明治5年（1872年）創業の老舗レストランは、日本におけるフランス料理の草分け的存在です。
明治政府の要請により、西洋の賓客をもてなす迎賓館的な役割を担う本格的な西洋料理店として開業しました。
当時、まだ日本では馴染みの薄かったナイフとフォークを使う食文化を広め、外交の舞台を彩る重要な場所として機能したのです。
特に、明治19年（1886年）に完成した鹿鳴館の調理を精養軒が請け負っていたことは、その格式と技術の高さを示す決定的なエピソードと言えるでしょう。
鹿鳴館の華やかな舞踏会や晩餐会で供された料理は、精養軒のシェフたちの手によって生み出されていたのです。
伝統を受け継ぎながら、現代風にアレンジされた本格フランス料理と洋食が楽しめます。
また、ハヤシライスの発祥の地としても知られ、創業当時から親しまれている名物料理です。
牛肉と玉ねぎをじっくり煮込んだデミグラスソースが絶品です。
ビーフシチューは、上質な牛肉を赤ワインでじっくり煮込んだ、深い味わいの一品です。

【newsevery】現存する洋食店の中で最古『上野精養軒』お店は？日本一古い洋食店の舞台裏 2022/9/1放送
【ヒルナンデス】日本一歴史ある洋食店のビーフシチュー『上野精養軒』#かたせ梨乃 と上野で一番探し 2024/3/19放送でも紹介