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つくばエクスプレス浅草駅からほど近い、浅草観音裏の静かな住宅街に佇むのが、伝説的な蕎麦職人として知られる石井仁(いしいひとし)さんが営む仁行(にぎょう)です。外観はまるで下町に溶け込む普通の民家のような趣で、知る人ぞ知る隠れ家といった雰囲気を漂わせています。店主の石井さんは、1992年に神田で「いし井」を開業して以来、伊豆の修善寺の「朴念仁(ぼくねんじん)」、東銀座の「古拙(こせつ)」、そして日本橋の「仁行」と、約30年の間に6度も店を移されてきたことから、「流浪の名蕎麦職人」と呼ばれてきました。特に東銀座と日本橋の店ではミシュランガイドの星を獲得されるなど、その卓越した技は多くの食通を魅了しています。石井さんが7年半の地方での活動を経て、この浅草の地で2023年6月に再び「仁行」の名を掲げ、再出発されました。
この浅草の仁行の大きな特徴は、お品書きが完全にお任せの「蕎麦懐石」一本であるという点です。その日の仕入れや食材の状況、そして石井さんのひらめきによって献立が決まり、約10品のお料理が供されます。和食の修行を積まれ、蕎麦は独学で極められた石井さんだからこそ生み出せる、懐石の技と蕎麦の魅力を融合させた独自のスタイルが、訪れる人々を楽しませています。お客様は、石井さんが編み出す一期一会の料理の展開をゆったりと堪能できます。
そして、このお店の主役は何と言っても石井さんが打つお蕎麦です。石臼で自家製粉した蕎麦粉を使い、十割そばでありながら素麺のように極細で、のど越しの良さが格別なのが「水腰蕎麦」と呼ばれる石井さんの蕎麦です。従来の十割そばが持つ太くてゴツゴツとしたイメージを覆す、しなやかなコシと豊かな風味は、そば通の間でも大変珍しいと評判になっています。この繊細な蕎麦を、懐石の終盤に登場するもりそばで心ゆくまで味わえます。
蕎麦懐石の中には、さまざまな形で蕎麦の可能性を感じさせる創作的な一品が織り込まれています。例えば、口に含んだ瞬間ほろりと解ける食感が楽しい蕎麦寿司があります。これは、卵焼きやきゅうり、干瓢、穴子といった具材を巻き込み、自家製わさびマヨネーズを隠し味に添えた、まさに粋な一品です。また、お椀の代わりに登場する花巻蕎麦は、海苔の香りが豊かで、もりそばより少し太めに打たれた蕎麦のしなやかなコシが楽しめます。さらに、揚げた蕎麦にイカや芝エビなどの魚介が入った餡をかけた巣籠り蕎麦も名物の一つです。鰹と昆布の香る出汁で調味された餡は上品な味わいで、蕎麦を温かい料理としても提供することで、石井さんの和食の技術が光る、新たな蕎麦の魅力を体験できます。洗練された空間で、熟練の職人技が光る繊細な蕎麦と、それに合う懐石料理の数々をゆっくりとお楽しみください。
| 住所 | 東京都台東区浅草4-43-2 |
|---|---|
| 電話 | 070-1469-4541 |
こちらは『仁行(浅草/そば(蕎麦))』のお店ページです。実名でのオススメが1件集まっています。Rettyで食が好きなグルメな人たちからお店を探そう!…