茨城県の奥久慈エリアに佇む「大子温泉やみぞ」は、清らかな久慈川の流れと豊かな自然に包まれた、心安らぐ公共の温泉宿です。施設名の「やみぞ」は、茨城・栃木・福島の三県にまたがる雄大な八溝（やみぞ）山系に由来しており、この土地の持つ大地の恵みを体感できる場所として、多くの方々に親しまれています。周辺一帯の大子温泉は、古くからナトリウム-硫酸塩・塩化物泉という泉質で知られ、「美人をつくる湯」と称されるほど肌を滑らかにする効能があると言われています。無色透明の湯に身をゆだねれば、旅の疲れが解けていくのを実感できます。

この宿を代表する最大の特徴は、大子町の名産品をふんだんに使った季節のお風呂、りんご風呂です。特にりんごの収穫時期にあたる秋から冬にかけて、湯船いっぱいに真っ赤なりんごが浮かべられる様子は、趣があってとても可愛らしいものです。りんごが持つフルーティーな甘酸っぱい香りが湯気とともに広がり、心身をリフレッシュさせてくれます。地元産のりんごが持つ様々な効果も手伝って、女性に嬉しい美肌効果やリラックス効果も期待できることから、このお風呂を楽しみにリピーターとなる方もたくさんいらっしゃいます。また、お風呂以外にも、広い庭園には日本グラウンド・ゴルフ協会の公認コースである16ホールのグラウンド・ゴルフコースを併設している点もユニークな魅力です。大自然の中で体を動かすスポーツ合宿や団体利用にも適しており、温泉とアクティビティの両方を楽しめると好評です。

ご滞在をさらに豊かに彩るのが、奥久慈の恵みを使ったお食事です。地元の新鮮な食材を使い、心を込めて調理された会席料理は、旅の醍醐味の一つです。特におすすめは、茨城県が誇るブランド黒毛和牛の常陸牛会席や、奥久慈の豊かな自然の中で育まれた地鶏である奥久慈しゃも会席です。どちらも溶岩焼きなどでお肉の旨味をじっくりと味わうことができ、贅沢なひとときを過ごせます。また、季節の変わり目には、りんご風呂以外にも菖蒲湯など、趣向を凝らした特別なお風呂が用意されており、訪れるたびに新鮮な気分を味わえるのも、この宿ならではの魅力と言えます。大子温泉やみぞは、奥久慈の秘境「袋田の滝」からも比較的近く、周辺の観光拠点としても便利に利用できます。肌に優しい泉質は神経痛や関節痛、冷え性などにも良いとされ、心と体の両方を癒してくれます。四季折々の大自然を眺めながら、ゆったりとした時間をお過ごしください。