宮古島の豊かな自然に囲まれた場所で、訪れる人々に心温まるひとときを提供しているのが「ツンフグ牧場」です。この牧場は、単なる観光スポットではなく、宮古島で唯一の牛乳生産者として、島の酪農を支える貴重な存在として知られています。ここでは、一般的な観光牧場ではなかなか味わえない、特別な体験が待っています。

ツンフグ牧場の最大の魅力は、その場で味わえる「ヤギミルクソフトクリーム」です。ヤギミルクと聞くと、独特の風味を想像する方もいるかもしれませんが、ツンフグ牧場のソフトクリームは、その「クセ」がほとんどなく、驚くほど濃厚でクリーミーな味わいが特徴です。島に生えている青草を毎朝刈り取り、輸入乾草や濃厚飼料（穀物）を与えず、琉球石灰岩の硬水を浄水した人間も飲める水を与えるという、こだわり抜いた飼育方法で育ったジャージー牛たちのミルクが、この絶品ソフトクリームの秘密です。オーナー夫婦は、以前島の酪農牧場が廃業し牛乳の生産がなくなった経緯から、地元に再び牛乳を届けたいという情熱を抱き、小規模ながらも島唯一の牛乳生産者として奮闘しています。このこだわりと情熱が、ソフトクリームの深い味わいにも繋がっているのです。

牧場には、ヤギやジャージー牛、鶏たちがのびのびと暮らしており、運が良ければ可愛らしい子ヤギに出会えることもあります。訪れると、動物たちが人懐っこく出迎えてくれる牧歌的な雰囲気に癒されることでしょう。店内はこぢんまりとしていますが、庭でソフトクリームを味わっていると、鶏たちが近くに寄ってくることもあるなど、動物たちとの距離が近いのが特徴です。
また、ソフトクリームだけでなく、プリンなどの商品も提供されており、おしゃれで可愛らしい見た目も人気です。宮古島空港からも比較的近く、アクセスしやすい立地も魅力の一つです。