高尾山の豊かな自然の中に抱かれた、知る人ぞ知るパワースポットです。
ここは単なるお堂ではなく、洞窟の中に弁財天が祀られているという珍しい形式で、金運や芸術運のご利益があると信仰されています。
高尾山に数あるパワースポットの中でも、特にユニークな存在感を放つのが、その名の通り洞窟の中に弁財天が祀られている点です。
弁天洞へは、高尾山薬王院の山門をくぐり、大師堂の横にある細い階段を降りていくとたどり着きます。
洞窟へと続く道は、苔むした石段や鬱蒼とした木々に囲まれ、まるで神聖な場所へと誘われるかのような神秘的な雰囲気に包まれています。
奥に足を踏み入れると、ひんやりとした空気が肌を包み込みます。
洞窟の内部はそれほど広くはありませんが、正面には弁財天が祀られており、その神秘的な空間は訪れる人々の心を厳かな気持ちにさせます。
弁財天は七福神の一柱で、古くから金運、財運、芸能・芸術の神様として信仰されてきました。
特に、洞窟という自然の力が宿る場所で祀られていることから、そのご利益はより一層強いとされています。
洞窟内には、弁財天の眷属とされる白蛇の像や、銭洗い弁天のように小銭を清めるための水場も設けられており、参拝者はここで金銭を洗い清め、財運向上を願うことができます。

高尾山薬王院の境内の一部でありながら、その存在は知る人ぞ知る秘境のような趣を持ち、訪れる人々に静かな感動を与えています。
冨士浅間社は、その名の通り、日本の最高峰である富士山への信仰を背景に建てられました。
多くの山岳信仰の地がそうであるように、高尾山もまた、古くから修験道の霊場として栄えてきました。
薬王院の起源は744年（天平16年）に行基によって開山されたと伝えられており、以来、真言宗智山派の大本山として、自然と神仏習合の信仰が深く根付いています。
木々に囲まれた静かな一角に佇み、厳かな雰囲気を醸し出しています。
周囲には「富士山方向」を示す案内板が立つ場所もあり、天気の良い日には、まさにこの地から雄大な富士山の姿を望むことができます。
富士山信仰と結びつくことで、冨士浅間社は単なる休憩地点ではなく、精神的な清めと、遠く離れた富士山への敬意を表す場所としての意味合いを深く持っています。