八甲田ホテル
青森県の雄大な自然に抱かれた、標高約900メートルの地に佇むリゾートホテル、それが八甲田ホテルです。八甲田山が織りなすブナの原生林の濃い緑に美しく溶け込むことを目指して、1991年(平成3年)5月に開業しました。このホテルは、国内でも有数の規模を誇る洋風の完全木造建築で、その重厚なログハウスの外観は、訪れる人に北米のリゾートのような特別な雰囲気を伝えます。ホテルの経営母体は、300年の歴史を持つ名湯酸ヶ湯温泉と同じで、自然との共生をテーマに、この雲上のリゾートが誕生しました。創業者の「お客様を温かくお迎えしたい」という思いから、ニューヨークの老舗ホテルにあったアンティークのガス灯を譲り受けてエントランスに設置するなど、細部にまで深いこだわりが見られます。
この八甲田ホテルの大きな特徴は、建築家・早川正夫氏が設計を手がけ、木のぬくもりを最大限に活かす工夫が凝らされている点です。本館のロビーなどの共有施設は、大きな切妻屋根を支える木組みが現しになった、8メートルを超える天井高の大空間です。この壮大な空間を実現するために、早川氏が開発したのが「カンザシ工法」という独自の接合技術です。520ミリ角の米松の柱に「やとい」と呼ばれる接合材を差し込み、梁を固定する方法で、その名が示す通り、花魁のかんざしを連想させることから名付けられました。また、建物の基礎部分以外は全て木造にこだわり、柱にはアメリカオレゴン州から取り寄せた約13メートルの椋材を使用するなど、建材の一つ一つにもこだわり抜いています。館内には、青森が生んだ世界的な板画家である棟方志功の作品が多数展示されていて、ダイナミックな筆運びの作品とログ建築の調和を鑑賞しながら、ゆったりとした時間を過ごせます。
滞在の大きな楽しみの一つは、青森の豊かな幸を堪能できるお食事です。ホテルでは、八甲田の四季と味覚を五感で感じられる「八甲田キュイジーヌ」と呼ぶフランス料理のフルコース、または和食会席の二種類から夕食を選べます。フランス料理は、メインダイニング「レストラン MeDeau(メドー)」で提供され、地元の旬の食材をたっぷりと活かした美しい料理が並びます。例えば、極めて糖度の高い岩木山の嶽きみ(とうもろこし)や、旨味豊かな陸奥湾産の肉厚なホタテ、そして柔らかな肉質が特徴の青森県産の和牛など、地元の特産品を丁寧に仕上げたお料理は、美食家からも高く評価されています。
特に人気の高いお料理として、青森の新鮮な海の幸や山の恵みを活かした逸品の数々があります。フレンチのコースでは、皮がパリパリで身がふっくらとした青森産のヒラメのポワレなどが、海苔が良いアクセントになって深い味わいを生み出しています。また、和食処「寒水(かんすい)」では、2024年にリニューアルされた美しいブナ原生林を望む空間で、旬の素材を活かした和食会席を楽しめます。朝食も洋食または和食から選ぶことができ、レストランMeDeauでの洋朝食は、オリジナルの木製シャンデリアが煌めく荘厳な雰囲気の中で、心ゆくまでゆっくりと堪能できます。さらに、宿泊者は近隣にある姉妹館の酸ヶ湯温泉への入浴が無料で、無料送迎バスも利用できるため、ホテルの自家源泉の湯だけでなく、名物の総ヒバ造りの「千人風呂」も合わせて楽しめるのも魅力です。
| 住所 | 青森県青森市荒川南荒川山1−1 |
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| 電話 | 017-728-2000 |
ホームページ
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