大正時代に建てられた築98年の古民家を改修した、ノスタルジックな雰囲気に浸れる喫茶店です。
建物は、店主の曾祖父が大正15年（1926年）に建てたもので、築98年の歴史を誇ります。
親子4代にわたって暮らしが営まれてきた家は、改修にあたりその風合いを最大限に活かし、柱や梁、天井といった主要部分がそのまま残されています。
特に、青森県産のケヤキを贅沢に使った黒光りする太い梁や桁が重なり合う様は、古民家ならではの圧倒的な存在感を放ち、訪れる人々を魅了します。

店内には、昔から使われてきた家具や、当時の雰囲気を伝えるポスターが飾られ、一歩足を踏み入れた瞬間から木の落ち着く香りに包まれ、まるでタイムスリップしたかのような感覚に陥ります。
奥の座敷や、縁側を改修したテーブル席など、様々な空間が用意されており、どこに座っても落ち着いて過ごすことができます。店名「段ノDe」は、周辺の地名「段ノ台（だんのだい）」を地元の人々が「だんので」と呼ぶことに由来しており、地域への深い愛情が感じられます。

店主の母の味を再現したという看板メニュー「五目おこわ御膳」の色とりどりの具材がたっぷり入ったおこわは、優しい味わいで体の奥まで染み渡るようだと評判です。
その他、牛すじカレーやナポリタン、こだわりのコーヒーやスイーツなど、どれも懐かしく温かいメニューが揃っています。
この地を活かして地産地消に貢献したいという店主の想いが、料理の一つひとつに込められています。