【マツコの知らない世界】サンドイッチの世界 レトロ喫茶の絶品サンドおすすめリスト

日本の喫茶文化に革命をもたらした「元祖ピザトースト」発祥の地であり、創業1957年（昭和32年）という長い歴史を刻む老舗中の老舗です。一歩足を踏み入れれば、まるでタイムスリップしたかのような昭和レトロな空間が広がり、日常の喧騒を忘れさせる特別な時間が流れています。

紅鹿舍の最大の魅力は、やはり他では味わえない「元祖ピザトースト」にあります。高度経済成長期の1964年、まだピザが高価で馴染みの薄い時代に、「もっと手軽にピザの味を楽しんでほしい」という二代目マダムの村上節子氏の発想から生まれたこの一品は、今や喫茶店の定番メニューとして全国に広まりました。厚切りのトーストにたっぷりのチーズと特製ピザソース、そしてピーマン、玉ねぎ、ベーコンといったシンプルな具材が絶妙なバランスで組み合わされ、一口食べればサクッ、モチッとした食感と、とろけるチーズのコク、そしてどこか懐かしい味わいが口いっぱいに広がります。この感動的な美味しさは、訪れる人の2人に1人が注文するという人気ぶりからも明らかです。実は「ツナトースト」も紅鹿舍が発祥と言われており、日本の喫茶店メニューの礎を築いた功績は計り知れません。

店内は、創業当時からほとんど変わらないというレトロな雰囲気が特徴です。温かみのある木製のテーブルと椅子、年代物のランプや絵画が飾られた空間は、まるで古いパリの喫茶店を思わせるような趣があります。使い込まれた黒電話が現役で置かれているのも、この店の歴史の深さを物語る象徴的な存在です。日比谷という土地柄、東京宝塚劇場や日生劇場、シアタークリエといった劇場が近いこともあり、創業以来、多くの宝塚ファンや観劇前後に訪れる人々、さらにはタカラジェンヌたちにも愛されてきました。運が良ければ、お忍びで訪れるタカラジェンヌの姿を見かけることもあるかもしれません。

創業以来、この地で愛され続けるカリブは、ただの喫茶店ではありません。それは、訪れる人々を温かく包み込み、日常の忙しさを忘れさせる、まさに”時が止まる場所”なのです。早朝7時から営業しており、浅草寺への参拝前や、観光客で賑わう前の静かな浅草の空気を味わいながら、ゆっくりと朝食を楽しむことができる貴重な存在です。

店内は、オフホワイトの壁と鏡張りの天井が光を反射し、南国を思わせるBGMが流れる、華やかでありながらも落ち着いた雰囲気が特徴です。
「フルーツサンド」は、そのボリューム感と素材の質の高さで多くのファンを惹きつけています。季節ごとに厳選された大粒のフルーツ（特に苺やシャインマスカットが人気）が惜しみなく使われ、ふんわりとした食パン（浅草の人気パン屋「ペリカン」のパンを使用しているという情報もあります）と、優しい甘さのクリームが絶妙なハーモニーを奏でます。手で持つとこぼれ落ちそうなほどのボリュームでありながら、クリームは爽やかな味わいで、最後まで飽きずに楽しめます。季節のフルーツサンドは、旬の美味しさを堪能できる逸品です。

ビルの地下へと続く階段を下りると、そこには驚くほど豪華な世界が広がっています。
入口からまず目を引くのは、大きな騎士が描かれたステンドグラスと、息をのむほど美しいシャンデリア。まるでヨーロッパの古城に迷い込んだかのような錯覚に陥るでしょう。
店内は、大理石の壁や真鍮の縁取りが施されたモザイク模様の床、深々と体を包み込むようなフカフカのソファが配され、どこを見渡しても贅の限りを尽くした空間が広がります。
特に目を惹くのは、ロシア皇帝の離宮エルミタージュでの宮廷舞踏会をモチーフにしたという、壮大なステンドグラス。
その繊細な色彩と光の加減が織りなす空間は、訪れる人の心を捉え、非日常へと誘います。

創業者の父親が、当時のモダンな感性でこだわり抜いたという内装は、地元の熟練した職人たちの手によって丁寧に作り上げられました。
本物の素材にこだわった結果、60年以上の時を経てもその輝きは色褪せることなく、むしろ深みを増しています。
当時「高級喫茶」と呼ばれたのも納得の、まさに芸術品と呼べる空間は、数々の映画やドラマのロケ地としても利用されてきたことからも、その魅力の高さが伺えます。

「喫茶 古城」の魅力は、その建築美だけに留まりません。淹れたてのブルーマウンテンコーヒーや、懐かしさを感じるクリームソーダ、創業以来変わらぬ製法で提供される人気のホットケーキなど、こだわりのメニューが揃っています。
モーニングやランチも充実しており、サンドイッチやナポリタン、ハンバーグといった喫茶店ならではのメニューも楽しめます。

【ヒルナンデス 古城】エレカシ宮本浩次レトロ喫茶巡り ステンドグラスがすごいレトロな喫茶店は？2020/11/23放送でも紹介

創業1942年（昭和17年）から80年以上にわたり、地元の人々はもちろん、遠方からも多くのパン好きを魅了し続ける老舗ベーカリーです。
何百、何千という種類のパンがひしめき合う現代において、この店が提供するのは「食パン」と「ロールパン」のわずか2種類のみ。
この潔いまでのシンプルな品揃えこそが、ペリカンの揺るぎない哲学と、時代を超えて愛される理由を物語っています。

ペリカンのパンは「ごはんのように毎日食べられるパン」をコンセプトに掲げています。その名の通り、主張しすぎない素朴ながらも奥深い味わいは、どんな料理や飲み物にも寄り添い、食卓を豊かに彩ります。特に食パンは、トーストすると外はカリッと、中はフワッと、そしてモッチリとした独特の食感が際立ち、噛みしめるたびに小麦の豊かな香りが口いっぱいに広がります。水分を多く含んだその生地は、ずっしりとした重みがありながらも、しっとりとした口どけの良さが特徴です。食パンは山型と角型があり、それぞれ異なる焼き上がりと食感が楽しめるのも魅力の一つ。ロールパンは、ギュッと目が詰まりながらも、口溶けの良いもちもちとした食感が特徴で、バターを塗るだけでも至福の味わいです。

創業当初は喫茶店・ミルクホールが前身であり、戦後は近隣の喫茶店やホテルへの卸売りを中心に事業を拡大してきました。その後、時代の変化とともに小売りの比重を高め、現在では開店前から行列ができるほどの人気を博しています。二代目店主の渡辺多夫氏の「もし、自分に10の力があるのなら、それで100のものをつくるよりも、1つのものをつくる」という言葉に象徴されるように、限られた種類に力を集約し、最高の品質を追求する姿勢は、四代目に受け継がれた今も変わることはありません。素材の微妙な変化やその日の温度・湿度に合わせて、長年の経験を持つ職人が絶妙な塩梅で調整することで、いつ訪れても変わらない「ペリカン」の味を提供し続けています。その確かな品質と職人技が、多くの人々を惹きつけてやまない、浅草が誇る唯一無二の存在なのです。

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