代々木上原駅直結の商業施設アコルデ代々木上原1階に暖簾を掲げるMENSHO Districtは、ラーメンのグローバルブランド「MENSHOグループ」が東京で6年ぶりにオープンした新しいお店です。もともとは新宿で人気を集めた「MENSHO San Francisco」が移転し、そのコンセプトである「世界で愛された味を逆輸入」を引き継ぎながら、新たな旗艦店として2025年6月26日に誕生しました。MENSHOグループは世界6カ国または7カ国にラーメンを届け、各地の食文化や食材を探求してきた知見が、この代々木上原の地で提供される一杯に詰まっています。駅に直結しているため、雨の日でも天候を気にせずに気軽に立ち寄れるのもうれしい点です。

こちらのお店の根幹にあるのは、「Farm to Bowl」という理念です。これは、その土地で育まれた食材を、生産者さんの想いとともに丁寧に調理し、安心安全な一杯としてお客様に召し上がっていただくことを大切にする姿勢を指しています。また、店内には石臼と製麺機を設けているため、挽きたての小麦を使った風味と香りの豊かな自家製麺を味わっていただけるのも、MENSHO Districtの大きな魅力のひとつです。自家製の角がある細ストレート麺は、プツプツとした歯切れの良さがあり、小麦粉の豊かな風味がスープと抜群の一体感を生み出しています。海外で培ったグローバルな視点も生かされており、ベジタリアンやヴィーガンの方が多い土地でのメニュー開発経験から、多様な食文化に寄り添ったラーメンづくりに取り組んでいます。さらに、ここは世界で活躍することを目指すラーメン職人さんたちが腕を磨くトレーニングの場でもあり、東京の中心地から日本のラーメン文化を世界へと発信する拠点としての役割も担っています。

数あるメニューのなかでも、まず召し上がっていただきたいのは、お店の看板メニューである醤油らぁ麺です。こちらは、鶏の旨みをベースに、多重な醤油の重なりが奥深い味わいを織りなす圧倒的な一杯で、特に温度が高い時は鶏醤油の印象が強く、温度が下がるにつれて浅利の風味が前に出てくるという、複雑で繊細な味の変化を楽しめます。麺とスープの調和がとれた洗練された味わいです。また、濃厚で深い旨みが魅力の鶏白湯らぁ麺や、和の香りが高く個性的な一杯として知られる鴨抹茶らぁ麺も人気を集めています。

お料理を引き立てるトッピングやサイドメニューにも、細やかなこだわりが光ります。チャーシューは、酒粕麹漬けの豚リブチャーシューや、吊るし焼き豚肩チャーシュー、岩手鴨チャーシューなど、素材と調理法が異なる種類をご用意しており、好みに合わせて選べるのが魅力です。ラーメンのお供にぴったりのご飯ものには、豚チャーシューの魅力を存分に味わえる２種の豚チャーシューごはんや、本枯鰹節の香りが食欲をそそる本枯鰹節香る卵かけごはんなどが並びます。さらに、季節ごとに新しい美味しさとの出会いが待っている限定のラーメンも用意されているとのことで、いつ訪れても新鮮な驚きと楽しみがあります。