特に多くの人々に愛され、メディアでも度々紹介されるのが、1955年創業の喫茶店「さぼうる」です。この場所は単なる喫茶店に留まらず、訪れる人々を昭和の時代へと誘うタイムカプセルのような存在であり、一度足を踏み入れれば、その独特な世界観の虜になることでしょう。

「さぼうる」という店名はスペイン語で「味」を意味する「sabor」に由来し、その名の通り、長年にわたり多くの人々の「味」覚と心を満たしてきました。創業当時から店内の設計に携わったオーナーのこだわりが随所に感じられ、その空間はまるで秘密基地や洞窟のような趣を醸し出しています。特に印象的なのは、地階と中2階を含む3フロアからなる複雑な構造と、天井の低い空間がもたらす半個室感です。ダークブラウンを基調とした内装には、トーテムポールや木彫りの民芸品が所狭しと飾られ、世界各地の文化が混在するエキゾチックな雰囲気を創り出しています。地下の客席には、長年の間に訪れた客によって残された壁の落書きがびっしりと描かれており、これ自体が店の歴史を物語るアート作品となっています。店内に流れるのは、マスターがその日の気分で選ぶというアメリカンロック。この山小屋風の内装と民芸品、そしてアメリカンロックという一見カオスな組み合わせが、「さぼうる」ならではの独特の魅力を生み出しているのです。

「さぼうる」のマスター、鈴木文雄氏は、喫茶店経営において「気持ち」が最も重要だと語ります。その「気持ち」がお客様に伝わることで、店は長く愛され続けるという彼の哲学は、創業から70年近く経った今も「さぼうる」が多くの常連客に支持される理由の一つでしょう。提供されるメニューもまた、その歴史を物語っています。特に人気のクリームソーダとピザトーストは創業当時からの定番で、現在では7種類のカラフルなクリームソーダが楽しめます。特に青色のクリームソーダはフォトジェニックで、絵本の題材にもなったほどです。これらの定番メニューは、流行に左右されない喫茶店の「味」として、多くの人々に懐かしい記憶を呼び起こさせています。神保町の喧騒から離れ、時が止まったかのような空間で、こだわりのコーヒーや鮮やかなクリームソーダを味わう時間は、まさに都会のオアシスで得られる至福の体験と言えるでしょう。

喫茶はさぼうる、ナポリタン等洋食はさぼうる2

【なりゆき街道旅　東京　神保町　老舗喫茶店　さぼうる　】竹中直人さんが愛してやまない老舗喫茶店はどこ？　2019/2/24放送
【かたらふ さぼうる】小堺一機とみやぞんが中川家と神保町を語り歩く 老舗の喫茶店は？2019/11/23放送
【火曜サプライズ さぼうる】杏が10年以上通う超有名な喫茶店は？2020/9/22放送
【マツコの知らない世界 さぼうる 2】ナポリタンの世界 懐旨ナポリタン 究極の『ナポリタン』のお店は？2021/5/25放送
【1億3000万人のSHOWチャンネル ナポリタン】#今田耕司『さぼうる 2』は？ 名店レシピ2021/10/23放送
【ヒルナンデス】老舗喫茶店のピザトースト『さぼうる』お店は？#中間淳太 #勝俣州和 #丘みどり 世界一ウマそうな神保町の歩き方 2022/6/9放送
【ソロ活女子のススメ3】第3話 ソロデジタルデトックス レトロな有名喫茶店『さぼうる』#江口のりこ 2023/4/19放送でも紹介