺庫裡は、単なる建物にとどまらず、郷土資料館としての役割も担っており、
建物内には、農具や生活用品、民芸品など、当時の暮らしを物語る貴重な資料が展示されている。
これらの資料を通して、白川郷の人々の暮らしや文化、そして自然との共生について学ぶことができる。