【ニュージーランド】世界遺産「トンガリロ国立公園」

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世界遺産 ニュージーランド トンガリロ国立公園

トンガリロ国立公園

ニュージーランド北島の中央部に位置する「トンガリロ国立公園」は、美しい自然景観のみならず、他に類を見ない特別な価値を持つ場所です。
活火山、休火山、多様な生態系が織りなす壮大な自然美に加え、マオリ族の聖地として長年にわたり崇められてきた文化的・精神的な価値が融合し、世界で初めて「文化的景観」という概念で世界複合遺産に登録されました。

公園の中心部には、最高峰ルアペフ山(2797m)、ナウルホエ山(2291m)、トンガリロ山(1967m)の3つの活火山がそびえ立ち、その力強い姿は訪れる者を圧倒します。
トンガリロという名は、マオリ語で「冷たい南風」を意味し、探検家が凍死寸前でこの山に登り、南風に声を乗せて妹に届けたという伝説に由来しています。
この地は、マオリ族にとって深い精神的な結びつきを持つ聖地であり、首長たちが埋葬される神聖な場所でもあります。
1886年、神聖な土地がヨーロッパ人入植者に売却されるのを防ぐため、マオリ族の首長ホロヌク・テ・ヘウヘウ・トゥキノ4世が、山々を保護区として正式に設定しました。
その結果、1894年にニュージーランド初の国立公園として設立され、世界で4番目の国立公園となりました。
特筆すべきは、この公園が先住民の寄贈によって設立された唯一の国立公園である点です。

公園は、活火山と休火山が織りなす多様な地形が特徴です。ルアペフ山の山頂付近には酸性の火山湖が形成されており、水温によってその色が緑、青、灰色へと変化する様子は、まさに自然の芸術作品と言えるでしょう。

ナウルホエ山は富士山に似た円錐形の活火山で、「ロード・オブ・ザ・リング」の「滅びの山」のロケ地としても有名です。
また、トンガリロ山には美しいエメラルドブルーの火山湖が存在し、その神秘的な色彩は訪れる人々を魅了します。

公園内には、ニュージーランドの国鳥であるキーウィやオウムの仲間であるカカなど、固有種を含む60種もの鳥類が生息しており、豊かな生態系を育んでいます。
また、トレッキングルートも豊富に整備されており、特に「トンガリロ・アルパイン・クロッシング」は、世界でも有数の人気を誇る日帰りトレッキングコースとして知られています。
このコースは、活火山の荒涼とした風景、エメラルド色の湖、そして硫黄の匂いなど、五感を刺激する体験を提供してくれます。

  • この地域は天候が非常に変わりやすく、一日の中で寒暖差が激しくなることが特徴です。
    朝は晴れていても、突然の雨や強風に見舞われることもあるため、重ね着できる服装、防寒着、防水・防風のアウター、そして日差し対策として日焼け止めやサングラス、帽子などを必ず持参することをおすすめします。
  • 道中の水は飲用に適さないため、十分な量の水を携帯することも重要です。
  • 自然保護区であるため、環境保護のルールを厳守し、ゴミはすべて持ち帰り、野生生物に近づいたり餌を与えたりしないようにしましょう。
    特に、立ち入りが厳しく制限されているエリアもあるため、標識に従うことが大切です。
住所 Manawatū-Whanganui Region 4691 ニュージーランド
TEL +64 7 892 3729

ホームページ

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