湯治の歴史を今に伝える日本最古の湯宿建築で知られる名旅館です。
その敷地内にある「佳松亭」は、本館の持つ歴史的な趣とは対照的に、四万の豊かな自然に調和する現代的な和の設えで、静寂と安らぎに満ちた滞在を約束する別館です。
積善館の敷地内には、歴史ある本館に加え、昭和12年（1937年）に建てられた純和風建築の「山荘」、「佳松亭」の三つの建物があります。
佳松亭は昭和61年（1986年）に完成した新館であり、他の二つの建物とは一線を画す、和の情緒と現代的な快適性を両立させた造りが特徴です。
客室はすべて和室で、畳の温もりと障子から差し込む柔らかな光が、心落ち着く空間を演出します。
部屋の窓からは、四万の自然豊かな景色が広がり、季節ごとに表情を変える美しい山々や、清らかな四万川の流れを眺めることができます。

佳松亭の宿泊客は、専用の大浴場である「杜の湯」に加え、本館にある歴史ある「元禄の湯」や「岩風呂」など、趣の異なる様々なお風呂を楽しむことができます。
特に「元禄の湯」は、大正時代に造られたアーチ型の窓が印象的な大理石造りの浴室で、レトロな雰囲気を存分に味わうことができます。
また、佳松亭の宿泊者専用の「杜の湯」は、内湯と露天風呂から構成され、四季折々の自然を間近に感じながら湯浴みを堪能できます。