三菱一号館美術館
JR東京駅からほど近い丸の内、オフィス街の一角にひっそりと佇む三菱一号館美術館。
赤煉瓦造りの建物は、まるでタイムスリップしたかのような、都会の中心とは思えない落ち着いた空間を創り出しています。
ここでは、19世紀末を中心とした近代美術を堪能できるだけでなく、建物自体が持つ歴史と美しさにも触れることができるのです。
ジョサイア・コンドルが手掛けた、明治期の洋風建築
この美術館の建物は、明治時代に日本政府が招聘したイギリス人建築家ジョサイア・コンドルによって設計されました。
コンドルは、鹿鳴館や旧岩崎邸なども手掛けた、日本近代建築の父とも呼ばれる人物です。
三菱一号館は、1894年に丸の内初のオフィスビルとして建てられ、当時の英国で流行したクイーン・アン様式という、
赤煉瓦と白い装飾が特徴的なデザインが用いられています。
残念ながら、旧三菱一号館は昭和43年に一度解体されてしまいましたが、2009年に当時の設計図に基づいて忠実に復元され、
2010年に美術館として生まれ変わりました。
外観だけでなく、内装も可能な限り当時の部材や工法を再現しており、まるで明治時代にタイムスリップしたかのような感覚を味わえます。
階段の手すりには、当時の部材が一部再利用されているそうです。
美術館では、19世紀末の西洋美術、特に建物と同時代の美術作品を中心に展示しています。
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック、オディロン・ルドン、フェリックス・ヴァロットンなど、
近代美術史を彩る巨匠たちの作品を間近に見ることができます。
- Café 1894 カフェ
| 住所 | 〒100-0005 東京都千代田区丸の内2丁目6−2 |
|---|---|
| TEL | 03-5777-8600 |
ホームページ
JR東京駅徒歩5分。赤煉瓦の建物は、三菱が1894年に建設した「三菱一号館」(ジョサイア・コンドル設計)を復元したもの。コレクションは、建物と同時代の19世紀末西洋美術を中心。…
