萩原公園
千葉県茂原市にある萩原交通公園は、約10,000平方メートルという広々とした敷地で、子どもたちが遊びを通して交通ルールを学べる体験型の施設です。園内には本物そっくりの信号機や横断歩道、各種交通標識などが設置された模擬道路が張り巡らされており、楽しく交通安全を体験できることで、小さなお子様連れのご家族に特に人気の場所になっています。公園の中央には、大正時代から日本の鉄道を支えた貴重な蒸気機関車が展示されており、大人もその迫力に魅了されています。
この萩原交通公園の最大の魅力は、乗り物の無料貸し出しサービスを実施している点です。自転車や三輪車、足踏み式ゴーカートといった様々な乗り物が用意されていて、貸し出し簿に名前を書くだけで、園内の模擬道路を自由に走り回ることができます。特に、補助輪付きの自転車や二人乗り自転車、幼児用自転車も揃っているため、まだ運転に自信がないお子さまの自転車デビューにも最適です。信号が点灯する本格的な模擬道路を、貸し出された乗り物で実践的に体験することで、遊びを通して自然と正しい交通ルールやマナーを身につけられる仕組みになっています。乗り物の貸し出しは管理人の勤務時間内(9時00分から12時00分、13時00分から16時30分など)に限られますので、訪れる際は事前に確認されると安心です。
交通ルール学習の場としてだけでなく、鉄道ファンや歴史好きの方にとっても見逃せないスポットが、公園中央に静態保存されている**8620形蒸気機関車**です。この機関車は「ハチロク」の愛称で親しまれ、大正3年から製造が始まり、大正時代を代表する旅客用蒸気機関車として知られています。公園に展示されている車両は、大正11年に製造されたもので、総武本線や房総線などで活躍したのち、昭和46年に廃車となり、この地に運ばれてきました。その堂々たる姿は、製造から約100年を経た今もなお、訪れる人々に時代のロマンを感じさせてくれます。お子さまが遊具で遊ぶ傍ら、大人が歴史に思いを馳せられるのも、この公園ならではの素敵な特徴です。
模擬道路や蒸気機関車の他にも、公園内には充実した遊具スペースが設けられています。砂場やブランコはもちろん、らせん型の滑り台や、ユニークな飛行機型のジャングルジムもあり、小さなお子様が飽きずに楽しめる工夫が凝らされています。手動で動かすメリーゴーランドも人気があり、家族みんなで和やかな時間を過ごせます。公園は終日利用可能で、無料で利用できる駐車場が23台分完備されていますから、お車でのアクセスも便利です。また、広大な敷地内は飲食の持ち込みも可能となっており、お弁当を持ってピクニック気分で一日中楽しむことができます。
| 住所 | 千葉県茂原市上林173−9−173−9 |
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| 電話 | 0475-23-6176 |
