「紅鶴」は2017年8月にオープンした、つくばエクスプレス浅草駅や東京メトロ銀座線田原町駅から歩いて数分の場所にある、ふわふわ食感のパンケーキが名物の専門店です。浅草の国際通りに面した立地で、古き良き下町にありながら、少し大人っぽいモダンな和カフェのような佇まいを持っています。

このお店のパンケーキは、米粉を100パーセント使用し、キビ糖とメレンゲをたっぷりと加えて丁寧に焼き上げられています。小麦粉ではなく米粉を使用することで、甘さ控えめながら、口の中でしゅわっと溶けてしまうような軽やかな口溶けと、ほんのりとしたもちもち感を両立させているのが特徴です。

「最もおいしい瞬間を味わってほしい」という店主の揺るぎないこだわりから、パンケーキを食べられる人数が、一日60名程度に限定されていた時期もあります。店内はカウンター席が中心で、まるで高級なお寿司屋さんのような独特の雰囲気が漂い、目の前の鉄板でパンケーキが焼き上げられていく様子を眺めることができるのも、特別な体験としてお客様に喜ばれています。

「紅鶴」を訪れる際に知っておきたいのは、完全予約制のシステムです。特に土日祝日は大変な人気で、当日の朝8時30分から店頭で整理券が配布されます。整理券を受け取る際には、希望の入店時間とパンケーキの個数を予約し、一人につき1,000円の現金デポジット（前金）を支払う必要があります。早い時間帯の予約を希望される場合は、整理券のために早朝から並ぶ方が多く、平日でも時間帯によっては整理券が必須となる場合もございますので、事前の確認をおすすめします。

まずパンケーキそのものの味を堪能したい方には、最もシンプルな定番メニューの蜂蜜とバターがおすすめです。楕円形の米粉パンケーキが三段重ねになっており、バターの塩味と蜂蜜のやさしい甘さが、ふわもち食感の生地と美しく調和します。

食事系パンケーキとして人気なのは、ベーコンと目玉焼きです。三段重ねのパンケーキの上には、こんがりと焼かれたベーコンと目玉焼きが乗せられ、濃厚なオランデーズソースがたっぷりとかかっています。甘じょっぱい組み合わせが織りなす絶妙なハーモニーは、甘いものが苦手な方や朝食利用のお客様にも愛されています。

また、和の要素を取り入れたメニューとして、大納言と黒蜜の黄粉抹茶もございます。深みのある抹茶の風味と香ばしいきな粉、そしてふっくらとした大納言小豆とコク深い黒蜜が、甘さ控えめの生地と相まって、和風デザートとして上品な味わいを作り出しています。

そのほか、時期によって変わる季節限定のパンケーキもあり、過去には旬の苺と特製クリームを合わせたメニューなども登場していました。

トッピングも豊富で、動物性100パーセントのカルピス生乳を使用した自家製のホイップクリームや、ラム酒の香りがふわりと広がるラムレーズン＆クリームなど、9種類ほどの追加トッピングで自分好みにカスタマイズを楽しむことができます。こだわりの素材と独特なスタイルを貫く浅草の「紅鶴」で、非日常的なパンケーキ体験を味わってみてはいかがでしょうか。