日本の伝統的な鰻の調理技術を継承しつつ、独自の製法で「鰻の新食感、やわらかさの最終形を極めた」革新的な鰻料理を提供する専門店です。
店名にも冠された「鬼蒸し鰻」は、通常の関東風の蒸し工程を遥かに超える長時間蒸しを可能にした、和風鈴ならではの看板メニューです。
「鬼蒸し鰻 和風鈴」は、鰻料理の伝統を守りながらも、美味しさを追求するために技術的な革新を行った点が最大の特徴です。
特に、その製法には店主の並々ならぬこだわりと研究の成果が詰まっています。
鰻の調理法は、一般的に「裂き（さき）」「串打ち」「白入れ（しらいれ）」「蒸し」「焼き」の工程を踏みます。このうち「蒸し」の工程は、鰻をふっくらと仕上げるために重要ですが、鰻が串から抜けて剥がれ落ちてしまうリスクがあるため、中～強火での蒸し時間は通常50分が限界とされていました。
こちらの店主は、「もっと柔らかく旨い鰻が食べたい」という思いから、独自に開発研究を重ね、関東風の工程を維持しながらも長時間蒸し上げ、かつ焼き上げられる特製の焼き網を開発しました。
この独自の技術により、1時間半（100分以上）という従来の常識を覆す長時間蒸しを実現。
これが「鬼のように長時間蒸し上げる」ことから「鬼蒸し」と名付けられ、「箸では掴めない程やわらかい」という、究極の柔らかさを誇る鰻が誕生したのです。この新食感は、従来の鰻の概念を大きく変えるものです。