【ポーランド】世界遺産「ヤヴォルとシフィドニツァの平和教会群」

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ヤヴォルとシフィドニツァの平和教会群

17世紀に起こった宗教戦争の終結後に、厳しい制約の下で建設されたプロテスタントの教会です。
簡素な外観からは想像もつかないほど壮麗で美しい内部装飾は、訪れる人々を驚かせ、当時の人々の信仰の強さと建築技術の高さに感動を与えます。
「平和教会」と呼ばれるこの教会群は、1618年から1648年にかけてカトリックとプロテスタントの間で繰り広げられた三十年戦争の終結後に誕生しました。
ウェストファリア条約によって戦争は終結したものの、カトリックのハプスブルク家が支配するシロンスク地方では、プロテスタントは宗教的迫害を受け続けました。
そのような状況下で、プロテスタントの信徒たちが教会を建てることを許されたのは、極めて厳しい条件付きでした。

その条件とは、釘を使用しない木造であること、土や藁などの非耐久性の素材を使うこと、市壁の外に建て、かつ大砲の射程距離内に置くこと、そして塔や鐘楼を持たず、1年以内に完成させることでした。
これらは、「いつでも簡単に破壊できる建物」であることを意味していました。
しかし、信者たちはこの制約を逆手に取り、驚くべき建築技術と信仰の力で、それぞれ数千人を収容できる巨大な木造教会を築き上げました。

ヤヴォルとシフィドニツァの平和教会は、外観こそ質素ですが、内部に一歩足を踏み入れると、その荘厳な美しさに圧倒されます。
ゴージャスなバロック様式の装飾が施された空間は、外部とのあまりのギャップに息をのむほどです。
壁や天井には聖書の物語を描いたフレスコ画がびっしりと描かれ、壮大なパイプオルガンや豪華な祭壇、説教壇が信徒たちの信仰を物語っています。

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木造宗教建築物の世界遺産!ヤヴォルとシフィドニツァの平和教会群 – skyticket 観光ガイド

ポーランドの南西部ドルヌィ・シロンスク県には、ヨーロッパ最大の木造宗教建築物として有名な教会があります。それがヤヴォルとシフィドニツァという町にある教会で、2001年にはヤヴォルとシフィドニツァの平和教会群として世界遺産にも登録されました。……

カテゴリー: ポーランド鈴木亮平
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