【オーストラリア】世界遺産「ゴンドワナ雨林」

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ゴンドワナ雨林

オーストラリア東海岸に点在する「ゴンドワナ多雨林群」は、約2億年前の超大陸ゴンドワナに起源を持つ、世界最古の熱帯雨林の一つです。
その広大な面積と、他に類を見ない古代植物の多様性から、1986年から1994年にかけて段階的にユネスコ世界自然遺産に登録されました。
この太古からの緑は、地球の進化の歴史を今に伝える生きた博物館であり、息をのむほどの自然美と、驚くべき生物多様性を誇っています。

約2億年前からほとんど進化していないとされるナンヨウスギ科の植物をはじめ、
フサザクラ科、アオギリ科など、ゴンドワナ大陸の面影を色濃く残す古代植物が数多く生育しています。
これらの植物は、地球の植物進化の過程を知る上で非常に貴重な存在であり、科学者にとっても研究対象として重要な場所です。
また、これらの植物が生み出す独特の景観は、訪れる人々を太古の世界へと誘います。

植物だけでなく、多様な動物たちの生息地でもあります。
絶滅危惧種であるヒメウォンバットや、カモノハシ、オニオオコオモリなど、オーストラリア固有の珍しい動物たちがこの森で生息しています。
これらの動物たちは、古代植物が生い茂る豊かな自然の中で、独自の生態系を築き上げてきました。
森林浴を楽しみながら、これらの野生動物たちの息吹を感じることができるのも、ゴンドワナ多雨林群の魅力の一つです。

雨林群は、ニューサウスウェールズ州とクイーンズランド州にまたがる広大なエリアに点在しており、
地域ごとに異なる個性的な景観を楽しむことができます。
手つかずの原生林が広がる地域もあれば、滝や渓谷、断崖など、ダイナミックな地形が織りなす絶景が広がる地域もあります。
これらの多様な景観は、訪れる人々を飽きさせることがありません。

古くからアボリジニの人々の生活の場であり、彼らの文化や精神世界と深く結びついてきました。
現在でも、アボリジニの人々はこの森を聖地として尊重し、伝統的な知識や文化を伝承しています。
この森を訪れる際には、彼らの歴史や文化にも敬意を払うことが大切です。

住所 Diwan QLD 4873 オーストラリア

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カテゴリー: オーストラリア鈴木亮平
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